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仕事ができない新人だったからこそ

こんにちは!
あやこです。

今日は、自分の新人の頃と、後輩ができてからのことを振り返りながら、お話していきたいと思います。


自分が新人のころ

周りからの評判が最悪だった新任時代

わたしは新任の頃、本当に仕事ができませんでした。
何をもって「仕事ができる」と言うのかにもよると思うのですが、少なくとも、当時の同僚や先輩が求めているような人材ではなかったのは確かです。

当時、教員採用試験の倍率は今よりも高く、わたしの自治体での保健室の先生の募集人数は、全校種合わせて「若干名」。
同期はわたしを含め9人で、わたしが最年少でした。

これだけだとエリートのように見えるかもしれませんが、とんでもありません。
みんな講師経験や看護師の社会人経験があり、わたしとの実務のレベル差は歴然。
初任者研修では、同期のみんなが指導主事にどんどん質問しているのにもかかわらず、わたしは質問の内容すらピンとこない…
もちろん質問すらできないレベルでした。

赴任校では、即戦力がほしいのに、ビックリするくらい使えない新人。
同い年の講師の子といつも比べられ、

「〇〇先生はガッツがあって、かわいがられてるのにね」

と、当時組んでいた方によく言われました。
(この方も講師だったので、わたしのような正規採用に対し思うところはあったんでしょう)

比べられるのは悲しかったですが、その先生のことをうらやましく思ったことは不思議となかったです。

「わたしにはまねできないけど、この人はこういうよさがあるな」

といつも思っていました。
(向こうはどう思っていたかわかりませんが笑)


ひたすらメモを書き溜めた

上手くできないとは言え、毎日自分のできていないところを嫌そうに指摘され続けるのはつらいもの。

「こんなこともわからないの?」
「それくらい自分でやってよ」

言われなくても顔に書いてある、と思うことがたくさんありました。
(実際言われたこともあります)

修行のような日々でしたが、先輩や同僚にとって当たり前でも、自分ができなかったことやつまずいたことは、事細かにメモして書き溜めていきました。

「これは新人の今しか気づけない」
「仕事ができるようになったら、気にもしなくなる」

そういうものをたくさん。
そしてそれを、時間があるときにコツコツまとめなおしていきました。

結果的に、これが後輩への資料、さらに転勤時の引継ぎ資料へと進化していくことになるとは、この時は思いもしませんでした。


後輩ができてから

新任の自分が困ったことを丁寧に伝える

3年目になって、後輩ができたときは、

「ベテランさんのような指導はできないから、自分が困ったこと、あればよかったなと思ったことを丁寧に伝えていこう」

と決めていました。

  • どんな質問にも答える

  • 不機嫌を出さない

  • 必ず意見を求める

この3つを意識して、2人で運営する保健室を作っていきました。

「…え、当たり前じゃない?」

と思いましたか?
わたしが新任の時は、そんなことはなかったんです。
だからこそ、あなたがもし当たり前と思ったのなら、その感覚を絶対大事にしてくださいね。


はじめは遠慮していても、聞けば答えてくれた

意見を聞いても、はじめは遠慮していた彼女ですが、だんだんと自分なりの意見を出してくれるようになりました。

思っていた以上にたくさんのことを考えてくれていて、驚いた覚えがあります。
と同時に、後輩のことを見くびっていた自分に気が付きました。

自分はここまで考えられていなかったのか。
そもそも考える余裕がなかったのか。
考えても話してはいけないと思っていたのか。

新任の時の自分はどんな風に考えていただろう?、と振り返りつつ、やはり、

「未熟だからと切り捨てるのはもったいなすぎる」
「新任であっても、人として対等」

と改めて思いました。


今この時の感覚を大事に

その時にしか感じられないことがある

経験を積めば、始めたころより仕事がうまく回るようになっていきます。

「やっと戦力になる」

と周りは思うでしょう。

でも、「戦力外」の時に感じたことって、表には出てこないけれど、実はとても大事。
そして、できるようになったら、もうその時の気持ちなんて忘れてしまいます。


できない自分でいるうちは、目の前のことをきちんとこなし、周りの信頼を積むのが大切。

と同時に、今感じたささいな違和感や気づきを見ぬふりしないで、丁寧にすくいあげて記録しておくこともまた、大切だと思っています。
わたしはそれに救われました。

今は苦しくても、いずれ忘れていく感覚とわかっていれば、大事にしないとなぁと思えます。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。


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