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元教員から見てどう見える?今の学校

こんにちは!
オンラインアシスタントのあやこです。

今回、

「子どもを学校に通わせていて、元学校の先生目線で見るとどう見えますか?」

というご質問をいただきましたので、元教員(保健室の先生)として、率直な考えを書いていきたいと思います。

元教員の立場から見て

基本、シンパシーしかない

中には、仕事の内容がよくわかるだけに、

「こんな対応ありえない!」

と言いたくなる方もいると思いますが、わたしは基本的に

「先生、大変だろうなぁ…」

とシンパシーを感じるとともに、お疲れさまです、と心でつぶやいています。
(何せわが子の担任…いつもありがとうございます)

担任ではありませんが、中学校配属の時は部活動の主顧問を担当しましたし、宿泊行事は産育休後も変わらず毎年引率でついて行っていたので、

「だいたいこの時期はこういうところが大変」

と想像がつきます。


自分の物差しが古いかも

わたしの場合、退職と同時に他の自治体に引っ越したので、

「自治体が違うからなぁ」

と、自分の経験をそのまま適用するのは違うんじゃないかなと思っています。

それに、全国的に教員の仕事や働き方も、2020年以降ずいぶん変わってきています。

「自分の時と同じ感覚で語れないな」
「今の先生方は、また違った大変さがある」

と感じています。

最近、わが子の小学校の校長先生が変わって、体制が大きく変わり、親たちの間でも賛否両論ですが、保守的な学校社会の中でのチャレンジは勇気と労力がいることですし、陰ながら応援しています。


元教員であることは伏せるけど…

ただし、シンパシーは感じつつも、自分が元教員であることは伏せます。

「そんなの、むしろ言っちゃえばいいのに!」

と友だちに言われたこともありますが、親近感が生まれるというよりは、

「親が同業者だとやりにくい」

というのが本音かなと思うからです。
(実際、同僚からそう聞いたことがあります)
現職で働いていると、緊急連絡先に職場が書いてあるのですでに把握されていますが、退職したのにわざわざ言う必要もないし、担任の先生がそんなところにエネルギーを取られるのは申し訳ないので、こちらから言うことはありません。

が…
やはり何かにじみ出るものがあるのか、なんとなくわかるようです。
(目立たないようにしてるのに…)

たとえバレたときも、

「やっぱりそうですよね!」

という反応です。

「モヤっと」はゼロではない

わたしが譲れないところ

基本的に親学校派(?)のわたしですが、それでもモヤっとするときはあります。

わたしにとって、ここは譲れないというポイントは、「生徒指導は生もの&即対応の意識」です。
この意識が甘い先生は「うーん…」と思ってしまいます。
その分、大きなトラブルを経験せず、平和に過ごせて来られた、ということでもあるのでしょうが、やはり心配です。

トラブルの対応が後手に回ると本当に大変です。
それをよくわかっている先生方は、普段から子どもをよく観察して、先手を打っていることがほとんどですが、これは感度のよさだったり、経験に左右されるので、あまりよくわからないうちは、

「これくらい大丈夫かな」

で済ませない感覚ってとても大切です。
わたしは保健室の先生をしていたので、特に敏感なのかもしれません。


連携が取れているかは気になる

もしこういうトラブルの種があったときに、ほかの先生方がすぐ気づいて共有したり、それ以外でも必要な情報が正しく引き継がれているかは気になります。

問い合わせたときに、前は共有するって言ってたはずのことが共有されてない…?となると、心配になりますよね。

また、言うことが人によってコロコロ変わるようなことがあると、連携が取れてないのでは?と思ってしまいます。


今は成り手が少ない教員。

「90%大変だけど、10%のうれしいことに引っ張られて、なんとかやってこれてる」

と、わたしが新任の頃、先輩の先生が言っていた言葉がそっくりそのまま当てはまるような仕事だと思います。

わたしはその道から離れたけれど、今がんばってくれている先生たちには、やっぱり尊敬と感謝でいっぱいだなと、この投稿を書いていて改めて思いました。

親の次に身近な大人が学校の先生。

「大人になるっていいな」

って、たくさんの子どもたちが思うような、素敵な先生が増えたらいいなと願っています。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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