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みちしるべ

パプリカの
白い花びら

どこまでも柔らかく
混じりけのないしろにに染まった
はなびらは

ゆったりと
穏やかに
過ぎていくときを受け止めています

花びらの中では
深緑の小さな実が
体を硬くして

ただ
ただ
ときが経つのを待っています

自分の真ん中で育ち始めた実を
花びらは何より愛おしいものとして
抱きしめているように見えました

花びらは
何処かで感じているのでしょうか

ほろ苦い香りを少しずつ
世界に投げかけ始めたこの実が

自分の‘’みらい‘’をさしている
ということを