【ゆる読書記録】『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
好きそうな書店に行ったら、とりあえずご挨拶代わりに1冊買う
という癖(ヘキ)を持っている方、AYAさんです。
そんなわけで、有隣堂恵比寿店様とは今後ともお付き合いをしていきたいので、グッズだけでなく本も買って帰りました。
もう1冊買ったんですけど、まだ読んでないので、後程。
家に積読があるのですが、今回、恵比寿から浦和美園間を電車移動、降りたら旦那様と娘をしばらく待つ、ということをしていたので、本を読む時間があったのですね。
なので、昨日今日で読んじゃいました。
amazonレビューは結構好意的……結構プロモ頑張ったのかなー
平積みされてたしなぁ。
若干タイトル詐欺だと思う。
タイトルに対する筆者の答えを知りたい人は、ぶっちゃけ285pの本の210pから読み始めればいい。
それより前の部分は、読書と労働の関係の近現代史の語りだからだ。
ちなみに筆者の答えを一言で言ってしまうと「働き過ぎを強制してくる社会が悪いから」である。うん、それくらいは知ってた。
割と歴史は好きだし、近現代史の部分は結構読み応えがあってよかった。
いくつか「それはどうだろう?」と思う点はあったけれども。
学歴は無かったけどカルチャースクールに通って芥川賞を取った女性が現れたので、女性がカルチャースクールの小説講座に殺到したのを、冷ややかな目で見たり、オンラインサロンが「信者ビジネス」と揶揄されたり、大学以外で学ぼうとするとバカにされるのは昔からだ。とあったが、この2つが冷ややかに見られるのは、玉石混合で質が担保されていない、どちらかといえば9割石なのに、ともすれば大学より高いお金を払って石を買っているからだと思う。努力をするのは良いことだし、学ぼうとする姿勢は素晴らしいけど。
読書は『ノイズ』らしい。
ここでいうところの読書は、小説などの娯楽的なものであって、ビジネス書は含まれない。「仕事をしていてもビジネス書は読めるのに小説は読めなくなる」ということだそうだ。
その答えは「ビジネス書」はノイズがない知だけど、「小説」はノイズ込みの知であり、現代人は仕事のノイズにあるようなものを除去しようとする。なので、「小説」は読めなくなる、そうで。
ここでノイズというのは「今の自分とは関係のない情報」だそうで。
そんなノイズが入り込めないような忙しい社会はつらいよね。皆がほどほどに働いたらいいんじゃない?ってことらしい。
社会を変えるよりは自分の環境を変える方が楽なので。
まぁうちの旦那様なら「辞めちまえよそんな会社」でバッサリなのですが。
世の中そうもいかないわけで。
この本は、理由は書いてあっても、改善提案は「社会を変える!」なので、ちょっと現実的ではないかなーと。
「貴方がほどほどに働く、周りにも全力で働かせようとしない。
特に具体的な方法は思いつかないけど!!」
デスヨネー
いや、働かなくていいなら誰も働いてないんですわ_( _´ω`)_
大抵の人は生活のために働いているわけでございまして。ほどほどで生活がたちゆくならそうしてますわ。
結局のところ、フルタイムであろうとなんであろうと、余暇を楽しむ時間は、自分で何とかするのが一番実現が早そうです。
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