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ゼロから始めるイラストレーターで稼ぐ道

こんにちは、イラストレーター・はヤせあヤき です。
看護師をしていましたが、思うところがあってイラストレーターに転身。
現在は2歳児の育児にも奮闘しています。

今年の4月に息子の保育園入園できるタイミングに合わせて開業。
慣らし保育が終わった6月よりフリーランスで活動を始めました。

それまで細々と作家活動はしていたもののツテやコネもなくゼロからスタート。
SNSのフォロワーは少ない、発信力のなさ…
当初は保育園代くらい稼がないと…と弱気な部分はありました。

しかし家事育児しながら4ヶ月で売上10万越えに!!!

恥ずかしながら自慢できる売上ではないです。
それでも私は今の職業で稼げることが嬉しいし、伝えたいことがあります。

・異業種からイラストレーターに転職しても本当にお金を稼げる
・ママになったけど自分の夢は犠牲にせず、叶えてきた

約4年前に転職したいと親に伝えたら大反対されました。
約2年前からママになり、子ども中心の生活になりました。
それでも信念を燃やし続けて現在はイラストレーターとして活動できるようになりました。

長らく時間はかかりました。
それでもずっとずっと自分を信じてやってこれた結果です。

転職の道のり、営業、在宅業務、ワーママになって気付いた価値観など
ここからは一問一答形式でお伝えしていきます。


◾️転職編


《Q1》転職するってハードル高すぎじゃないですか?
私の場合、転職することって大変に見えて結構あっさりしてるなぁという印象でした。看護師をしていて、やりがいはあるし職場環境も悪くない。でも看護師という枠の中で自身の成長や未来をポジティブに考えることができなかったです。正直、看護師は稼ぐ手段でしか考えられず、心身を削って働くことに疑問を感じていました。とはいえ、いきなり転職となるとハードモードなので、正社員看護師→パート看護師しながらイラストの勉強→フリーランスのイラストレーターとシフトチェンジしていき、働き方を模索しながら転職という形になりました。今は副業(複業)も主流になってきており、今後ライフスタイルの変容もあります。転職という形に囚われずそれぞれの働き方を見つけていけばいいのかなという思いです。

《Q2》イラストを描く技術はどうやって身につけましたか?
私は本当に絵を描くことも業界の事もど素人。看護師時代に貯めたお金はあったので専門学校へ行って人に見せても恥ずかしくない程度にまでになりました。
自主トレとしてクロッキーをしたり自主制作をしたり、コツコツやってきた印象です。

《Q3》イラストを描く道具は何が必要ですか?
・iPad・Apple Pencil
これあればデジタルイラストはだいたい描ける
・PC
 iPadだけで完結できることもありますが…仕事となるとPCは必須かなと思います。
iPadである程度作業→PCでPhotoshopとIllustratorを使用して調整
という流れでクオリティを上げています。

デジタルツールは金銭的に負担になるかもしれませんが、本当に仕事で必要なものなので妥協せず投資と思って購入しています。その分生活水準を見直し、仕事に本気に取り組める環境を整えています。

・アナログ画材(鉛筆・絵の具など)
仕事ではほぼ使わない、けど大切にしているツールです。
デッサンやクロッキーなどは紙と鉛筆ですぐできるので、まず基礎画力をつけるにはすぐ手に入る道具のひとつです。

《Q4》描くこと以外に何を頑張っていますか?
・流行を知ること、感じること
・他のイラストレーターさんのお仕事チェック
・読書

出かけるついでに服や雑貨をよく見て回って、流行や世間の好みを見ています。雑誌も買ってますが、出かけて肌で感じることは大切にしています。また流行の点において、先輩イラストレーターさんの実績を見て、流行りの絵柄やタッチなど動向を見ています。
読書は自分のモチベーションを上げるためのガソリンになっています。

《Q5》家族に転職を反対されても、転職する意義は何ですか?
看護師からデザイン系専門学校行きたいと親に一応伝えると大反対だったYO☆
もう親は親、自分は自分と割り切って考えています。幼少〜思春期まで親の思考で振り回されてきた人生でした。大人になった今では自分の人生は自分で舵取りすると決めていたから親に全て理解してもらおうとは思わず、イラスト描いてるよ〜程度に留めています。
幸いなことに夫は特に反対せず、やってみれば精神なので恵まれています。

《Q6》転職を決意してからどれくらいで収入を得られるようになりましたか?
転職を考え、イラストの勉強をし始めたのは2015年
フリーランスでイラストレーターとして働き始めたのは2019年
出産育児が重なったので約4年かかりました。

《Q7》転職後の収入に不安はないですか?
正直看護師してた方が稼げてた(涙)
私はフリーランスで夫は歩合制の職業なので、夫婦そろって収入に不安はあるかも?だけど…
なんとかなってるし、不安ばかりじゃ今頃やってないかも。


◾️ママクリエイター編


《Q1》子どもを保育園に預けるまでの自宅保育期間中、何をしてましたか?
子どもが0〜2歳まで自宅保育をしていました。正直何をしたらいいのか分からず自宅にずっといると社会的断絶を覚え、焦りばかり…。それでも絵を描くことは続けたいと作家活動を細々としていました。ギャラリーの展示会・イベント参加等、少しずつイラスト原画やグッズを販売。ただ睡眠不足と食欲不振で自分を大事にできなかったなと反省しています。
今考え直すと、
・ストックイラスト
・ブログ運営
・SNS発信
など、隙間時間にできることをやっていいのかなと。

《Q2》複業という形は取らなかったのですか?
理由は大きく3つ
・イラスト1本に集中したかった
・正直、看護師をしたい気持ちがない
・子どもとの時間を大事にしたかった
複業をすると体力的にイラストレーターの仕事が疎かになる恐れがある。時間をかけてイラストに集中して実績を出していきたかった思いがありました。あとは看護師して身を削る思いをしたくなかったからです。看護師しんどいわ!

《Q3》在宅ワークのメリット・デメリットは何ですか?
メリット:通勤0分、子どもの急な体調不良にすぐ対応できる(職場上司の顔色を伺う負担が減る)、いつ休もうが誰も怒らない
デメリット:慢性的な運動不足、家族以外で会話する人がいない、いつ休もうが誰も怒らない

いつ仕事しようが休もうが誰も怒らない、そんな環境が良いのか悪いのかは自分次第。

《Q4》今の働き方をしてみて家族の反応はどうですか?
:「意外と稼いでるね」という割に、看護師はもうしないのか?と複業をやんわり進めてきます。
子ども(2歳):月齢的に私の職業を知っているのか少し疑問…自宅に自分の描いた絵を飾ったりしてるのでやんわり伝わってるはず?
実親:前提として良い関係を築けていない。イラストは趣味で描いてる程度に捉えてます。

《Q5》家事育児で工夫しているところはありますか?
面倒くさがりなので家事は適当に、生活に困らなければOKに。ルンバなど現代機器を使ったりモノの数を減らして家事の手間を省く工夫をしています。
育児に関しては新生児の頃から積極的に夫に関わってもらってました。


《Q6》ママになって何か変化はありましたか?
・子どもを理由に夢を諦めようとは考えなくなった
・セミナーや交流会など出かけたいときは、夜は億劫になりがちになったり子どもの体調で欠席になる可能性もあることを加味しなくてはいけなくなった

子どもを理由にして諦めることってなんだろう?
時間がない、子どものアクシデント対応に追われる、疲れる…
そんな曖昧な理由で諦めるなんてもったいないなぁと考え、できることから目を向けられるようになりました。

セミナーに関しては今の自分と照らし合わせてピンポイントで行っている状況です。


◾️ゼロスタート→4カ月で月収10万編


《Q1》フリーランスで働く自信はどこから生まれますか?
自信や根拠はないです。
どうやったらもっと上手くいくのかと考えて動く日々です。それを繰り返して成功体験を積んで、少しずつ自信をつけていきました。

《Q2》開業してからどこからどうやって初めて仕事をもらいましたか?
SNS経由で企業様からご依頼いただきました。SNSでアップしていたイラストがたまたま目にとまったようです。

《Q3》開業して、まず何を始めましたか?
・ポートフォリオを作って営業活動
・ココナラでサービス提供開始

ココナラは短期的に・ポートフォリオは長期的に財産になるものなので、どちらも並行しながら準備していきました。

ココナラ関連の記事はこちら↓


《Q4》挫折、しませんか?
挫折しまくり〜(泣)!!!
SNSでクリエイターさんの実績を見るたびに無駄に凹んだり。何もしてないんじゃないかと思って焦ったり。仕事が全然来なくなってやる気がなくなったり。
他人じゃなく過去の自分と比べた方がいいのに、SNSはそれを許さない。対策として最近は寝る前は閲覧制限かけて見ないようにしてます。(寝るときは幸せを感じながら寝たい)

《Q5》4カ月で月収10万超えた秘訣は何ですか?
秘訣があったら私に教えて!!!!
でも私なりにやってきたことを紹介していきます。

①SNSやWEBサービス活用で自分の得意をアピール
実績・サンプルイラストなど様々なプラットフォームで公開していました。
・Twitter
・Instagram
・Facebook
・folio
・note
・ココナラ
正直、フォロワー数は少ないです(私の課題)。それでも作品を見てくださり企業・個人共にご依頼いただくのは事実です。

②ゆるく営業活動をしてきた
もう、本当にゆる〜く営業活動していました。
月1〜3件程度、ポートフォリオ片手に出版社・印刷会社・企業等に訪問。
自分がやりたいこと・できることをアピールするだけでなく、企業さんの事業や思いなどを聴くことはとても好きです(話ベタなので聴くことに徹しています…)。話を聞くだけでも胸が熱くなることが多いです。
ガツガツできない自分に腹立たしさもありますが、自分のできる範囲で営業してきました。
仕事につながった企業さんもいますので、これは数をこなして地道に続けたい活動です。

③できること、できないことを明確にしていた

「イラストレーターさんなんですね。デザインもできますか?」

駆け出しの頃はお金を稼ぐことや実績を作りたさに必死でなんでもできます!って言いがちだと思います。イラストの範囲内でなんでもできます、ならまだ私も許容範囲内かな?と考えますが、スキルの乏しいグラフィックデザインもします!っていう勇気は私にはなかったです。
自分ができること・できないこと・やりたいこと・やりたくないこと
これらを明確にして、自分の強みを出していかないと、何屋さん?状態になって相手を困らせてしまうことにもなりかねないと考えています。また、デザインスキルを磨く時間があればイラストに注力して結果を出して行った方が早いのでは?という見解もあります。(イラスト・デザインできる人は神だなと感服しています)

それらを考えつつ市場では今、何を求められているのか。求めている相手にどう届ければいいのか。営業活動もその都度見直していく必要があるなと考えています。

④やりたい仕事はどんどんアピールして行った
ファッション・ガールズイラスト系のお仕事をしたいなぁと常々思うばかり。
さぁ、その思いをイラストにぶつけるのだ!!

仕事がさっぱり来ない時期は
サンプルイラスト描いてはSNSで発信する。
ポートフォリオにも盛り込む。
実績公開で、本当にできるアピール。

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ハッシュタグに「ファッションイラスト」など、やりたい仕事関連のワードを書き込む。
見てくれる人に、「はヤせあヤき=ファッション・ガールズイラスト」と擦り込むくらい、発信する。

そうすると知り合いの方から紹介されやすくなったので、とても有効なことだなと感じました。

⑤デジタルイラストを本格的に始めた
世のイラストレーターさんはデジタルツールがほとんどだと思いますので、あまり参考にならないかもしれないですが…私にとっては大きなことだったので紹介させてください。
前提として
・アナログ画材で描くことを得意としていた
・Photoshop・Illustratorの基本操作はできていた
・クリップスタジオ(ペイントソフト)は一時期使用していた
・iPad Proやペンタブなど、デジタルツールは持っていた
デジタル環境は整っていたけど宝の持ち腐れ。
デジタルイラストをほとんど描かないことが現状でした。

アナログイラストで仕事をすることはクライアントさんが求めていない限りほとんどないだろうなと考えています。クライアントさんも、「デジタルなら修正きくから」という言葉をよく耳にします。それくらいデジタルツールは必要なんだなと肌で感じています。

まずはデジタルツールに慣れよう!と毎日イラストを描いて、手を慣らす日々でした。せっかく描くならと、自分がやりたい仕事関連のイラストを描いて、毎日SNSに投稿。約1ヶ月ほど続けていました。

実際、仕事の9割はデジタルイラストで完結しています。


■困ったこと、やっておいた方がいいこと

《Q1》料金はどうやって決めていますか?
本当に、本当に、始めは困ってました。
それでもお見積もりを出す場面は出てくるので先輩の知恵をお借りしていることがほとんどです。
イラスト料金に加えて使用料や著作権など、根拠を持って提示することに心がけています。

参考にしている書籍↓

《Q2》イラスト以外で何かやっておいた方がいいことはありますか?
健康に気を遣うことに尽きます。
身体が資本。睡眠は特に制作の効率を左右するのでとても大切にしています。
食事については、食べる時間が惜しい気持ちになってしまって日中あまり食べないのでいい見本ではないですね…

《Q3》何か勉強することはありますか?
確定申告のことやお金全般のこと、働き方など
書籍やセミナーなどで勉強する機会を設けています。
自分自身を守る意味では欠かせないことだと考えます。

参考にしている書籍↓


■おわりに

ゼロスタートから4ヶ月で月収10万越えってスゴイのかスゴくないのか、人それぞれだと思います。それでも、駆け出しの方や今から始める方に少しでも参考になればなと思い、赤裸々にお話させていただきました。

当初、有料記事で売上公開しようかと考えていました。内容的に目先の利益じゃなく、役に立ちたいという思いの方が強かったので、無料公開させていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
2020年もよろしくお願い申し上げます。

はヤせあヤき


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