今週のおたより：私はヘソが出したかったのか

こんにちは～～～竹内です！暑ない？？？
生きてるだけで体力を奪われる気候ですが皆さんお変わりないですか？

暑すぎて溶けそうですが、この暑さで昨年ロンドンにいた時のことを思い出したので、今日はそれを書いてみます。
なんかちょっと恥ずかしくて昨年の『ロンドン日記』では描いてなかったんですが…何かというと地球の反対側で私はヘソが出してみたかったということに気づいた話です。

昨年私は約半年間ロンドンで生活していて、夏も丸っとそちらで過ごしていたんですが、これがま～～～～～～～～～暑かったんだわ
観測史上初の４０℃を超えを経験した上、例年の涼しさから冷房設備が整っていないお国柄だったので、最終的にはもう脱ぐしかねぇ！という状態で日々をなんとか生き延びておりました。
ていうかロンドン、まじ裸みたいな人いっぱいいるんだぜ！

そんな夏に適応すべく、夏服を調達しに現地のファストファッションのお店へと向かったんですが、そこで驚きました…ぬ、布が少ないのよ！！！
トップスなんかとにかく短くてYO-YUでヘソが出る丈感のものがズラッと並んでいるわけです。ほんでボトムはもう尻が出る丈なのね。
陳列されている服！って言うか布！！みたいなカラフルな山の中ではじめは唖然としていたんですが、私には次第にある感情が芽生えてきたのです…

それが「わ、私もへその出る服着てみたい！！！」というもの。

いやぁ、自分の中に「へそ出してみてぇ～」という願望があったことにめっちゃびっくりしました。
そもそも日本にいるときはそういう服を着ている人を見ても、自分も着てみたいとは全く思わなかったんですが、暑さでおかしくなった大胆になったのかな…なんてはじめは考えたわけです。
けれども、そうじゃなかった。
きっと潜在的には「ああ～こういう服かわいいな～」という気持ちはこれまでの私にもあったものの、「とはいえ私はもう３５だし、こういう服は着る'べき'ではないな」というストッパーでもって気持ちを抑えていたんだろうなと気付いたのです。
私自身は幸福にも今、好きな仕事につけて、好きな人たちと、好きなように暮らしを作れる環境に居られて、かなり自由に生きているつもりだったので、自分の中にこういう「無意識のストッパー」みたいなものが未だ鎮座しているという気づきは、なかなかの衝撃でした。
でもきっと、こういうの沢山抱えて生きているんだろうな～と実感したわけです。

で、買うべきか買わざるべきか…と一人モンモンと悩んだわけですが……結局買ったよ。ほんで着たよ。
ヨワイ３５にして異国の地でへそを解放することになろうとは思いませんでしたが、うん、やってみてヨカッタ。
ヘソの解放と共に、自分の中に合った無駄なストッパーが一個外れたような気がしました。

犬の散歩中の全然知らない人がヘソもとい服を盛大に褒めてくれて嬉しかった。

ヘソの解放と共に、これからも、なるべくいろんなものから自由に、自分にも人にも制限をかけることなく生活していきたいな～なんて改めて思ったのでした。

…ただ、やってみて分かったけど、へそ出てるとマジで腹冷えるのな。
ふさわしいかどうか云々は置いといて、胃腸の弱い３０代にはなかなかに厳しいスタイルであるということが身をもって理解できました。
若い子が薄着なのは単に寒くないからなんだな…学びが多かったです。

と、そんな感じでおもひでをつづってみましたが、近況といえば月曜に脱稿したよ～～～～～！！！
とっても楽しい一方で、イレギュラーな作画が多く、なかなか大変な回でした。
でもこれが描けたから、私はとっても満足してるのよ…。