今週のおたより：戻れないけど推敲

こんにちは！竹内です。今週連載の締切りですギャァ！！
そんなわけでいつもより若干ワッショイしていますがすこぶる元気です。
今朝はひたすらに壁紙を描いていました。

漫画に出てくるプリントは外部素材でなくほぼわたくしめの手工業により制作されています。

「お前このタイミングでこんなことしてる場合じゃねぇだろ」という気持ちは多分にあるのですが、だからと言ってこの手間を惜しむと私が漫画描いてる意味ないじゃないか…！という謎の気概でもって本日も奮闘しております。
英国のティールームに入ったときの、装飾過剰で「ハァア～～なにこの異空間！！」となるトキメキを再現したくて…そう、終わらない原稿はないのよ…！！！

モリモリ作画をしている一方で、本日のnoteは先週の「やっちまった～～」を振り返りたくて描いております。
何かって言うとね、ツイッターで自主連載中の『×年後にちょう仲良しバディになるふたり』という漫画なんだけど…先週のアレがさ、端的に言ってイマイチだったなと思って…

問題の作品がこちら

✕年後にちょう仲良しバディになるふたり🇬🇧その3
(1/2)#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/0U9fC7aHiO

— 竹内絢香🇬🇧 (@ayakatakeuchi56) June 29, 2023

私が３年くらい前に、漫画の講義を受講して衝撃を受け、ずっと覚えていることのひとつに「新人漫画家のネームはそもそも何が描いてあるのか理解できないものが多い」との言葉があります。
面白い面白くないそれ以前に、意味不明なんだって！！！
逆を言えば、まずは「描いてあることが理解できた」だけで、読者の一定数は「面白い！」と感じるもんなんだとも教わりました。
そんな当たり前のことじゃ～んと思われるかもしれませんが、この「描いてあることを正確に伝える（もしくは不要な部分は伝えない）」というのは、すっごく難しいことなんだよね～～～！！！と日々実感しております。

特に本作は「SNSでもサクッと読める」をいつも以上に意識しているので、さらっと読めるのは大前提として大事にしているのですが…
見返してみて、やらかした～～～こりゃ伝わってねぇわ～～～と感じる箇所がありまして…（そしてこのnoteを書く本日この時まで悔やみ続けたｗ）

どの部分かというと、ラストのコマ。

せっかくなのでネームをば…

これ、読む人によっては母を殺っちまった的なラストにも見える…！？（怖）
いや、そこまでいかずともなんかその場で起きた暴力を彷彿させる描き方になってるよね……ち、違うんだ！そんな短絡的なキャラじゃないんだ彼は！！！

どうしてラストがこうなっちゃったかというと、超短絡的に「次回へのヒキを作りたい！」という意図で「悲鳴＝危険なもの」を入れとけ～という発想でぶち込んだのでした。
私の中ではこの悲鳴は「（背景として）その後の主人公の生活がデンジャラスになっていく様」を表したつもり（つまり母親の悲鳴ではない）だったんだけど、いや、そりゃ伝わんないよね…

面白いものを描く初めの一歩として、自分の頭の中にあることを誤解なく他者に伝える／伝えないをコントロールできるようになる必要があるなと、今更ながら反省しました…いつまでこんな初歩をやるんじゃ…
ていうか何でこんなことになってしまったかというと（※言い訳）まじで
時間がなかったｗ
実はこのネームも事前に友人の漫画家さんに読んでもらってて、最後のコマについて質問もらっていたので修正しなきゃ！！と思っていたのですが、同日締め切りの別案件のデータが飛んで白目むいていたので、毎週更新優先で直さず見切り発車した結果、このような事態になってしまったのです…（※言い訳終わり）
そうはいっても作品に言い訳は不可能、出してしまったそれが最終形態であるので、次の話に向けて前を向いて歩いていきたいと思って…います…

いや～～～～～やっぱ焦るとよくないね。
そんで、同じ轍を踏まないために、今週は改善策を考えました。