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病気の息子と私のお菓子作りと

手足口病にかかっている息子と2人でいる平日。息子の病状は熱もなく、発疹はあるが元気。だが口内に発疹ができてしまい、刺激の強いものは食べられないという状態。
朝の食事は息子の好きな鮭おにぎりにし、昼はそうめん。夜も鮭おにぎりになった。病気な時は好きなものを食べさせるに限ると思う。息子もお腹は空くらしいので、究極的には口の中が痛くても食べているようだった。おにぎりは平気そうだったが、普段から好きなミニトマトを食べると嫌な顔をするので、それだけ可哀想に見えた。

一昨日はクッキーシューを作った。なんとなく息子が好きそうなお菓子だし、私も久しぶりにシュークリームを作りたかったから。
普通のシュークリームにクッキーを作る手間と、カスタードクリームに生クリームを足す作業を入れるのは億劫だったけれど、暇を持て余すよりは良かった。やはり私にとって、お菓子作りは最強の娯楽なんだと思う。

夕方、シュー生地をオーブンで焼いていたら、「いい匂いがする」という息子。冷房が効かない台所はオーブンの熱気が充満し、汗だくの私。暑いけれどカスタードクリームを炊く。
息子の勉強も見ながら、夕飯も用意しながら作ったので2時間半かかったが、終わってみたら達成感をすごく感じた。

シュー生地は久しぶりなので自信がなかったが、よく膨らんでいた。うちのオーブンは温度詐欺を起こすので、常に予定より高い温度にしないとダメだし、かといって高すぎるままでも変に焦げるものなので常に要注意だった。

出来上がるとわかると、すぐに食べたいという息子。夕飯後の夜のお茶会をする。
食べる直前に生地のおしりからクリームを入れる。その作業も楽しい。

シュークリームは外はカリカリして、クリームは濃厚で美味しかった。カスタードクリームに生クリーム入れるだけでこんなに美味しくなるなんて、と感動した。
息子は口内にシュー生地のカリカリが当たって痛そうにしていたが、結局3つも食べていた。気に入ったようで私も嬉しい。
うまくいったので義理の実家に遊びに行った娘にも、LINEで自慢する。「うち(娘)が帰ってくる時にも残ってる?」と返信が来た。それ10日後じゃん。
「このシュークリームは200円で売れるね!」と嬉々として言う息子。コンビニより安すぎだよ、と思ったが褒め言葉として受け取った。

私が考えるお菓子を家で作るメリットは沢山ある。
作ればいくらでもたくさん食べられることだと思うし、写真も好きなだけ撮れることだと思うし、売り物でもなんでもないので見た目も気にしなくても良い。食べる側の格好だって気にしない。そして何より美味しい。
たとえ失敗しても「次頑張ろう!」とリベンジできる楽しみもある。
デメリットは食べたい時にすぐ食べられないことくらいだろうか。
でも私は作るのが好きなので、どうってことはない。なんなら食べなくても作る方が好きなので平気ではある。

冷蔵庫には生クリームがあと50mlは残っている。自分はプリンが好きだが、息子はプリンは得意ではないから何を作ったらいいか悩ましい。またレシピを調べよう。

病気の子供と仕事を休んで付き添う私は、重たい空気を抱えつつも、こんな感じで料理を作っては、気楽な気持ちで乗り越えているのであった。

※写真のシュークリームは生地に膜ができてしまい、完全に満杯にクリームを入れられなかった。あとで適当に追いクリームをして食べました。これも手作りお菓子の醍醐味だと思う。



作らせてもらったレシピ。

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