見出し画像

マンモグラフィは受けましょう。それで癌にはなりません。

こんにちは!あやかです。

よくいただく質問です。


マンモグラフィで癌になりますか?


というもの。


結論、ならないです。


マンモグラフィを知らない人はあまりいないと思いますが
一応補足を。

マンモグラフィは乳房を挟んで放射線を当てる検査です。
乳がんなど、乳房の疾患を見つけることを目的にしています。

40代以上の女性が健康診断で受けることを推奨されています。

ちなみに私はまだ経験したことありませんが
めちゃくちゃ痛いらしいです。(挟むのが)

(マンモグラフィー以外の乳がん検査が進んでいる国もあるらしいです。この検査は痛くないらしい。叶うのならばそっちを早く導入してほしいなーと思っています。)


今年40歳になったので、ついにデビューの予定です。
いやー怖い。でも、私の母が乳がんになっているので、絶対受けなきゃと思っています。

30代までの女性はマンモグラフィではなくて
エコーでの検査が推奨されています。
それは乳腺が発達しているから、マンモグラフィだとよく見えないからみたいです。
(そのへんの詳細はよくわかりません。放射線技師の方にお伺いしたら、本当は両方受けるのが理想とも言っていました)


で、話を戻しますが
マンモグラフィで癌になるとか
マンモグラフィは胸部レントゲン検査の1000倍の放射線
って話が横行しているそうですね。


マンモグラフィで癌になる根拠はどこにもないですし
マンモグラフィは胸部レントゲン検査の1000倍の放射線量がないことは
計算すればすぐにわかります。

不安になることは全く無いです。

放射線検査が直接のがんの原因になるとは考えにくい


世の中には「絶対」はないので

私は
マンモグラフィーで癌になることは絶対ならない
ということは言いません。

でも
マンモグラフィーを含む放射線検査が癌の直接の原因にはなりません。

癌は複数の要因が重なってできると言われていますが
その主な原因は
・生活習慣(喫煙・飲酒・食事・運動)
・細菌やウイルス
・遺伝
とされています。

放射線被曝は直接の原因と考えられていないし
その因子も小さいです。

参考文献
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/20210423-mxt_kouhou02-08111804_7.pdf


でも、原爆の被害者は白血病になっているでしょ?
と思う人もいるかもしれません。

そりゃあ、原子爆弾ほどの放射線量を浴びたら体に重篤な影響を及ぼしますが…
検査用の放射線で原爆ほどのパワーは出ません。
検査するたびに町一個なくなってしまいます。


放射線は私たちの体を通過するときに
細胞を傷つけることはありますが
その傷はそのうち治ります。

放射線は体に溜まりません。


癌のリスクが増加する放射線量は100~150ミリシーベルト(mSv)以上と言われています。


マンモグラフィの線量


ではマンモグラフィーの線量はどれくらいかというと
2.4ミリグレイ(mGy)です。

グレイ(Gy)はシーベルトと同じく、放射線量の単位です。
放射線が体に当たる量がグレイ
放射線が体に当たった影響がシーベルトです。

放射線が全身に均等にあたった場合には、
シーベルトの値はグレイの値に等しくなります。
例えば1グレイの放射線を全身に受けた場合、
1シーベルトとなります。

胸部X線検査は0.1ミリシーベルトです。
単位が違うのは、マンモグラフィーは乳房だけ放射線を当てるのに対し
胸部X線は胴体を透過するように放射線を当てるからです。
部位が違うと放射線量の計算が違ってくるので
厳密にいうと単位も違ってきます。

1グレイは1シーベルトとまるめて考えると
マンモグラフィーの線量もだいたい2.4ミリシーベルトと言えますかね。
(放射線技師の方、この表現がおかしかったら訂正しますので教えてください)

そうするとだいたい20倍となります。
さすがに1000倍とはなりません。

参考サイト


20倍でも怖い!
と思うのであれば、
もう仕方がないのですが…

でも、健康被害が出ると分かっている100ミリシーベルトの50分の1ですよ?

そして、自然界にも天然の放射線は数多く存在するので
私たちは何もしなくても年間約2.4ミリシーベルトの放射線を浴びています。

放射線量は土地によっても違ってくるので地域差があります。
東日本よりも西日本の方が土壌の放射線量が全体的に高いです。

(昔、テレビで、大阪のおばちゃんが福島県会津産の米に対して
「放射線が怖くて食べれない」って言っているのを見たことがあったんですが。あなたが住んでるところの方が放射線量きっと高いよ?と思っちゃいました。性格悪いかな。)

参考サイト

また、
上空のほうが放射線量が高いので
飛行機に乗っていると被曝量が多くなります。

東京ニューヨーク間を往復すると
胸部X線検査1回するよりも多くの放射線を被曝します。


怖いほどの放射線量は身の回りにはない


シーベルトとかグレイとか
聞きなれない単位が出てきて
難しい印象を持たれたかもしれません…

でも放射線量の話をするにはどうしても避けて通れないのでお話ししました。


この記事で一番言いたいことは
「怖いほどの放射線量は身の回りにはない」ということです。

身の回りというのは、検査も含めてです。

検査の時の放射線量は最小限になるように
放射線技師さんも配慮してくださっています。


検査を怖がって避けて
癌の発見が遅れる方が怖いです。

ちなみに、マンモグラフィはヤバイからやめとけ!という発信をしている人。フォロワーさんから3人ほどいるとお聞きしたんですけど、見てみたら全員男性でした。

いやあんた、健康診断でマンモ受けないじゃん…

自分は安全なところにいて無責任な発信をする人の言葉を真に受けて人生棒に振っていいんですか?


乳がん検診は受けましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?