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地獄の都知事選~選択肢なき闘い~

都知事選の顔ぶれが決まってきました


懲りない満身創痍の小池百合子

再選に出る出ないで曖昧にしていた、現職の小池百合子が再選で出馬の意向を固めた。しかし直近で立て続けに炎上して満身創痍だが…

Colabo問題の余波で国賠訴訟になっていたもので東京都側に黒星が付いた。これは東京都の行政の長である現職の都知事には痛恨の一撃。端的に言えばのり弁対応にアウトが出たということだ。情報公開を公約に掲げていたため、公約違反でもある。

更にカイロ大学の卒業問題が再燃し東京15区の補選で乙武洋匡氏の足を引っ張って惨敗させた戦犯にもなった。火だるまの小池百合子が応援に駆けつけたら余計な所で痛手を食らうことになる。

この他にも五輪問題や豊洲問題を抱えたままである。特段五輪問題は会計検査院が入っているし、都庁のガバナンスを問われる事案であるので事態は重い。Colabo問題も本来なら会計検査院が入っても良さそうな案件でもあるが、既に五輪問題で入っているので東京都にばかり人員を割くわけにもいかないので五輪問題が片付くまで保留になっている可能性もある。

緊縮&緊縮という有力対抗馬の酷さ

有力対抗馬が蓮舫と前・安芸高田市長の石丸伸二で、この二人と小池百合子との三つ巴の争いになる見通しになると見られる。だが、しかし問題なのは蓮舫も石丸伸二とも属性が丸かぶりで差別化もない状態。

蓮舫(緊縮)+仁藤夢乃支援のタカ派フェミニスト

蓮舫には民主党政権時代の「事業仕分け」という緊縮財政政策の中心人物であったことは記憶にある所で、この実績こそが緊縮財政派の証左でもある。
都知事出馬で離党するまで立憲民主党の野田派に属していたことから増税派でもある。
このことから増税+歳出減の両方をやるタイプの緊縮派であると言える。
「事業仕分け」の俎上に水道事業が乗せられたら、たちまち水道民営化の流れに持って行かれそうな勢いを備えている。

おまけに仁藤夢乃というキモいオジサンという優生学的に淘汰すべきと位置付けようとヘイトスピーチを展開する者への癒着である。
癒着の原因は緊縮財政派によくある、誰のせいで税金の無駄遣いが生じて財政赤字を招いているのかという「犯人捜し」の矛先を探すのに、「キモいオジサン」のヘイト運動が犯人扱いするうえで好都合なのである。

更には関係性を深めることで利権を得ようという動きもあるからである。
蓮舫側は民主党政権時代に執った「事業仕分け」が公共サービスの切り捨てや民営化を促す方向に向けていた緊縮財政派であることから、余計に女性の支援事業を民営化していくという腹の中で、Colaboなどの癒着のある団体に利益供与しようという流れが水面下で進められているものと考えられるのである。

共産党が蓮舫に肩入れをするのを決めたのはこれでしょう

共産党が宇都宮健児氏の擁立をやめてまで蓮舫に切り替えた理由もこの仁藤夢乃との距離感で蓮舫に切り替える方が得策と判断してのことであろう。


石丸伸二(緊縮)+上野千鶴子を崇敬するタカ派フェミニスト

安芸高田市というと毛利元就の拠点であった吉田郡山城のあった所。
それはさておき、石丸伸二の市政としては市議会では橋下徹のような超攻撃的な論戦が特徴であるが、反面政策は給食無償化などの進める代わりに公共サービスを切り下げるといういわゆる共産党型の「どこかの予算を付けるためにどこかの予算を削る」ということで財政規律を守りながら掲げた政策を実現するという手法であり、これも一種の緊縮財政である。
このことから共産党型の歳出削減を軸とした緊縮派と見ていいだろう。

地方自治体では通貨発行権はなく、財政基盤の弱い自治体では緊縮財政を強いられる面はあるが、本来ならそこは国が地方交付税交付金で補うべきところではある。しかし、当の国の方が財務省主導で緊縮財政を取っていて抑制しているのが問題である。
東京都は充分な財政基盤があるのでそこまで必死になって緊縮財政を敷く必然性はないため、予算を浮かせるために闇雲に公共サービスを切り下げるというのは控えていただきたいものだ。

それに加えて石丸伸二は上野千鶴子への崇敬を表明している。この上野千鶴子も「国の借金ガー」「国債は将来世代へのツケ」というのを吹聴する緊縮派である。これでは緊縮思考が増幅されることになる。
共産党も上野千鶴子への恭順があるため緊縮派の最右翼だったのが更に増幅された結果、ジェンダー政策で男女間で国民の分断を図るという方針に変容した程である。共産党の変質させた要因の一つが上野千鶴子の関与であると考えると石丸伸二もかなり危ない存在となるだろう。

緊縮財政とタカ派フェミニストの組み合わせ

露骨に緊縮財政を分断の具にしているのは明らか。税金の無駄遣いになっているのは弱者男性のせいだと犯人に仕立て上げて排除することで財政健全化と女性の利益向上との両立を図ろうという魂胆があるからに他ならない。

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