「好き」の表現は、心のビタミン
「懐かしいね、もう5年も前の話になるのか」
電話口から相変わらず柔らかい声が聴こえる。声の主は、地元にいる親友。
彼女のことは一度文章にしたことがある。個人的にもお気に入りの文章。そこでも綴った予備校の時を思い出して、昨日は2人で会話に花を咲かせていた。
「あの時、『いい!』『好き!』って感じたこと、毎日のように言葉にしていたんやね」
5年前の記憶を遡っていると、私の口からはそんな言葉が漏れた。たぶんそれは、最近考えていたことが5年前の記憶と妙に繋がったからだと思う。