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11月25日 親友の命日

2005年11月25日

私の男の親友であった「みきや」が旅だった。
まだ29歳、冬手前だった。

知ったのは、みきやの妹だった。


何か今日はおかしいと感じた「勘」
電球が一人暮らし1年未満で切れる。
友達と電話しても「電話が聞こえない」

みきやの電話に出た。
「みきや!みきやは!?」
妹「兄は…首を吊りました。亡くなりました。

時が止まった。

行かなきゃと、当時は快楽エステにいきたのでコールをかける。

「すみません…すみませ…友達自殺して…」
店「大丈夫!?上がりで良いから行っておいで!」

お店に感謝をし、私は雪道を走る。転ぶ。そんなの関係ない。


一緒の笑い話して

時にはネイル時間待たせてしまったり

誕生日にはオカマで有名なお店に予約してくれて
一緒にシャンパン飲んだじゃん


大きい駅から、少し遠い、みきやの家に。
そこには

笑っている、いつものみきや。
でも冷たい。息をしていない。
首を吊った跡が残っていた。

お父様、お母様にご挨拶して、「本当は…見せれないれど
みきやのお友達だから」
受け取り、読んだ。


「先立つ不幸をお許しください。
机にあるのが全財産です。
僕には友達が少ないので
連絡しないでくだい。

一人だけ、伝えてくだい。
〇〇「お名前」000‐0000‐000

お願いします。」


伝えてほしい人の名前は、前から好きだと言ってた女性だった。
落ち着いたら連絡するとのことだった。

私はみきやに土下座をした。
「助けてあげられなくて、ごめん」

不甲斐ないと思った。
あんなに、笑顔で「あや,呑もうよ!」って
誘ってくれたのに。


みきやと最後に行った、あだ名がメシアという男友達がちょうど、みきやと近所だったのを覚えていたので、すぐに連絡した。
すぐ来るとの連絡だったので、メシアを待った。

メシアが来た。すぐにみきやの顔、体を見た。
メシアは泣き崩れ、「みきや…みきや…」と悔しがっていた。


そこで私は考えた。
みきやのTwitterに私が発信して、DMを募集してコピーして、明日火葬だから、一緒に天国へ持っていってもらうために焼いてくださいと頼んだ。

勿論、と了承してくれた。

まず私から
「みきてぃの親友と呼ばれていたあやかです。11月25日に首を吊り、亡くなりました。本当です。」
「そこでフォロワーさんにお願いです。みきやにメッセージをDMを送っておください。コピーして一緒に明日焼いてもらいます。」

中には「吊り?」といわれたっが気にせず書いた。

「実は1ッか月前からそうだンされていました。死にたい、ロープを見ていると泣きながら。もし俺から連絡なかったら察して」

何度も訴え続けた。

そうしたら、どんどんDMが来た。
文章で打つのはもちろん、手書きまで。
なんと30枚も送られてきた。

みきや、お前は一人じゃないんだよ。日本に、世界に友達がいる。

一人ずつに感謝のDMをしてから、親御さんに
「お願いします」と頼んだ。

その日はメシアの家で寝た。


次の日、13時に来てくれと伝えられたので、車で向かう。


小さな、小さなお骨に入っていた。

「みきや、小さくなってもあっちでは大きいのか!」

なんて言ってみて、迷惑をかけるのでそそくさと帰ってきた。


「また、逢えるかな」


11月25日、旦那が玄関で線香のにおいがしたと聞いた。

「遊びに来たんでないのー?」と旦那は言った。


来年、行くからね。待ってね、みきや。

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