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【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話1【エッセイ漫画】

稲葉です。
2ヶ月前、夫が起業しました。
「パソコンと電子ピアノを繋いで実際の鍵盤を用いながらWeb上でジャズピアノを学習できるサービス」を開発したんです。

https://jazz-steps.com/ja

サイトトップページ

コロナの初期からサービスの作成をはじめて、起業にいたるまでだいたい3年くらいかかりました。長い道のりだった……。
そこで今回は起業に至るまでの流れと夫婦の軌跡的なものを大公開!!
これから起業したいって人も参考になるかも(????)

次回「妻、暴れる」  お楽しみに!

◻️コロナ期、暇じゃね?

コロナという未知の病が流行りはじめて数ヶ月が経った頃……
世間では仕事もリモートになったり、なるべく自宅にいようという自粛の動きが活発になった。
私たち夫婦も家で引きこもってだらだらスマブラしてたんだけど、ある日突然夫が
「なんかこの状況、もったいなくね?」
と言い出した。

「こんなに世間が一斉に家に籠るようなことってそうそうないよな。自宅でピアノを練習できるサービスを作ってみようかな」
「あ〜、なるほど。リモートが当たり前になってきたからこその自宅でできるピアノの独学サービスってことか」

夫婦でそんな話をして、その日からエンジニアの夫は急にやる気スイッチが入り、サービスをかたかた作りはじめたのである。
ちなみに私はこの話し合いのときに「よし、そんなら私は1年間かけて集中して絵本出版目指すわ!」ということになり、実際に絵本を出版させた
(詳しくはこの記事↓↓)
https://note.com/ayaka178/n/n6d7fd411f5e7

◻️よし!まずは仲間集めだ!

エンジニアの夫はサービスを作りながら、同じエンジニアをしている友人に「今ジャズピアノを自宅で学べるサービス作ってんだ」と話をしていた。
そうすると「え、なにそれおもしろそう!その船、乗せてくれ!」的なことになって徐々に仲間が増えていった。
夫はこの辺の才能がすごいなぁと思うんだけど、なぜか話を聞くとワクワクしてきて、なんか上手くいく気がしてきて、一緒にやりたい!と思ってしまうのだ(悪用したら完全にマルチの幹部になれる)

とはいえ今は手伝ってもらってもお給料なんて払えない。でもタダでやってもらうには申し訳ないし……
っていうことでレベニューシェア(売上がでた時点から永続的に何%か支払う)という形で一緒にやってもらうことになった。ついてきてくれた友人はすごい。
彼らのおかげでイニシャルコストはサーバー代しかかからなかった。

しかし、このサービスには実は最大の壁があった。
それはジャズピアノを教えられるプロの先生がいないということ。(そこすっ飛ばして作ってたの?というツッコミは受け付けません)

プロのジャズピアニストも仲間に

夫はたしかに10年間ジャズピアノを習っていて、ジャズは好きだけど、もちろんプロではない。
今までは「完全初心者向け」ということでyoutubeでジャズレッスンの動画を作ったり、ブログを書いたりしてたけど、それはあくまでジャズピアノの先輩が「こうするといいよ〜」と教えている感じなので、お金をとってレッスンができるかといえばそうじゃない。
そう、つまり本物のプロを仲間に引き入れないことには、このサービスははじまらないってことだ。プロの知り合いなんていない夫は、悩んでいた。
しかし。

「Twitterで人気のプロのピアニストがいてさ……この人にDMしちゃおうかな」

夫はそう言って、永吉さんというプロのジャズピアニスト(フォロワー5万人!)のアカウントを見せてくれた。
まぁ、これだけフォロワーがいたりすると、DMしても怪しまれるかもしれないよなぁと思いつつ、
「いいじゃん!ダメ元で連絡してみなよ!」と背中を押す私。

そんな感じで、さっそくDMを送る夫。
だが、なんと1時間後には返事が返ってきて、その数分後にはzoomでやりとりをすることになり、翌日には仲間に加わることが決定した。

「いや、展開はやくね!!???」

夫のコミュ力もバケモノだけど、怪しげなDMにも即座に対応してくれて判断してくれる永吉さんのスピード感がとにかく最強だった。
こうしてプロピアニストが仲間に加わったことでさらにサービスの質が約束されたのでした。

夫と一緒に作業する永吉さん(左)

◻️てかサービスのデザインどうする?

で、こういうWEBサービスにおいてもう一つ重要なのが、サイトのデザインである。
今いるメンバーは、エンジニアが数名と、プロのジャズピアニスト。
絵が描けたりデザインができるメンバーがいない。

「まぁ、俺の身近で一番絵を描けるのは……君だよ……」
ということで、絵本作家になりたいとか寝ぼけたこと言ってるけど絵の勉強もしたことがない私がイラストレーターとして捕まってしまいました。

「え、待って、Webサイトの知識とか全然ないよ?」
「なんかいい感じに描いてみてよ。生徒役と先生役のキャラクターがほしいな」

そう言われて、まだ1週間前に買ったばかりのペンタブとクリスタを使って、わけもわからず描いたのがこちら。

困り顔の生徒役
ジャズの先生役のキャラクター(名前はエパンス先生)


いや、なんか違う、違いすぎる。
手作り感満載すぎのこんなサービス、誰が信頼してくれるんや……
そう思って、描き直す。

肉まん頭くん
ちょっと賢そうになった
一気に年をとった感じの先生役 エパンス先生

どうしても素人感がすごい。こんな絵では、ちゃんとしたサービスだと思ってもらえないだろう。
さぁ、このサイト、いったいどうなっていくのだろうか……?

また次回に続きます!

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