パンチの効いた夜風
数少ない女友達と飲んで、飲んで、翌日の早朝から出勤だというのにハシゴ酒をした。
生ホルモンを食べ(犬の気分だ……)とひとりごち
焼きそば家でスペシャル盛りを食べる友を(胃腸強いな…)と酒を飲みながら感心し
懐メロスナックで〆る予定が、前職のピアニストとの飲みになるかも?ならないかも?というまったりした余白を過ごし
結局、スナックからとぼとぼと歩いてピアニストからの「別の機会に」の一言で解散となった。
女友達というか、先輩というか、
彼女の言った「ミヤコは人を見る目がないよ。見る目がないことを自覚したほうがいい。」
というよう言葉が、ボディブローのように染みた。
それは正しいんだろうなぁ、と思いながら
明日はソイツに会うのだと思うと、胃に鉛を埋め込んだみたいな気持ちになる。
でも酔ってるからどうでもいいや、なんて
とりあえず胃の中の鉛を投げ捨ててみる。
そうやって生きてくことが人生なのかな、なんて色んな小難しいことを考えながら
夜風がサワサワと肌を撫でる。
ぶつかるように、労わるように、殴るように。
私の考え方、感じ方も
きっと夜風みたいなものなんだなぁって
今更、詩人みたいに考えた。
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