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生きる目的

おじぃは今で

放射線治療
化学療法4回

をしてきた。

化学療法は最初の1回はよく効いたけど、残りの3つは、副反応の方が強く、続かなかった。

最初の治療が始まると分かった時、帰宅後おじぃは

「ガンになったらしい。治療始まるから頼むな!!」

と言ってきた、

その時、私は本当に治療のことがちゃんと分かってるのかな?と思った。

「頼むな!!」

文面では伝わらないけど、なんか軽々しくて、
入院したらそれで完治する。
支えるであろう嫁に迷惑かけるな。
留守にするから、仕事できなくなるから頼むな。

もちろんそうなんだけど、自分自身に起こりうる事が分かってないように感じた。

治療開始後、その予想は的中。

退院したら元気になると思っていた。
こんなに体が動かなくなるなら、ならなければよかった。
病院は金儲けのことしか考えてない。


抗がん剤治療、支える家族も大変なんなんだけど、その何倍も何十倍も大変なのは本人で、頑張らないといけないのは本人。
抗がん剤という、医療が発達しても、そこは変わらない。

今は治療をやめて緩和ケアに方向性をチェンジしている。

一日中、テレビの前にほぼ寝てる姿勢で座っている。
テレビ見て、笑うわけでもなく、いつも文句ありげに見ている。

出かける体力もない。
好きなものを食べる体力もない。
楽しもうとする気力もない。

おじぃにとって、生きている目的ってなんだろうか?といつも思ってしまう。
ひどい嫁だと思われるかも知れないけど、同居する家族にしか分からない事はあると思う。 

何のために治療してきたの?
完治?
完治しないならどうでもいい?
何のために生きたいと思ってたの?

まだ73歳。

どうにかならないものかな。

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