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生き方のデザイン

何歳になっても、どんな立場になっても、陽気と陰気の周期は変わることなく交互にやってくる。この周期こそが生きている証なのかもしれない。あるいはホルモンの仕業か。

最近体調不良の人が多いなと思っていたら、見事に風邪を引いた。1週間ダウンして、やっと社会に復帰したところに風邪と入れ替わりにネガティブ君がやってきた。彼は自由に暴れ回らせておけば、そのうち飽きて去っていくのがわかっているから静観しているのだが、今回はネガティブ君が投げつけてくる生き方問題について書いてみようと思う。

後悔することが嫌いだから、悔いのない人生を生きてきた。そう言うとカッコよく聞こえるけれど、なんのことはない。悔いがない理由は忘れるからだ。将来の不安を覚える日もあるけれど、そんな日のことも次第に忘れる。能天気だから、毎日が晴天だったような気がして記憶は書き換えられている。故にネガティブ君に思考を支配される日があっても、後悔しない。

生き方は車に例えられると思う。マニュアルとオートマ、さらには自動運転。私は間違いなく自動運転人生だ。進学については、母のおすすめに素直に従った。就職については、とらばーゆで目に留まった会社を受けて、最初に受かった会社に入った。そもそも社会人になるつもりがなかったから、お金を貯めるためのお気楽な選択だった。その会社を19.5年間も辞めなかったのは、成り行きだ。辞めたのも成り行き。任務のギャップがあったので、今だ!と退職を申し出た。個人事業主になったのも、なんとなくの流れだった。苦労なくこんなに幸せに生きてこれたのはラッキーだとしか言いようがない。そして、ラッキーは尽きることがない。本当にありがたい。

自動運転の何が不満なんだ?と自問する自分がいる。確かに何も悪くない。でも思ってしまうのだ。What if …? と。-- What if ? とは「もし〜だったらどうなっていた?または、どうなる?」という妄想のことを言う。

例えば、今の自分のまま過去に戻って人生をやり直すことになったら、同じ生き方をするだろうか? する。と頭の中で即答してしまったのは無視して、妄想を進める。思いつく疑問は、あの時、会社を辞めていたら?あの時、結婚していたら?あの時、アメリカに残っていたら?と尽きることがない。

あの時、選ばなかった方の道というのが誰にも幾つもある。生き方には正誤がないから、単純に選んだ方の道が良かったと考えるのが健康的だと思う。でも、じっくりと検証する時間を取ることは妙案だろう。

あ!ここまで書いて大事なことに気づいた。マニュアル車を運転するような生き方をする人たちは、常に計画して検証してPDCAを回して生きているのか。すごいな…。

私個人の生き方について考えると、44年間の自動運転から培った能天気を良い形で活かしつつ、これからの11年間はデザインしてみようかなと思う。現在44歳。たまたまゾロ目だから、次のゾロ目の55歳までの11年間という縛りにした。個人事業主、未婚、子なしの独居。怖いくらいに見事に自由だ。そこから始まるデザイン画。テーマカラーは何色にしようか。

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