ツイステとDオタと(後編)

「Dオタは心が狭い過激派」「ツイステ民は民度が低い」がそれぞれの相手への認識で、互いに歩み寄るとは思えない。TDRでの過去の事件が先住民であるDオタに与えた影響は大きく、手下よりもツイステに対してナーバスになっている感は否めない。
その中で、上手く収めるための最も手っ取り早い方法は、ツイステユーザーはTDRでは大人しくしていることだ。例えばスマホケースなどは付けたままでもよいが、バッジやぬいぐるみなどを出さない、聖地とされるスポットで騒がないなどだ。

こう書くと、自身はアンチツイステのDオタと思われるだろうが、個人的にはどちらのファンでもない。TDRは、展開するオリエンタルランド…略称OLCを含め、このnoteで書いている一連のディズニー絡みの記事のためにWikipediaで経済の側面から調べた程度の知識しか持ち合わせていない。スマホのゲームも海外のパズルゲームを少し暇潰しでする程度だ。そもそも、こうして記事を書いている方が面白い。

ツイステは、3月の連休に合わせたリリース直後から、女子向けのソシャゲの売上高で上位に食い込むロケットスタートを見せた。キャストを含む制作体制が豪華なのがその要因だ。
その後は、Twitterなどでもツイステが話題に上がる上、緊急事態宣言による「おうちじかん」の消化を探した結果ソシャゲ、ツイステに辿り着いたユーザーも追い風となった。ショッピングやライブに回す予定だった金をゲームの課金に回した人も多い。一度に3万円分を課金して、絶対に引き当てたい1枚のゲーム内カードを出した人もいるが、それでも「金を使わなかった」方なのはザラだ。
その分問題の火種になる予感はした。特に二次創作や公式画像の使用を巡る学級会は、日常茶飯事の規模になるだろう、と読んでいた。そして、その通りだった。

字書きとしての、オタクの血が騒いだ。コスプレ界隈のオタクだが、元々は字書きだった上に、ツイステを巡る問題はコスプレの業界も深く関わる以上、書いてみようと思ったのだ。
拡散させるには、noteに書くよりTwitterに書く方が効率的だが、スピード感がモノを言うTwitterよりnoteの方が、長文だと圧倒的に読みやすい上に個人的にも書きやすい。だからこうしてnoteに書いている。

話を戻すが、ディズニーのポジションからしてもツイステがTDRで市民権を獲得することは困難だ。ツイステのグッズはディズニーのサイトで紹介されているが、それは版権をディズニーが一括管理し、そのライセンス契約を結んだメーカーが生産するだけだ。
その上で、開発や配信に直接手を出していない時点で、ディズニーにとってツイステは開発元及び配信元とのライセンス契約の一種でしかないことは、容易に想像できる。その程度の関与しか無い作品が、そもそもTDRで受け入れられるかは甚だ疑問である上に、手下を巡る事件が一層ハードルを上げた。
過激派の存在も問題ではあるが、Dオタを「夢と魔法の国の闇」とするのは暴論だ。本質は「郷に入れば郷に従え」であり、それはTDRのルールの遵守にも結びつく。

如何せん、オタクと云う人種は、自身もオタクだから判るが、好きなものを目の当たりにすると、語彙力と共に冷静さも失いがちだ。特に、2019年あたりからの「鬼滅の刃」ブームはその典型でもある。
その上で、この記事も含めてTwitterでよく見るツイステにまつわる注意喚起は、Dオタによる自衛とツイステ民への牽制の意味が有る。
以前も書いたが、秋のDハロでツイステが可能になる可能性は無い。それでも、営業再開後…遅くともDハロの時期には、ツイステの聖地巡礼でTDRに行くツイステ民も出てくる。その結果、Twitterで戦争になるような事態だけは、避けねばなるまい。
臨時休園は延長されたが、この記事を書いている時点では再開は最短で6月上旬だろう。しかし、如何せん東京は日本最大の密集地であり、TDRも日本最大の密集テーマパークだ。再延長の可能性も大いに有る。この期間がよい「冷却剤」となるなら多少安心だろうが、果たして。

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