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ベーグル講師をやっていても、たまには具材がはみ出すこともある

こんばんは。
zoomを活用した個別ベーグルレッスンを開催しているAtelier Begpon代表の
Ayahoです。

27歳から始めたパン作り。

ゼロからスタートするなら、
「独学ではなく基礎から確実に学んでステップアップしたい」私。
会社帰りに某大手料理教室のパンコースに通い始めたことがきっかけでした。

あれから10年。

現在は、アルファベット3文字のウイルスのことや
自宅で働けるというエネルギー消耗の激しいHSPの私にはぴったりの働き方。

zoomレッスンを昨年2020年から本格的にスタートしました。

27歳から31歳までは週に3回はパンを手作りし、
自宅で黙々と作るよりも、「先生とお話しながら一緒に作るのが好き!」でした。


今日は、パン作りが好きで仕事にしている私も失敗した告白。

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こんなにパン作りが好きな私でも、今月もやらかしました。(上の写真)

レッスン中に、生地に巻き込んだりんごのコンポートが頭を出す事件。

理由は明確です。

・コンポートの汁気をもう少し拭き取ってから作業をした方がよかったこと
・巻き込む作業を手際よく終わらせなかったこと

もちろん、レッスンの前に試作を繰り返していますが、
人間なので、こういったケアレスミスはときどき発生します。

受講生さんとは、
うまくいくためのポイントだけではなく、
「失敗しないためのポイント」は必ずメモを取っていただくようにしています。


メモを取りすぎても、後からこんがらがってしまうこともあるので、
毎レッスン、必ず受講生さんにメモを取ってほしいポイントは3つほど
私の手元に置いてある「A4のノートにイラスト付きで見える化」しています。
このA4ノート、実際のzoomレッスン中に受講生さんにお見せし、
ポイントを何度も復習しています。


私が「教わるほうの立場オンリー」だった時代。

なんで自宅でパン作りをするよりも
料理教室で先生と一緒に作る方が好きだったかというと・・・

失敗しそうにないから!

そうです。
失敗が怖かった。

予期せぬことが起きたら、どのように対応すればいいのか
自身が持てなかったからです。


だから私は、パンの中でも主に「ベーグル」に特化。
↑作るパンの種類を特化させることで、
 受講生さんにシンプルにパン作りについてレベルアップしてほしいし、
 楽しめる趣味として。
 自分を大切にするリラックスタイムにしてほしい。

 と考えています。


そんな私自身の経験もあって、
受講生さんから正直なネガティブメッセージをお聞きすることを大切にしています。

「パン作りって敷居が高いです」「捏ねるのが大変なイメージです」etc.

マイナスなイメージをお持ちならば、
マイナスはプラスに変化したら嬉しいし

「私、大人になってからも、新しいチャレンジしてみたらできる!」という
セルフイメージの改善のきっかけになれたら、なお嬉しいです。


ちなみに、先日のzoomレッスンで
もともとパン作りは初心者さんだった受講生さんが
「道の駅に、自分の手作りベーグルをいつか出せたらいいなぁ」と
おっしゃっているのをお聞きしました。

そんなふうに
2021年の時間をどのように使うか考えて、能動的に自分の生き方を模索して行動して。
ステップアップした後の自分を思い描くことって
純粋に素敵だなと感じた瞬間でした。

香川のアトリエからベーグルzoomレッスン中継しています

そんな私は、
瀬戸内エリアの香川県からオンラインレッスン(zoomでライブ中継します)を開催しています。

もともと、前の前の仕事の転勤で移り住んだ土地。

生まれも育ちも九州なので、なんのゆかりもなかった土地です。

私が現在、ベーグルzoomレッスンをやっていますが、
万一、事情があって引っ越すことになっても
日本。いや、世界のどこからでもこの仕事を続けられるって。

なんて素晴らしい、可能性あふれる世の中になったんだろう。

この時代に生きていてよかった。
と、日々繰り返し感じます。

だって、昔の私なら
転勤や引っ越しすることで、たくさん犠牲にしたことや
お別れしたことがありました。


大好きだったネイリストさんがいたけれど、通えなくなったネイルサロンと
泣く泣くお別れしたこともあったり(今は仕事上、ネイルはしなくなりましたが)

後述するLe Cordon Bleu神戸校は、
2015年当時、対面授業しか実施していなかったので、
平日に体力を温存しておき
毎週日曜に往復5時間以上かけて高速バスで通学し、
6時間の授業を受け、
2年半かけてフランスパンとフランス菓子のディプロムを取得しました。
↑もちろん対面授業の醍醐味はあるけれど、
 オンラインレッスンの選択肢が今より発達していなかった時代でしたよね。

私のパラレルワークのこと

教育系会社員時代の私(22歳から34歳)は、副業禁止だったので
好奇心旺盛で色々やりたいことはあったけれど、

「別の仕事」を始めることで視野を拡げることはできませんでした。

だから、料理教室に通って
手作りのパンやお菓子を学んで視野を拡げることに。

教育系会社員を退職した後は、
小さな料理教室に就職しました。(現在は退職)

そこでは、柔軟な働き方が認められていたので
私は、片っ端からパートを掛け持ちし、半年単位で新しいパートにチャレンジしました。一時期はパート3種類に料理教室スタッフ(正社員)。
*1つのパートを数年続けるより、その世界を見て大体理解できたら満足するタイプ。

しばしば「大変じゃない?」とか「料理教室の勤務時間は何時から何時まで?」
と知人から質問されましたが、
そもそも料理教室の勤務時間は、ある程度自分で決めることができたんです。
月に110h働くことが規定だったので、
時には1日で2日分働くこともありました。(終日レッスンのときなど)

そんなこんなで、
現在は例のウイルスの影響もあって正社員だった料理教室は退職し、
ここだけの話、レイオフとなった(一時解雇)CAのYoutubeを観て
ヒントをもらうことも多々です。

絶望する理由、どこにもなかったと気づきました。

現在は、一旦正社員という立場を離れることができたので、
得意の複数の仕事を掛け持ちしながら、楽しくストレスフリーな日々を過ごしています。

①ベーグルオンラインレッスン(主にInstagramとnoteで告知) *zoom
②レストランでの調理補助と接客
③オンライン家庭教師(なんと東海地区の子を受け持つことに!)*zoom
④個別指導塾で数学の受験指導(一斉授業じゃないからマイペース)
⑤英会話学校での総務・事務(スタッフの7割が外国人、職場の公用語は英語と日本語)

5つの仕事を並行していることに、
疲弊も狼狽もしない私。むしろいろんな私に切り替えができて楽しいです。

ある職場では、新米。別のところでは中堅。
はたまた、オンライン系の仕事はin my world。笑

流石、得意科目も不得意科目もなかった私。
文系理系適性検査ど真ん中の結果が出てしまう私。笑

もしかしたら・・・特殊能力なんじゃないかと
最近疑うようになってきました。

社会人入学した学校のこと

大学を卒業して5年後に、社会人生活も余裕が出てきて料理学校へ通学。
それでは、飽き足りず、フランス パリに本校があるLe Cordon Bleu料理学校へ入学しました。

私が生徒として通っていた某料理学校の先生も卒業生で渡仏経験の持ち主でした。
「専門的にフランス菓子やフランスパンを学びたいなら、国内でここしかないと思ってもいいくらい。」と紹介されたのがLe Cordon Bleuでした。

その時の私は、教育系会社員を退職して、
本気でフランスへのワーキングホリデーを考えていました。
領事館に提出する申込書を書くところまでコマを進めましたが、
その当時、今も記憶に新しいパリでのテロが何度もありました。

教育系会社員としては、ある意味「やり切っていた」ので、
何か次のステップを考えていた私。

日本に住みながら、フランスと同じカリキュラムを学べるだけでなく、
教えてくださる先生がほぼフランス人の学校が神戸にあったとは!

即、体験授業の申し込みをして、神戸へ向かいました。

今まで料理教室でパンはたっぷり勉強してきたので、
苦手意識があるのはお菓子作りの方だと思い、
体験授業に参加した次の週には、フランス菓子初級・中級を同時に申し込みました。

中級まで申し込んだのは、覚悟。

ある意味、中途半端な気持ちでは通わないと
腹をくくった証です。


パン講師、お菓子講師としての経歴

Le Cordon Bleuのクラスメイトは、中国人や韓国人の同年代たちも。

彼女たちが、日本人生徒と大きく異なったのは、
「準備ができてからのスタートは切らない。スタートを切りつつ準備を継続する。」という信念でした。


私、今まで、学校を卒業して
学んだ分野の経験や知識を活かして、関連する仕事を始めるのが普通。

という固定概念があったんです。


彼女たちは違いました。

Le Cordon Bleu料理学校へ通いながら
オンラインショップを開設して、お菓子販売をする準備を着々と進めていました。

わからないことがあったら、
とにかく、中国語や日本語や英語で質問をしまくっていました。

勢い。本気度が違いました・・。


私の考え方も変わり、当時働いていた教育系の会社で高校生を指導していたので
選択授業で「パン作り・お菓子作り」の授業を新規開講できないか、上司にかけあってみました。

すんなり、OKをいただいて、拍子抜けでした。

私が単なる趣味でLe Cordon Bleu料理学校に通っている訳ではないことが
薄々伝わっていたみたいです。
(だって、毎週日曜に神戸まで通学するために、いっさい飲み会には顔を出さなくなったのですから。)

早朝に起床できなくて、1回30000円の授業を欠席するわけにはいかなかったことも
自分を追い込み、周囲にも理解してもらえた要因でした。

30000円って・・・。
決して3000円ではありません。

昔から好奇心旺盛と言われていた

そんな私は、田舎で育った幼少期から、
動物が好きで、理科実験が好きで(だから今もパンの吸水・発酵・焼成の科学的な理論はうるさいです。笑)
珍しい野菜やフルーツを育てる祖父と同居して育ちました。


彼(祖父)は亡くなり際、
病床で「パッションフルーツは・・、どうなったかの?」と
自身が育てていた南国原産の果物の成長を気にしていたことが
今でも気にかかっています。

「孫よ、元気でいるのだよ」ではなく
「わしのパッションフルーツ、元気でいるのだよ」の方が優先か疑惑・・。

私が幼稚園生の頃、私の身長より高いカボチャを畑で栽培していたので
確実にそのDNAを受け継いでいる気がするこの頃です。

母は、私のことを好奇心旺盛とも言いますが
もしかして飽きっぽい?と言っていました。失礼ですね。当たっていますが。

複数のことを並行しているから、バランスがとれる

飽きっぽいんですが、複数のことを同時並行できるので、
1つのことに固執しすぎることがないからバランスがとれています。

もし、今やっている5つの仕事を1つ退職することになっても
私は動じないです。


理由はシンプルです。
他の4つの仕事があるからです。


私の自宅の近くに、八百屋さん兼BARがあります。

話題のウイルスが蔓延し始めたとき、BARの経営は難しくなったそうですが、
stayhomeで自炊する人が増えたので、野菜はたくさん売れたそうです。

黙々と作り続けるだけじゃ、裏側のストーリーが伝わらない

私が過去にパラレルワークの1つとしていた仕事の中で
パン職人があります。

1つの企業を半年✖️2企業経験しました。

正社員の数が少なく(2つ目めの企業の方は、職場に正社員さんがいらっしゃったことは皆無、指示系統が不明確)、
職人気質のパートさんが多く、コミュニケーションよりモノづくりが得意。
という環境でした。

1つ目の企業は百貨店の中のパン屋さんだったので、
製造だけではなく、お客様とコミュニケーションを取りながら商品を勧め
購入いただく形でした。

私はここで3つのことに気づきます。

・私、モノづくりだけでは息が詰まる
・人と関わることが好き(HSPの中でも外向型のHSS型)
・黙々と生地を成形するだけでは、パンやお菓子が生まれたストーリーがお客さんに伝わりづらい

正直、パン屋さんは理想と現実のギャップが大きな職場でした。
製造のスタッフも体調を崩すことが多く、退職者も少なくなかったです。
夢がなくて(先輩スタッフの商品に対する強い思いも感じない)
ここでは書ききれない気づきがたくさんありました。

・思いを優先するなら、大手より個人事業?
・お客さんにパンやお菓子のストーリーを伝えるなら、レッスンやワークショップ

と感じました。

ライブ感覚が好き

世間を震撼させ続けているウイルスが少しずつ日本に忍び寄る頃、
寝る前に見つけたパート求人に応募した私。
それが唯一半年以上続ける価値があると感じてお仕事させていただいている
レストランです。

現場は、戦場です。

自粛期間は確かに客足が減りましたが、
基本的には、営業中に予期せぬことの連続です。
お客様もゆっくり滞在される方やお急ぎの方などさまざま。

私は、このレストランでイタリアのパン(フォカッチャというフカフカのパン)の
製造を任せてもらえたり、
前菜やデザートの盛り付けを任せてもらえていることも
大きなモチベーションになっています。

パン屋さんで仕事をしていた時、
売れ残った商品を大量に廃棄しました。

毎回5kgのパンを90Lのビニール袋いっぱいに詰め込んで処分場に運ぶんです。
ゴミになったパンを軽量機に乗せて、ドアの向こうへポンと置く。

特にクリスマスとバレンタインの時の廃棄の量は、
気分が悪くなるくらい大量のパンやお菓子を捨てます。
(衛生的な観点からスタッフは持ち帰りができません。賞味期限内のものを買い取りはできます。

レストランは、いつ・どれくらい来るかわからないお客さんのために
大量のものを売り場に出して、無駄にすることはパン屋さんよりはないので
精神的にも罪悪感がありません。

パスタソースも廃棄にならないように、
作ったらパウチにして冷凍しておき、当日の営業で使う分だけ消費します。

少し余ったソースやサラダはスタッフのお昼ご飯へ。
余ったクズ野菜たちは、牡蠣やタコと一緒に蒸し料理にして臭み消しとして使われたり、ブイヨンに変身します。


私は、こういう無駄がないことや
突発的な出来事は好きになれるんです。

だから、
オンラインレッスンは、受講生さんにも通学や衛生面での精神的負担が少ないし
突発的な質問をいただいても、むしろ大歓迎。

受講生さんや私は、レッスンで使った材料の余りは、
ベーグル作りの復習や、日々の食事作りに活かせます。


先行きの見えない世界ですが、
私なりに、「プラスに見えること」を書き出してみました。

日々、感じていることを文字にすることで
確かにそうかも!と誰かのお役に立てたら嬉しいです。

考えてみたら、私の祖父も父も勤め人ではなく、長年自営でした。
あと、妹もアパレルショップを出店して自営をしている時期がありました。
妹の旦那さんは、半個室のプライベートサロン(美容室)を先日オープンしたばかり。

自営って、スタイルや方法がたくさんあるけれど、
昔よりも、手軽に、多くの選択肢の中でおうち自営ができる時代になったことは、
働き方の自由度が増して、本当に喜ばしい!

私みたいに、感受性が強くて、外出するだけで人一倍疲れるHSPさん
少しでも参考になればと思います。

・・・

次回は、私がどんなベーグルレッスンを開催しているかご紹介します。
季節の単発レッスンや、パン作り研究が好きな方におすすめの専科もあります。

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