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5分で分かる中小企業向け補助金

皆様こんにちは中小企業診断士のayhrです。

本日は20年3月から公募の始まった中小企業向け生産性革命推進に係る補助金について概要を記載したいと思います。
補助金の対象となれば費用の1/2~2/3が補助金として返ってくる為(金額上限あり)、これから設備投資などを予定している事業者様は是非要件などを一度ご確認頂けると良いかと思います。

1)補助金の種類 ※2020年3月現在
生産性革命推進事業としては、以下の3つの補助金が用意されています。

①「ものづくり補助金」
②「持続化補助金」
③「IT導入補助金」

それぞれを簡単に説明すると以下の通りです。

①「ものづくり補助金」
■事業概要
 中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するもの
■補助金額
最大1,000万円
■補助率
中小企業 1/2、小規模事業者 2/3  
■対象経費
機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費


②「持続化補助金」
■事業概要
小規模事業者等が取り組む、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者等の地道な販路開拓等の取組に係る経費の一部を補助するもの
■補助金額
最大50万円
■補助率
2/3 
■対象経費
機械装置等費、広報費、展示会等出展費、旅費、開発費、資料購入費、
雑役務費、借料、専門家謝金、専門家旅費、設備処分費、委託費、外注費

③「IT導入補助金」 ※コロナウイルス影響に伴う臨時対応
■事業概要
バックオフィス業務の効率化や新たな顧客獲得など 付加価値向上に繋がるITツールの導入を支援するもの
■補助金額
A類型:30万円~150万円未満
B類型:150万円~450万円
※今回の臨時対応はA類型のみ
■補助率
1/2
■対象経費
ソフトウェア、クラウド利用費、専門家経費等

概要の比較表は下記となります。

例年補助金は期間が絞られていたのですが、今回からは年間を通して何度か締め切り日を設けており、申請する側にとってはスケジュールが取り易くなったと思います。
しかし、申請する為の要件や、加点要素などでは難易度が高まっている部分もある為、申請する事業者様はしっかりと内容を理解して申請可否を判断頂いた方が良いかと思います。
(特に今回は人件費の支給額を向上させる要件が入っており、採択後は実施が義務付けられますので、綿密に計算した上で判断をした方が良いと思います。)

ちなみに私見ではありますが、それぞれの補助金の申請手続きや採択される難易度を比べると、

持続化補助金 < IT導入補助金 <<< ものづくり補助金(圧倒的)

というイメージでしょうか。
補助金の採択には加点要素の獲得が必須になりますが、今回のものづくり補助金ではそのあたりの獲得が非常に煩雑な印象です。(本当に多忙な中小企業に使ってもらいたいのか・・・と少し疑問を持ちます。)

また、それぞれコロナウイルス影響を加点要素としており、今の日本の状況を鑑みると、コロナウイルス影響の加点要素が最上位に来るのではないかと考えておりますので、そこはしっかりと織り込んで申請をお勧めします。

今回は概要までの説明ですので以上となります。詳細が気になる方は下記特設サイトでご確認ください。

独立行政法人 中小企業基盤整備機構「中小企業生産性革命推進事業Webサイト」
https://seisansei.smrj.go.jp/

ありがとうございました。


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