見出し画像

万年筆はいいぞ

タイトルそのままですね。布教する記事です。

元々高校生の頃から万年筆好きだったんですよね。
きっかけは17歳のとき、カクノというパイロットが出している子ども向け万年筆(1000円+tax)を買ったことでした。当時17歳。

「万年筆めっちゃ書きやすいな」ということに気がつきまして。サラサラかけて引っ掛かりがない上に、筆圧を掛けなくても筆記ができるので、疲れないし筆記に対してのストレスがものすごく少なくて済むのです。わたしは握力が20kgくらいしかないのと女子と比べても手がかなり小さくて、筆圧をかけようとしてペンの持ち方がおかしくなるのですが、カクノを使うと自然に書き方が矯正された。
筆圧が必要ないことに加えて、カクノは子ども向けの製品で持つ部分が六角形になっているため小さい手でも握りやすい。

カクノを買って即家族にシェアした結果、父上を道連れに万年筆沼に落ちました。
(父上の万年筆コレクションは目を見張るものがあります)

それから万年筆インク沼にも親子でズブズブハマりまして、親子でめちゃくちゃ万年筆とインクを生やしました。でもそれから受験期を迎えるなどして日々の忙しさで万年筆に構えなくなったり、紛失して落ち込んだりして万年筆沼から抜けていたのですが。

万年筆ってものすごく手間がかかるものなんですよね。インクが切れたら吸入しなきゃならないし、定期的に水洗いも必要です。ペン先に強い衝撃が加われば壊れるし、気圧の変化にも弱いので飛行機にも乗せられません。インクが染料系なので水濡れに弱い。水濡れへの耐性がある顔料インクもあるのですが、固まりやすいのでメンテナンスの手間が増えます。紙とインクに相性があって、安い紙だと裏写りしたり滲んだりする。インク代(やカートリッジ代)も結構かかる。

今はサラサとか書き味の良いボールペンやフリクションなどの消せるボールペンが100円ちょっとでどこにでも売ってるし、ボールペン使う方が明らかに楽だし機能性高いし安いのですよ。

というわけで、最近は講義でノートを取る用にサラサとuniのボールペン、手帳記入用にフリクションを使う、というかたちでした。

今年の夏にInstagramを見ていて「万年筆格好いいな愛でたいな」という気持ちが再び湧いてきて、手持ちの万年筆を全部メンテナンスしました。わたしの手持ち7、8本、全部乾燥してドライアップしていたので、全部水洗いしました。とても時間がかかった。放置していたので仕方ないね。
結局、7、8本の万年筆を同時に面倒見るのは無理だし書く量が増えているわけでもないので、本数を絞って万年筆を使うことにしました。主に手紙や日記への使用。

あえて万年筆を使うメリットは、筆記が楽しくなることだと思う。
綺麗な字で(当社比)字が書けて楽しい。
サラサラとストレスなく筆記できるので、筆記が苦になりません。手が疲れないので長時間の筆記にも向いています。
そして、コンバーター(吸入器)を使うことで色んなインクを楽しむことができます。インクそれぞれに違った味があるし、同じインクでも使う万年筆や紙によってインクの出方に差が出る。その違いが楽しい。
万年筆を使って筆記するときに大人感に浸れるのも好きです。

まずは1本買ってみてほしい。
カクノとかラミーサファリとか、安いものでいい。万年筆を体験してほしい。それが自分に合っていると思ったら、ぜひ2万円握りしめて大型文房具店に行って金ペンを買ってほしい。筆記に対するイメージが変わると思います。

とか書いてたらわたしも新しい万年筆買いたくなってきてる。沼の底で君を待っています。

よろしければサポートお願いします。いただいた支援で詩集や歌集を買い、レビューしたいと思います。