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低温期なのに体温が下がらない

アラフォ―妊活を応援しています。いつもの漢方相談でちょっと気が付いたことをnoteしておこうと思います。ちなみに写真の基礎体温表はプレゼントしています。

基礎体温表をみせてもらうと、低温期が36.5℃以上になり、高温期が37℃近くあるいは超えている現象があります。これはどういうことでしょうかとご質問を受けます。

基礎体温が高い時に考えることは、実熱といい体の炎症や邪気が入ったなどがある場合と、虚熱といい体の消耗から熱がこもってしまっている場合があります。

今回は虚熱について考えてみます。

エストロゲン低下は卵巣の疲れ

基本的に女性ホルモンのエストロゲンの低下は40歳代になると、どうしても認められ、若年性更年期の場合、30歳代からでも低下傾向になります。卵巣の高齢化はエストロゲン低下を伴います。

エストロゲンは卵巣や卵胞から出てくる女性ホルモンです。卵巣機能の低下や高齢化により、卵胞が作りにくくなることで、エストロゲンが出にくくなります。また、ストレスで活性酸素が増えるとエストロゲンを消耗していき、低下を招きます。

エストロゲンの低下が起こることで、体の潤いが少なくなる、肌の艶がなくなる、しわが増えた、シミができやすい、子宝に恵まれないなど、女性としては認めたくない事実を突きつけられます。

特に不妊治療が長くなると、採卵のための排卵誘発の注射や飲み薬、排卵後の黄体ホルモンなどで、薬漬けになることで、卵巣も疲れてさらにストレスフルで、エストロゲンの低下を招くこともあります。薬漬けは病院での妊活では避けられないのですが、たまに卵巣を休めてあげて欲しいと思います。

陰陽バランスの崩れ

中医学では、エストロゲンを腎陰(五臓の腎の陰)に相当させて説明すると理解しやすくなります。では腎陽はプロゲステロン(黄体ホルモン)とて説明していきます。陰陽バランスが取れていると、28日周期で排卵が14日目としてみれば、低温期はエストロゲン増加していく時期、ピークを迎えると排卵してプロゲステロンが増加するといった、連係プレーをします。

陰陽バランスを崩すこと、つまりホルモンバランスを崩すこととなり、特に腎陰の低下はエストロゲンの低下として、陰が減り陽に偏る事で、低温期が下がらなくなります。

腎陰を守り、陰陽バランスを戻す

腎陰を守ることは、卵巣を元気にしてエストロゲンの低下を防ぐことで、アラフォー妊活を応援するには大切と考えます。血や体の潤いを増やす漢方薬や、睡眠の質を上げることも大切で、その助けになる漢方薬や、精がつくと言われる補腎薬を体質に合わせて選び、陰陽バランスを回復させて、基礎体温が少しでも心配がないようにしていけば、妊娠へ一歩近づけると思います。

心の焦りや不安が大きいと、陰も消耗しますし、陰が少ないとそういった気持にもなりやすい傾向にもなり、負のスパイラルに陥りやすくなります。

焦りや不安を取り除くためにも、考え方を変える、楽しいことを生活に取り入れるなども陰陽バランスを回復するには大切なことです。

私自身の妊娠までの経験も踏まえて、色々なお悩みのご相談ができたらと思います。


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