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唾液が減った、口臭、味覚の変化は内臓からのサイン

口内環境の悪化してませんか?

夏の暑いときのマスクは、息苦しかったですね。。

マスク生活は口内と口周りの環境の悪化が心配。

口内環境は唾液量とも関係します。口内炎、歯周病、歯肉炎、口臭、ドライマウスなど、マスク生活で余計に感じやすくなっている方も多いのでは。

また、新型コロナ感染により味覚異常などがよく聞かれました。味覚異常は感染症だけの問題でなく、内臓からのサインでもあります。

唾液量の変化、口臭は内臓からのサイン

中医学では、五臓からのサインとして、唾液や口臭を分析します。

①脾胃の不調:口は脾胃と関係が深く、不調があると、消化しきれない飲食物で熱がこもり、口に上昇して発酵臭や腐敗臭のような口臭に。湿熱があると、口が粘つく、口臭などになりやすい。

・漢方薬など:晶三仙茶、五涼華茶、サンクロン、黄連解毒湯など

②腎の機能低下:唾液は腎と関係が深く、腎機能が低下すると、唾液量が減るとドライマウス、口臭などになりやすい。

・漢方薬など:六味地黄丸、杞菊地黄丸、艶麗丹、亀鹿仙、百潤露、甘露飲など

脾腎両方が弱ると、歯周病や歯肉炎など難治性になりやすい。

③肝の不調:過剰なストレスで肝の働きが落ちると、気の巡りが悪くなり、熱が停滞して、胃腸機能も低下して口臭を感じるようになる。口臭に敏感なこともある。

・漢方薬など:逍遙顆粒、加味逍遙散、開気丸、瀉火利湿顆粒、シベリア人参茶など

味覚異常は内臓からのサイン!

①口が苦い・・・肝胆の不調で苦い胆汁が上昇して、口に苦みを感じる

a 外邪の侵入:風邪などの感染症が長引いて、邪気が胆まで入り、胆熱が停滞による胆汁が上昇。

・漢方薬など:板藍茶、小柴胡湯など

b 肝胆の湿熱:ストレス、高脂血症、脂肪肝などで肝胆の湿熱がこもり、胆汁が上昇。

・漢方薬など:瀉火利湿顆粒など、緑茶も良い

②口が甘い・・・脾胃の不調で熱気が上昇して口に甘みを感じる

 a 脾胃の湿熱:暴飲食、ストレスで消化不良となり脾胃の湿熱がこもり、上昇する。

・漢方薬など:勝湿顆粒、晶三仙茶、サンクロンなど

 b 脾胃のエネルギー不足:胃腸が弱い、下痢など胃腸機能が低下し、湿熱がこもり、上昇する。

・漢方薬など:健胃顆粒、健脾散、補中丸など

③口が酸っぱい・・・肝・脾胃の不調により、消化機能が停滞し、消化不良の飲食物が胃散とともに上昇し、口が酸っぱいと感じる。

a 肝熱:ストレスで熱が上昇して、胃酸が逆上する。

・漢方薬など:瀉火利湿顆粒、加味逍遙散など

b 消化不良:脾胃の機能の限度を超える暴飲食で消化しきれず、胃酸とともに逆上する。

・漢方薬など:晶三仙茶、勝湿顆粒、香蘇散など

④口が塩辛い・・・湿邪が停滞し、口内が塩辛く感じる。

a腎機能の低下:加齢や慢性疾患などにより、腎機能が低下して水分代謝低下して、湿邪の停滞する。

・漢方薬など:八味地黄丸、参馬補腎丸、六味丸、牛車腎気丸、亀鹿仙など

⑤口が粘つく・・・脾胃の不調により、湿が溜まり舌苔が厚くなり、口が粘り気を感じる。

a脾胃の寒湿:寒さや湿気が体に影響、冷たいものを摂りすぎなどで脾胃が冷えて機能低下になり、湿がたまりやすくなる。

・漢方薬など:勝湿顆粒、健脾散、健胃顆粒、平胃散など

b脾胃の湿熱:飲み過ぎ、食べ過ぎ、偏食で脾胃が疲れて、水分代謝が低下して湿が溜まりやすくなる。

・漢方薬:温胆湯、晶三仙茶など

以上、色々なタイプがあることをお伝えしました。

体質判断は、漢方薬の専門家に聞いて下さい。状況確認には舌を診て(舌診)をしてもらって下さい。

食事で添加物が多い物は、味覚を鈍らせてしまいます。自分で味付けしていくことで、味覚を正常に保てること、味覚の変化に気がつきやすいです。

冷たい物を常食していることも、味覚を鈍らせます。夏で冷たい物を摂り過ぎて、お腹の調子が悪いのに、添加物の多いものや冷たい物は禁物です。

身体の免疫力が栄養不良で低下します。食べていても、上記のものは免疫力を下げ、感染症や病気を引き起こしていくことを、味覚異常や口臭、口内環境悪化が原因になることが多いとも言えます。

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