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問い「お金とゴミどちらを先に解決できるか」ゴミについて考えてみた

先日の投稿

の中での問い。

「お金とゴミどちらを先に解決できるか」

についてずっと考えています。その経過を備忘録も兼ねてこちらでシェアしたいと思います。

まず、この問いを与えられたときにまずは、「お金」と「ゴミ」を解決するということだから、どちらにも問題がある、ということが前提。

では、その問題とは何か、それがわからないことにはその先は進めないと思い、お金とゴミについて調べてみました。

1、ゴミとは何か

そもそもゴミとは廃棄物のこと。「固形または液状の汚物または不要物」という定義がある。家庭から出る「一般廃棄物」と企業などから出る「産業廃棄物」とがある。

産業廃棄物の問題というと、過去に起こった公害問題が一番大きな問題であったと思う。1960年代の高度経済成長に伴い、工場排水、大気汚染などで公害問題が発生。多くの被害者が出た。その流れで1970年代は急速に環境規制が強まったという経緯がある。結果的に、バブル時代までは産業廃棄物は増加傾向にあったが、それ以降になると大きく減少した。一方、一般家庭から出る「一般廃棄物」は大きな変動はないという。昔に比べればこれだけリサイクルと叫ばれるようになってきているのに、家庭からのゴミは減っていないというとは、環境に配慮するという意識が根付いていないということでもある。

2、ゴミの問題

今、問題になっているのがゴミ処理場の問題がある。燃やせないゴミたちがたまりにたまって捨てる場所がなくなっている。狭い国土の中で、どうにかゴミ処理場を見つけようにも近隣住民たちの反対もあり思うようには進んでいない。確かに、自分の家の近くにゴミ処理場ができることを快く受け入れられるという人はいないと思う。

ゴミ処理についてもダイオキシンの発生、ゴミが腐敗することで発生するメタンガス、ゴミから染み出た有害物質が地下へ流れ込むと、土壌も汚染されるし、水へも影響が出て、飲み水にも問題が起こってくる。

「ゴミは減らしたほうが良い。」

これは誰でもわかっていること。

でも、その思いを利用して環境のためには「リサイクルが良いもの」という価値観が出てくる。それは逆に言えば、「リサイクルしているのだからいいよね」という考え方につながる可能性はないだろうか。となると、結局はゴミを減らすことから目を背けることになっているような図式が見えてくる。

ゴミが出れば、環境にとってはよくないことばかり。最終的にはゴミになるものの原料として、石油などエネルギーも多く使う。そして今度は処理するときにも燃やすために石油などのエネルギーを使う。その上、燃やすことで大気中にCO2などの物質が排出されてしまう。

3、ペットボトルのリサイクル

今大きく日本に普及しているペットボトル。ペットボトルはリサイクルするためにちゃんと出しているから大丈夫でしょ?私もそう思っていた。

そもそも容器リサイクル法では、ペットボトルは業者はある量までは回収するけど、それ以上は引き取らなくて良いという決まりになっているらしく、実際には引き取るべき量の規定以上に溢れに溢れたペットボトルたちは中国へと輸出しているという話もあった。そんな事実全く知らなかった。

そもそもリサイクルが必ずしもベストの選択ではないという事実を知った。

ペットボトルを分別回収して、フレークに再生するというリサイクルを行うために600円分の人出と石油が必要となるのに、結果的に生まれるのは不純物だらけのペットフレーク3円分にしかならないという。つまり、リサイクルするために多くの石油などの資源を使っているのに、結果はほとんど価値が生まれていないという実情。

それだったら、燃やして燃料とした方がより効率的だという意見もあった。

(参考図書:リサイクルは資源のムダ使い:小岩順一著)

リサイクルすればよい、とただ漠然とそう思っていたのだが、実際にはそうとばかりも言えない問題に直面した。リサイクルという仮面に隠れて、本当の問題から目をそらしていることに気付いた。

本当は「ゴミを減らすこと」が第一なのだ。便利で心地よい生活を求めた結果が今の日本。軽くて、すぐ捨てられてペットボトルは私たちにとってなくてはならない立ち位置にまで至った。でも、本当になくてはならないものなの?

私は、体を冷やしたくないという目的があって朝に白湯を沸かして、出かける時には水筒に入れて持っていくという生活を送っている。多少は重いが、温かいものをずっと飲めるメリットの方が私には大きかった。マイボトルを持つ。これって誰でも簡単にできる。マイボトルを一人ひとつ持てば、一回に一本のペットボトルゴミが削減できる。

4、ゴミを減らすために

何かを買うときに

「本当にそれは必要なものなのか。」

を考えること。ちょっとした作業だけど、それを放棄して、ただ自分の欲望にのみ従って欲望を満たすためにだけ買う。そうした結果が今。周りを見回してみたらどんなものが見える?

ペットボトルもしかり。本当にペットボトル飲料は買わなくてはならないのか?マイボトルを持っていく。たったそれだけの一歩でゴミは減る。

全部なくすのは無理でも、ほんの少し、ちょっとした一歩でも、それが積み重なればそれなりに大きな変化の力になる、そう信じている。

紙コップ、ペーパータオル、紙ナプキン、割りばしをなるべく使わないこととか、ティッシュペーパーをふきん代わりにしないとかほんのちょっとしたことでも行動に移せる。ハンカチ1枚、タオル1枚洗濯増えることと、紙資源をできるだけ使わないこと、天秤にかけてみたら・・・。

毎日を過ごすときの意識の持ち方。どこに意識を向けるのか。

もちろん人それぞれ考え方があって、価値観も違うから完全なる正解はない。でも、私はこの先の未来、子供たちが生きていく地球のために、今できることは少しでもやること。それが私なりの美学。地球のため、未来のために何かをしたい。本当にコツコツ、少しずつの一歩。でも、その一歩の力。それを信じたい。




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