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古着市場のこれから
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どーも。ファッションクリエイターの福元です。
昔から「古着」というカルチャーはありましたが、メルカリなどのフリマアプリが台頭してきたことによって、近年ではその存在がより広く一般的になりました。
古着は、2030年にはファストファッションの約2倍の市場規模になるとも言われています。
これは、原材料費の高騰や円安の影響で「洋服の値段も高くなっているから古着に逃げる」というのありますが。
もう一つの大きな理由が「サスティナブル」ですね。
「日本では生産されている服の約5割が廃棄されている」と言われているくらいアパレル業界は廃棄を繰り返していて、「サスティナブルから遠いところにいる業界」の一つなのは間違いありません。
受注生産をしたり少量を発注するよりも、数を多く頼んで売れない分を廃棄する方が安いというのが大きな理由の1つです。
そしてもう一つ大きな理由が、店頭に商品が沢山並んでいないと服が売れないので、「見せ筋商品」を作らないといけないから。
アパレル業界では「お店にある商品の2割が売れて8割は余る」と言われているんですが。
要するに、この「8割」は「見せ筋」と言って、「売り場の見栄えを良くする為の商品」なんです。
当然、「売れ残る確率が高いので廃棄に繋がる」という訳。
ただ、昨今の「SDGs」や「サスティナブル」という世の中の流れもあって、アパレル業界も「このサイクルを何とかしよう」としているのは確かです。
事実、各ブランドはリセール・リサイクルを考えて服を作るようになってきています。
昨日ご紹介した「ヴァレンティノ」がまさにそうですね。
「ヴァレンティノヴィンテージ」というプロジェクトを発足して2次流通をコントロールしています。
こちらは、買い取ってもらいたいアイテムの写真を添付してサイトに送ると、買取り可能な場合のみストアから返信が届くという仕組み。
現在は「使用したアイテムの値段」しか分からない状況ですが。
この機能がもう少し進化するとリセールバリューが買う前に提示されるようになると言われていますし、実際に準備しているブランドもあるそうです。
これが実装されれば、買う前にリセールバリューが分かるので、新品購入のキッカケにもなりますよね。
フランスでは今年1月から衣類の売れ残りを廃棄する事が法律で禁止されたりと、世界的にも「衣類の廃棄」に対して厳しく対応していく流れになっています。
それに比例して、今以上に「リセール市場」が盛り上がってくるのは間違いないと思います。
私たち消費者も、今一度「買い物の仕方を見直す事」が必要になってきているのかもしれませんね。
では、また!
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