見出し画像

世界一オシャレな男たちの「美学」。「サプール」って知ってる?

どーも。ファッションクリエイターの福元です。

いきなりですが、皆さん「コンゴ共和国」という国をご存知でしょうか?

国民の平均月収が2万5000円、3割の人が1日の生活費を130円以下で暮らす、「世界最貧困国の1つ」と言われているアフリカ大陸にある国です。

その貧しさの中で、年収の平均4割を海外の高級ブランド服に使う、「世界一オシャレな男たち」と呼ばれる集団。

それが「サプール」です。

あるキッカケでサプールのことを調べ始めたのですが、彼らの「美学」がとても面白く、勉強になるのでこちらでも紹介していきたいと思います。

長くなるので前編・後編に分けてお話ししていきますが、まず前編では「サプールの歴史について」を中心にお話ししていきますね。

ファッションに関する豆知識を付けるだけのお話しにはなりますが、一緒に勉強していきましょう!

サプールとは?

サプール(SAPEUR)とは、「オシャレで優雅な紳士協会」という意味のフランス語の頭文字を省略したもの。

そして、彼らのファッションは「サップ(SAPE)」と呼ばれています。


コンゴの地に「サプール」が生まれたのは約90年前。

発祥については諸説ありますが、サプールを理解する大前提として「カトリック信仰」があります。

1880年代にヨーロッパ列強国によるアフリカ諸国の植民地争いに巻き込まれたコンゴ人にとって、平和への想いは強く、カトリック信仰と共に平和主義者が増えていきました。

そこに、フランスから戻ったコンゴの社会活動家アンドレ・マツワが、パリの紳士の格好をしていたことでコンゴ人たちの称賛を浴び、パリに対する憧れが芽生え、そこから自分たちの平和信仰を「ファッション」と結び付けて表現することになり、これがサプールの発祥に繋がっていったと考えられています。

サプール歴46年、大サプールと慕われているムイエンゴ・ダニエルさんが、以前インタビューで「サプールは、世の中が平和だからこそできること」と語っていましたが。

世界最貧困国と言われながら、サプールたちが高級な洋服を身に付ける理由も、「平和への思い」というのが根底にあるんですね。

そして、フランスの植民地になったアフリカ諸国は他にもある中で、コンゴにだけサプールが生まれた理由も興味深いものがありました。

実は、入植者が来る前から、コンゴ人には元々ファッションに対しての意識や自分たちのテイスト、美的感覚があり、すでにスタイリッシュに服を着ていたとのこと。

つまり、入植者の存在に関係なく、サップに対してに興味があったということなんです。

こうして見てみると、「サプール」というのが、生まれるべくして生まれた文化であるというのがよく分かりますよね。


サプールの歴史についてのお話しはここまでにして。

次回は、彼らの美意識、そしてそこから学ぶことについてお話ししていきます!

では、また!



*スタイリングのご依頼はこちらから↓



*気軽にファッションのお悩み相談を承るサービス「ファッションコンシェルジュ」

LINEオフィシャルアカウントのご登録をお願い致します!↓

#ファッション
#ファッションコンサルタント
#ファッションコラム
#コラム
#パーソナルスタイリスト低身長
#パーソナルスタイリスト小柄
#サプール

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?