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web連載「園長探偵団」プロローグ

「園長探偵」
このネーミングは、筆者(藤原)の大好きな建築史家・藤森照信氏の著書『建築探偵の冒険』のまねっこである。


子どもの暮らす世界は、実にさまざまな魅力を持ち、その多くは園の中に潜んでいる。
保育に携わる仕事をしているうちに、子どもの世界にやみつきとなった若手の園長と編集者が、園を徘徊し、その魅力を発掘し、記録する作業をはじめた。その活動記が、遊育noteの連載「園長探偵団」である。

さて、今回は園長でありながら、探偵という肩書きを持った3人の園長を紹介しよう。

ちなみに、「探偵たるもの簡単に正体を明かしてはいけない」というモットーに即し、一部を除いて仮名で登場する。

探偵

裏部(べぇくん)

いわずと知れた園長探偵団の団長。
認定こども園でやとわれ園長をしている。
たいしさん曰く「感動屋」で、その良さを見いだし、自園に持って帰る能力に長けている。
「人見知り」を自称するが、リア充の匂いがプンプンするため、彼の正体を見破るのがスケさんとふじの隠れ任務となっている。ラジオDJの顔も。

村上太志(たいしさん)

岡山県笠岡市にある伸成会富岡保育園副園長。
自身を「なにものでもない、ただの人」と称するが、行動力、スピード感がピカイチで、「鉄は熱いうちに打って打って打ち壊せ」をモットーに、壊して、壊して、やめていくところから、自園の「保育の大改革」に奮闘している。

中西(スケさん)

都内の親族経営の保育園で園長をしている。養成校講師を兼任。
勉強家で、保育業界全体の流れやファシリテーションなど、様々な分野に興味を持つ。
Twitterでふじに目をつけられ、人見知りゆえにコソコソしたいという想いを無視され、色々な園に連れ回され、ヒマ電の餌食にあっている。

探偵助手

藤原彩(ふじ)

幼児教育・保育専門誌「遊育」編集記者。
建設会社、出版社を経て、保育の知識が皆無のまま、2021年4月遊育のすみに机をみつける。
そろそろ若葉マークをむしり取られそうになっていることに恐怖を覚え、3人の探偵の助手となって保育の勉強をしようと画策する。
べぇくん曰く「バカ」だが、自身は「バカ正直」と解釈している。


今後はこの4人を基本にさまざまな園を捜査する予定である。
第1回は東京都葛飾区の「うらら保育園」に訪問予定。