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やっぱり、親子。

わたしは自他共に認める父親似である。

身長が高いところも、足が大きいところも、骨ばっている節々も、ちょっと面長な顔も、本当に父とそっくりだ。

対して、母は小柄で、ちょっと抜けているところがチャーミングで、それはわたしの妹に継承されている。
母と妹と3人で並ぶと、わたしは「2人の妹の面倒をみるお姉さん」ポジションだった。


そんな母は最近、白髪が気になるらしい。

こめかみ辺りの髪をめくっては「ほら、ここに白髪いっぱいあるでしょ。これ、おばあちゃんと一緒なのよねぇ。外側は真っ黒なんだけど。」とお決まりのように言う。

人から見えるところに白髪がなかったら充分幸せだと思うけどなぁ。と心のなかで返す。


わたしは髪が顔にかかると集中できないので、ほとんど毎日髪を束ねている。
職場のトイレで、そろそろ髪を染め直しにいくか、と考えながら髪を束ね直していると、こめかみに光るものが何本か見えた。

わたしも母の子なんだなぁ。

これは早急に髪を染めに行かなきゃいけないな。
白髪ができるだけ見えないように髪を束ねて、わたしは自席に戻った。

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