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in the park

近所の公園で、有志の大学生たちが企画した公園活性と防災イベントがあった。

出店してくださいと依頼があり、
古民家を拓いて作ったわたしの店のDIYを何度も手伝ってくれた子たちなので、ふたつ返事でOKした。
それに、彼ら去年の夏にもこの企画を開催しており、だれにやらされるでもなく自分自身が楽しみ全力で子どもと遊び運営をする姿が輝いて見えたからだ。


今回もコーヒースタンドと、真鍮リングのワークショップを。


子ども向けのイベントなので、コーヒーのほかにレモネードも用意した。
カップと氷だけ渡して好きに注いでもらう形式にし、同じカップを使えばおかわりは割引にしたところ好評だった。



真鍮リングのワークショップは、店では常設ではないが、以前わたしがジュエリー工房で働いていたことに端を発する。
金槌やヤットコ、万力、溝台。
見たことのない彫金道具に子どもたちは興味津々。


1500円と子どもには決して安くない値段を親に交渉して勝ち取る子。
子どもが作っているのを見て自分の分も欲しくなったお母さん。
とにかく道具を使ってみたい子。
ワークショップも賑わっていた。

公園の横には、友だちが運営するコミュニティスペースとカフェがある。
そちらも公園イベントと連動して賑わっていたようで、友だちはたまに姿を見せては差し入れをくれたり、忙しく、楽しそうにしていた。

この日限定のしゅうまい
なんとせいろから設計している
ルーロー飯もおいしい

大学生や小学生に負けないくらい、まちの大人の友だちもたくさん来てくれた。

さっき買った雑誌読んだり
ものづくりしたり
食べながら飲みながら立ち話したり
子どもたちと混ざり合う

わたしはこの大学生たちも、友だちもここ1年ほどの付き合いだが、こうして世代を問わず、人々のグラデーションが織りなさられるのは、そのずっと前から先人たちが場を耕してきてくれたおかげなのだろうと思う。


イベントは15時で終了。
雨もぱらついてきたので足早に自転車で撤収をし、大学生たちはてきぱきとテントを片付けてくれた。

イベントは打ち上げまでがルール。
1日手伝ってくれた友だちになにを食べたいか聞くと、血肉になるものが食べたい、と。
まったくの同感で、徒歩1分の焼肉屋で打ち上げをした。

わたしはごはん片手にビールを飲めるタイプ

お酒は好きだが、わたしは特にシチュエーションにこだわる。
晴れた日の公園でワイン、寒い日のストーブを囲んでの熱燗。
そのなかでもイベント後のビールはとくに美味しい。

食べたいものを好きなだけ食べ、
仕事の話をしたり、またすぐに控えているイベントの相談をしたり。
日頃、すきまの時間(わたしにとっては仕事の時間でもある)をともに過ごすことが多いからなのか、彼の特性なのか、以前より背中を預けられるようになった。もしかしたら背中を見せている時間のほうが長いのかもしれない。

開店直後に行ったので、19時には解散した。
翌日もコーヒースタンドを9時に開けるため、その準備をして早めに寝た。

翌日、コーヒースタンドでお客さんとの立ち話。
「こうえんで仕事があって」
「あ、講演ではなくて今回はin the park のほうの公園です」
と補足するほどに彩色に富んできた仕事。

仕事と遊びと暮らしの境目がない日常がより加速していくのを感じた。

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