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5月22日水曜日〜5月28日火曜日の日記

こねこズ、隠れじょうず。
大橋駅、誘惑がひどい。
体操教室がさらにしんどい。

などなどあった一週間でした。
平和すぎるほど平和です。


五月二十二日(水) 曇り

朝、体が軽い。体質改善を始めて、五日目、体重が2キロ以上落ちた。そのおかげだろうか。「自分、元気です!!」というエネルギーのようなものには欠けるものの(元々だ)、目覚めがだるくない。体がふわっとする。

虎に翼。
「わたし」のやりたいことは、子どものために諦めろ、「わたし」の意志は、子どものために忘れろと言われる。それをしなければ「子どもが大切じゃないの?」「母親に向いていない」と言われるのだ。色々と思い出してしまった。
今ならハッキリ言える。絶対に嫌だ。
子どもが大切なことと、それらは関係がないのだ。
母親にだけこの言葉が投げられるのが、わたしはほんとうに耐えられなかった。

今日の服。ブルーのデニムパンツ。グレーのTシャツ。心なしか、サイズがゆるく感じる。今日はなんとなく、化粧をせずに過ごすことにした。下地と、日焼け止めのパウダーのみ。

運動会の日にずっこけてできた左の手のひらの傷は、すっかりかさぶたになり、昨日PTAの集まりでみんなに「えげつないケガしてる!」と驚かれたのだけれど、今朝はもうかさぶたの一部がはがれツルツルになっている。

今日はいい加減に原稿を進めなければならない。
のだが、なかなか進められずにいる。
文字起こしを読み返していた。

お昼前になるとお腹がグルグルグル…となる。おなかのなかに生き物を飼ってるみたいで、かわいく思えてきた。空腹をねこみたいに飼い慣らせたらいいな。

昼食をとったあと、ウォーキングがてらスーパーへ買い出しへ。
明日から食べる食材、きのこ類、豆苗、ヨーグルト、黒胡麻、鶏胸肉など買う。
5日間炭水化物を抜いていたが、明日から玄米が食べられるようになる。
うれしい。今日中に炊飯をし、小分けして冷凍しておく。

子どもが帰ってくる時間になり、迎えに行く途中、角を曲がったところで塀の上に止まっているカラスと至近距離で目が合った。びっくりした。あわててすこし離れる。
そういえば、やたらとカラスが飛んでいる。

子どもと合流し、またその角を通る時、カラスがさらに増えていた。よく見ると誰かが食べもの(お弁当?)のごみを捨てていたようで、それをみんなで漁っているのだ。道がカラスに塞がれて通りづらくなっている。

「カラスってうるさいし、さいあくやん。いなくなればいいのに」と子どもがいった。
「でも、カラスが集まってきて荒らしてるのは、人間が捨てたごみだから」とわたしは言った。
最悪はピンポイントの誰かのせいじゃない。
全体でつくり上げられる。

カラスが離れた隙に急いで道を通りぬけ、家へ帰った。

体操教室があるので、子どもは急いで宿題をしている。また「多いよ…」と嘆いている。小2になって、宿題の量が増えたのだ。

「宿題を片付けておいたら、帰ってきて夕飯後にすぐゲームができるじゃない?」というわたしの言葉に励まされ、おやつを食べながらなんとか終わらせて、体操教室へ。

先日できていた逆立ちがすこし下手になっている。側転も、できていたところができなくなっている。先生に言われたアドバイスを聞けていない。がんばってはいるのだろうけれど、集中力に欠けている。疲労だろうか。

五月二十三日(木) 曇り

朝。野良ミケちゃんの赤ちゃんをようやく発見した!
まだ目が青かった… にーにー鳴いていて、もぞもぞと動いていた。
茶トラのオス。カラスがきたら、鳴くのをやめて隠れる頭のよい子。
お母さんが近くまで迎えにきていて、その後、まったく気配を感じなくなった。隠れ上手。

虎に翼。
「どうしたらよかったの?」
寅子の言葉に、「いまだにその答えがわからないんだよ」と心のなかでつぶやく。

体質改善のプログラムで、ウォーキング(ランニング)が始まるので注文していた、スニーカーが届いた。履き慣らすため早速履く。足が軽くなったような感覚。

今日はピアノのため、学童なしで子どもが帰宅。
家庭訪問期間なので、いつもより一時間帰宅が早い。この期間は仕事時間が大幅に減ることに気づき、焦る。

子どものレッスンの間、スタバでホットのハーブティーを飲む。

混雑した店内で、ビデオ会議をしている20代なかばか後半くらいの男性がいる。
彼の会話が聞こえすぎる。横の男性も、その横のおじいさんも、斜めうしろの女性も、気になってしかたない、という様子。

彼の後ろの席に座っていた若い女性は、たまらなくなったのか、席を立ってどこかへいってしまった。
わたしは10分くらいで店を出たけれど、彼はどのくらいああしているのだろう。

人の名前やお金のことなども話題にしていたけれども、情報はダダ漏れで大丈夫な感じなのだろうか。ちょっぴり心配だ。

子ども、ピアノの発表。二曲、頑張って弾いていた。

帰りにまた「マックシェイクのみたい」と子どもが言うので、マクドナルドへ。
しかしなぜか今日はシェイクが売っておらず、しかたなくソフトクリームに。子どもは「シェイクのほうがよかった」と言っている。ソフトクリームと聞けば無条件に喜んでいたのにな。すこし寂しい。

夕方、いつもよりすこしおちついたマクドのカウンター向こうで、新人らしき人がソフトクリームをひとつ作り、ベテランらしき人に見せている。
「これでどうですか」というように。

ベテランは首を横に振り、新人はつくったソフトクリームをおそらくゴミ箱にそっと捨てた。(こちらからは見えない)
もう一度、新人がソフトクリームをつくる。

つくっている様子を、一部始終見守るわたしと子ども。

途中まではいい感じなのだが、ちょっとずつ傾いてゆく。最後のキュッ!が特に難しいみたいだ。

そしてまた、できあがったソフトクリームをベテランに見せる。
さあ、どうだ?……固唾を飲んで見つめる我々。

ベテラン…やはり、首を縦に振らない。
ベテラン、耐えかねて(客が目の前で待ってるしね)自らソフトを巻く。

一瞬にして美しいソフトができた。

我々は新人のソフトでもべつによかったのだけれども。

帰りの車で子どもが、「ぼく、あれやってみたい」「やれそうなきがする」と言った。
何を根拠にそういうのか。

五月二十四日(金) 晴れ

気持ちの良い天気。
あれから、こねこはまったく気配をあらわさない。
どんだけ潜み上手なんだ。

朝、ぐずられ事件勃発。(学童に行きたくない、と)
相方から「学童に行くことは家庭がうまくまわるように協力してもらうことだから、それをわかりやすくするためにお小遣いをあげるのはどうだろう」と提案される。
内容がどうかより、その件について考え提案してくれるのがうれしかった。

今日は午前中から、ケモノートのカメラマン、キヨシくんとの打ち合わせで、スタジオへ行く。

朝ストレッチを済ませ、身支度。
今日の服。茶色の麻混のサマーニット、アイボリーのコットンのパンツ。

大橋駅に降り立った瞬間、「誘惑がひどいな」と思った。

まず改札を出て0秒でマクドがある。
どんな事情があるのか知らないが、店の前で立ってハンバーガーを食べるスーツの男がいる。人のマクド欲を煽っているのか。

マクドを通過したと思えば、スタバがある。
そこを通過したと思えばカルディで、「砂糖とミルクたっぷりアイスコーヒーの試飲はいかがですか」と声をかけられる。(砂糖とミルクたっぷりとまでは言っていない)
そこを超えるとシュークリームが目にとびこんでくる。
そこ超えるとスーパーのお惣菜ずらり。

今、食事制限をしているわたしにとって、通過しただけで満腹になりそうなロードが、大橋駅にはできあがっている。
減量中のボクサーは近づかないほうがいい。

打ち合わせで今後の方向性がなんとなく決まり、やることも見えてきた。

帰りに薬院のレガネットで、夕飯の材料と果物を買い、セブンイレブンで昼食を買う。帰宅した時には14時すぎ。昼食をとりながら「虎に翼」。

数日前の寅子の「どうしたら良かったの?」の答え。

頑張らなくていいから、後悔のないように、好きなように生きる。それがあなたのやるべきことです、と。

優三は寅子が囚われていたこと全てをほどいていった。
寅子、優三と結婚できてほんとうに幸運だったね。

仲野太賀はやっぱり素晴らしい役者だ。

五月二十五日(土) 晴れ・とても暑い

相方の希望で、玉名(熊本県)までラジコンを走らせに行く。
なんでわざわざ県外に、と思わなくもないが、廃校になった小学校を、まるっとミニ四駆やラジコンを走らせる施設にしている、という話をきき、おもしろそうだと思い一緒に行くことにした。

ラジコンは、K家の夫(わたしの友人でもある)に誘われて、相方が最近はじめた趣味。二人でえんえんと、どの車体にするだのなんだの、楽しそうなやりとりをしているのを報告されていた。

今日の服。猫プリントTシャツ(Sunday ISSUE)、ヤエカのチノパン。

11:00 基山SAでK家と集合。
12:00すぎ目的地に到着。一時間、廃校になった校庭のグランドを走らせる。(二人が)

わたしとK家の妻と子どもたちは、暑すぎて屋内に退避。空き教室でのんびり過ごしていた。

子どもは施設内にあった売店で、自分のお小遣いを使いミニ四駆を買った。たくさんの車の中から、これだというものを選んでいた。わたしから見てもかっこいい。
1210円(税込)。小銭までちゃんと自分のお財布から出し、支払いを完了できていて成長を感じる。

その後、玉名市内に移動。川沿いにあるホテル&カフェ「HIKE(ハイク)」へ。
周辺では「しょうぶまつり」をやっていて、とてもにぎわっていた。

遅い時間帯だったからか、ランチは売り切れ。
しかたなくデザートセットを注文。
ケーキはとても美味しかったのに、砂糖の甘さがとげとげしたように感じ、半分くらい食べてもうしんどくなってしまった。
一週間、糖質を制限して味覚が鋭敏になったのだろうか。

せっかくの外食… ごはんを食べたかったな…甘いものだっておいしくいただきたかったな…と、すこし悲しくなった。
けれど水出しアイスコーヒーはとてもおいしかった。カフェインもひさしぶりだったが具合が悪くなることはなかった。

ハイクではちょうど、小代焼の井上尚之さんの展示をやっていた。
工芸風向での展示に行きたいと思いながら逃してしまったので、よい機会と、これまで買ったことのないサイズの器をいくつか買う。

旅先でうつわを買うのっていい。
うつわを使うたびに今日のことを思い出せる。

その後、しょうぶまつりをぐるっと見て回る。
子どもは、「ザ・お祭り」という感じの行事に参加した経験が数回しかない。
偶然遭遇して、子どもはくじを引いたりかき氷を食べたり。わたしも、屋台がならぶあの雰囲気を味わえて、ラッキーだった。

相方が屋台で買ったインドカレーとナン、ポテトをひと口ふた口、食べさせてもらう。相方が「味が薄い」といったカレーが最高に美味しくて、さきほど悲しくなった気持ちが癒された。

川沿いを歩いていると江戸時代につくられたという眼鏡橋があった。子どもは「えどじだい?すごい!」といい、
「歴史のにおいがするかもしれないよ」といった。
なんて素敵な比喩…とおもったら、次の瞬間、

「嗅いできてもいい?」

と。比喩ではなく、実際に眼鏡橋の匂いを嗅ぐため、橋に駆け寄っていた。
それはそれで驚いた。
子どもは「歴史のにおい、しなかったー!」と言いながらもどってきた。

帰るころ、ちょうど日が傾いていた。
川沿いに群をなすように立てられた名前旗が美しくて、車の中から写真を撮った。
旗の一本ずつに、成長を祈られた子どもたちの名前が記されている。それが川風に吹かれ、揺れる。

おまつりはこの時間からが本番だ。人々が導かれるみたいに集まってくる様子も、しみじみとしていて、来てよかった、とおもう。

もっと近い距離に、あたりまえにお祭りがあったらいいのに、とおもう。

五月二十六日(日) 晴れのち雨

今日こそはれっきとした外食がしたい、と、行きつけのロイホに行く。
わたしが参加している体質改善プログラムにおいて、外食にはルールがある。

その1、週に2回まで
その2、外食した日の夜は夕飯なし

なので、昨日のようにデザートで外食カードをきってしまうと、お腹がもたず、夜がかなしいことになるのだ。

昨日から満たされない心(とお腹)を抱きしめながら、ロイホへ向かった。
テーブルにあった「メロンフェア」のポップを見て相方が「すごいねこれ」と見せてきた時、子どもが「やめて。見せないで。ままがたべたくなっちゃう」と言ってくれた。そうでもない(甘いものを食べたくならない)けれど、その優しさがうれしい。

注文はいつものシェフサラダ。「いつもの」食事に大満足して店を出た。

帰りにパンを買いに行きたい、と相方が言い、サイラーへ。
しかし、行列。10分ほど並んだころ、行列の外にいたおじいさんが「昔はこんなに並んどらんかったのにねえ!」と、誰あてかわからない声をかけた。
つられて、列の中の人たちも「最近ずっとこうなのかな」「何があったんだろうね」など口々につぶやいていた。

陽射しはあるけれど、風が吹いていて涼しかった。店前の木の葉や枝が、おおきく激しく揺さぶられている。うしろの人が「風がつよいね。雨が降り出しそうな風だね」といった。

15分ほど並んで入れたが、店内にはさらに喫茶の席待ちの人たちがいた。
食パンと、子どものパン、相方のパンを買ってかえる。(わたしは食事制限でしばらく食べられない)

日が暮れるころ、ほんとうに雨が降り出した。
さっきの誰かが言っていたこと、当たってたな、と思いだした。

五月二十七日(月) 曇りときどき雨・蒸し暑い

5時半ごろに目が覚め、すこしぼーっとしてから朝ストレッチ。
終わる頃に子どもが起床。6時すぎには下に降りていった。いつもより30分はやい。

子どもの朝の準備がはやく終わったので、(自分の)朝食もはやくとることができた。黒胡麻バナナスムージー。もうずっとこれでいい、というくらい美味しい。

体質改善が10日目となった。毎朝いろんな種類のスムージーを作って飲んでいる。どれもおいしい。スムージー、めんどくさそう、と思う人がいるかもしれないが、ふつうに料理をするより簡単で、はやく、洗い物がすくない、そして洗い物がしやすい。
このプログラムが終わっても続けたい。

朝からすこしウェブ作業をして、原稿作業。今週中に一本あげる。(すこし焦っている。しかし焦っても何一つどうにもならないどころか逆効果なので、表向きは焦らない)

原稿作業の途中で、川内イオさんのライタースクール仲間との月イチおしゃべり会が始まった。ところどころ参加しながら、耳で聴きながら作業。

お昼も、イヤホンでみんなのおしゃべりを聴きつつ、昼食準備。
先週つくってすっかり気に入ってしまった、ガパオ風ライス。玄米でいただく。
おいしい。

13時ごろ、PTAの引き継ぎ作業のため学校へ。なかなかタイミングが合わないので、役員の二人とスケジュールを合わせて集合。情報と認識共有。
わからないことが多すぎて、二人が話していることのすべてが新情報。
直近2ヶ月くらいのやることをなんとなく頭にいれておく。
子どもが下校する前にPTA会議室へ迎えにきてくれたので、一緒に帰宅した。

夕方、また野良ミケが庭のデッキにきた。最近毎日のようにやってくる。
近くに滞在しているっぽいのに、やはり、子猫の気配を感じない。
元気でいますように。

五月二十八日(火) 雨のち晴れ

火曜日の体操教室が、しんどいことになっている。
というか、わたしにとって「しんどい人」が増えている。

まず、教室に通い始めた当初からいる、孫を笑うおじいさん。
失敗した孫を(おそらく「かわいい」という意味で)逐一笑う。真剣にやっている子に失礼に思え、胸がざわつく。

つぎに、途中から登場した、わたしのまえに立ちはだかる父さん。
見学者は通常座っているのだが、その父さんはなぜか立って見ている。わたしの前、詳細には、わたし=点Aと子ども=点Bを結んだその線上に立っている。つまり子どもが見えない。

そして今日、しんどいメンバーが新たに加わった。「しゃべり続ける母たち」だ。
教室外でも仲良しの二人なのだろう、開始から終了まで、彼女たちはずっと喋りつづけている。体操教室の活気に負けじと声を出している。そのため、会話が耳にはいってくる。

左の彼女は、戸建を買うか、マンションを買うかで迷っているらしい。
最近、めぼしいところに土地を見つけたそうだ。
やっぱり建売より、自分たちの好きな間取りで家を建てるのが魅力的だよねと言う。
今、お兄ちゃんの部屋が狭くて…とのこと。
右の彼女は、うんうん、そうだよねと相槌をうったり、話を広げ、掘り下げる質問をしている。(広げも掘り下げもしないでほしい)

気になることが多すぎて、子どもを見ることに集中できないんである。
可能な限り他の曜日に振り替えたい所存。

子ども、眠る前に咳が出始めた。
しばらく続いたので、ひさしぶりに胸から喉のあたりにヴィックスベポラップを塗ってあげた。
「ぼくこの匂いすき」というので、わたしも、と返した。
すぐに眠れたかに思えたが、すこししてまた咳をしはじめた。
咳止めシールがあることを思い出し、背中に貼る。今度は眠れたようでよかった。

咳が苦しくて眠れないのは、わたしも子どもの時に経験がある。
深夜、横になると眠れないので、ベッドにもたれかかるようにして寝ていた。
天井を見ていると、カーテンを開けた窓から射す光がうつる。
あれは車のライトなのか、近くにあった工場地帯の灯りだったのか。
何の音もしない部屋のなかでその光を見つめていた。
わたしの夜は、とても静かだった。
この世界に、生きているのは自分ただひとりみたいだった。

あの感覚を7歳の子どもにはまだ知ってほしくないな、と思う。
いつかは誰もが感じることだったとしても。

(次回は  6月 13日木曜日 に更新予定です)


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