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5月15日水曜日〜5月21日火曜日の日記

子ども、運動会。
母、すっころび流血。
父、めずらしく大活躍。

などあった一週間でした。流血したけれど、わたしは元気です。

五月十五日(水) 晴れ

朝から運動会のダンス(Creepy Nuts)を、子どもの練習に付き合って2回踊り、疲弊。
大人になると滅多に踊らなくなるけれど、なんとなく、人はもっと踊った方がいい気がした。

今月はたまっているものを「書く月間」と決めているが、まだその生活態度、みたいなものが馴染んでいない。

昨年きっかけがあって思い立ち、書くことを仕事の軸にしていこうと決めた。これまでおよそ15年、自分は「ウェブの人」だ、と思って生きてきた(今もウェブの仕事は続いているのだが)ので、頭の使い方がまだわかっておらず、新人のようにそわそわする。

日記を書くことは、その生活態度やスタンスを体に馴染ませるための訓練でもあるのかもしれない。

Yくんから仕事の相談の連絡があり。以前書かせてもらっていた仕事、クライアントさんからまた書いてほしいという要望が来ているとのこと。
今朝、ちょうどそのお客さんに関連する新聞記事を読んだところだった。喜んで引きうけたいと伝える。

今日は、昨日よりもうすこし先の方までお迎えに行き、昨日とは別のコンビニでおやつを選んで帰る。

子どもはまずおやつを食べながら動画(30分)を観て、宿題。算数ドリルを終えて、体操の服に着替え、漢字ドリルを半分ほど終えたところで時間切れ。体操教室へ移動。

駐車場のいつもの場所にとめたとき、子どもがあることに気づいた。
通りすがりのよその子が、アイスを持っている、と。
今まで気づかなかったけれど、敷地内にセブンティーンアイスの自動販売機があるのだ。子どもが「かえりにアイスかってー」というので、「うーん…(まあ、宿題もがんばっているし、帰ったらつづきもやってもらわないとだしな……)体操がんばってたら、買ってあげるよ」と一瞬の熟考の末、承知する。

すると、子どもの集中力が劇的に向上。教室に通って一ヶ月、できなかった逆立ちができるように。側転もいい感じに。動きがぜんぜん違う。
「アイス♪アイス♪」と思ったらがんばれた、とのこと。そんなことで……

帰りに自販機でアイスを買う。もちろんチョコミントだ。
車のなかでほとんど食べて、帰宅したら宿題のつづきをやり、ピアノの練習もやっていた。

ただ、ピアノは集中できずケアレスミスが多くて、弾けるはずのところが弾けなくなっていたので指の運動だけ、ということにしてすぐに切り上げさせた。

夕飯担当は相方だが、夕飯の時刻をすぎても一向に打ち合わせが終わらない。いつもと違う順番だけれど、先に風呂をためて子どもを入れる。

風呂から上がると夕食ができていて、食べ終えた時には19時半をすぎていた。夕飯を食べたあと、ある程度の時間をおいて子どもを寝かせたい。
ちょっと遅いな、と思う。

相方は「こういう日もある」と言った。
そう言われて、まあそういう日もあるか、と思った。

五月十六日(木) 晴れ・風が強い

深夜に目が覚めて、日記を書く。
やっぱり朝じゃなく、深夜3時、4時くらいが書くのに集中できる。
朝はどうしても、子ども軸の時間になっている気がする。

書き終えてベッドにもどる。いつものように、暗い寝室で、ぐっすり寝ている子どもの鼻と口のところのきれいな輪郭を見つめ、ふわふわの頬を撫でる。

この人がこの世界に息づいているだけで、世界のすべてを肯定したい気持ちになる。この人がここに生きている。この世界が素晴らしくないわけがない。パーフェクトだ。
そうやって、満足してまた眠った。

今日は風が強い。二階の窓から見える緑が、踊る踊る。
緑が揺れるたび、木漏れ日もチラチラと揺れる。

子どもは6時間授業のあと、一旦帰宅して宿題。終わらせた頃、ちょうどピアノ教室に行く時間。(えー?もう?と言っていた)

レッスン後、マックシェイクを買って帰る。わたしもついでに買う。子どもはチョコ味、わたしはいちご味。

18時すぎの教室周辺の道路は、(先週にひきつづき)やはり混雑していない。この時間になるとみんなだいたい帰宅しているのだろうか。するする帰れてラクだ。こんな時間帯に終わるなんて、と時間帯が変わる前は憂鬱だったのだけれど、もうすこし早くて渋滞に巻き込まれるよりもかえってよかったかもしれない。

帰宅し、子どもは、相方が夕飯の支度を終えるまでゲームをしていた。
約束通り、夕飯ができたタイミングで終わらなければならない。しかし、ちょうどセーブできるポイントではなかったらしく、残念がりながらもふつうに夕食を食べていた。

すこし遅れて感情がやってきたのだろう。お風呂上がりにクリームを塗ってあげているときに「せっかくやったのになくなっちゃった…」と涙ぐんでいた。それを見て、わたしはいたたまれない気持ちになった。

子どもは学校から帰って休まず宿題をして、終わらせてすぐにピアノをがんばり、ようやく楽しみにしていたゲームができた。リミットは30分と決めているけれど、もうちょっとだけ時間があったらよかったよね。

「じゃあ、明日、40分やっていいよ。やらなきゃいけないことをやってからね」と言うと、子どもは「まま、ありがとう…」といって抱きついてきた。

せっかく頑張っているんだから、なにかいいことがあってもいいはずだ。
がんばった最後が悲しい気持ちなんて、やりきれない。

うれしい気持ちで眠れたみたいで、わたしもうれしかった。

五月十七日(金) 晴れ・暑い

今日は昼前に美容室の予約がある。
明日の運動会準備のため、子どもは4時間授業。いつもより1時間半もはやく帰ってくる。「子どもの帰宅に間に合わないかもしれないので、その時間帯に子どものGPSをチェックしていてほしい」と相方に頼み、家を出た。

しかし、バスが渋滞で来ず。
ようやくバスに乗れたと思ったら、途中、護国神社の前あたりでも渋滞。
何かと思ったら、二車線のうちの一車線にクレーン車が止まっており、護国神社の大木の枝を切っているところだった。
昨日の強風で枝が折れて、電線に影響があったのかもしれない。
バスの窓から、はるか上のほうで作業している人たちを見上げながら、うちの庭の木のことを思い出していた。

うちの庭のカツラの木も、昨日の風で先の方がぼっきりと折れ、デッキの上に転がっていたので相方と「何が起きた?」とびっくりしていたのだった。結構な太さがあるのに、強風で折れるとは。
人が歩いている上などでなくてよかった。

結局、予約時間には遅刻してしまった。

美容室で、先月短く切ってもらった髪が非常に調子がいいと伝える。美容師さん、うれしそうだった。また短く切ってもらい、すっきりして店を出た。

明日から体質改善のプログラムに参加するので、しばらく食事制限がある。次いつ食べられるかわからないということで、ラストランチには好物のカレーを食べることにした。
美味しいときいて、ずっと気になっていた「Rスリランカ」に行く。

時間は12時半ごろ。二人並んでいて、すこし店の外で待ったけれど、待っている間に注文をとられ、席についたらすぐにカレーが出てきた。

ウーバーイーツでの注文が多いようで、カウンター席からは、マスターらしき人がプラ容器にカレーを注いでいるのが見えた。注ぎ方がおおらかすぎてカレーがどばどばとこぼれている。お店の人たち三人、忙しいのでみんなちゃきちゃきと動いていて、それでいてぴりぴりしておらず、仲良く声をかけあって仕事をしている感じがとてもよかった。
1辛なのか2辛なのかを何度も確認しあっていたりして、かわいかった。

肝心の味もとても美味しかった。豆カレーには、小さな豆、レンズ豆とか黒豆?や小豆が使われていて、今までちょっと食べたことのない味。1辛にしたのでぜんぜん辛くなく、やさしい味が自分にはちょうどよかった。
時々、ほどよいタイミングでスパイスの香りがふわーんと口の中に広がって、食べていて飽きない。洗練されたカレーだなぁと思った。みんなが美味しいと言うわけだ。

店主にしっかりと「ごちそうさまでした」を言い、店を後にした。
駅近くのスーパーで明日からの食材の買い出しをして、帰りの電車に乗った時、ちょうど子どもの学校が終わるくらいの時間。相方が迎えに行ってくれていた。

おやつに、これも「今日まで」と思って買っておいたチョコレートアイスを子どもと食べた。おいしい。おいしい。

子どもが、明日の50m走の練習がしたい、というのでYouTubeで走り方講座をみてから、公園へ。結構はやく走れているように見えるが、練習ではいつも3着だという。「明日は2着を目ざそう!」といいながら帰った。

夕飯を食べ終えたとき、PTAの連絡LINEで、ある児童が帰り道で事故にあって救急車で運ばれた、との報告があった。

「いってきます、と元気に家を出た子が、
ただいま、と元気に家に帰れるように」

先日、懇談会で子どもの先生が言ってくれた言葉だ。
親の望むことは、究極これだけだろう。

いろんな気持ちがこみあげてくる。
痛かっただろう、びっくりしただろう。
明日は運動会なのに。

どうか。どうか無事でありますように。

五月十八日(土) 晴れ・暑い

今日は小学校の運動会。そして、体質改善プログラムの初日。
5時ごろ起床。朝のストレッチをした後、ゆっくりと身支度をしたり、洗濯物を畳んだりする。

朝食。キウイスムージー。
最初の五日間は糖質制限があり、普段の食事と急激に変わるので、いちばんしんどいフェーズになりそうだ。

子どもは疲れが抜けないのか、いつもより遅く目覚め、まだ寝たいとぐずっている。

PTA役員は、一般の人よりすこし早めに集まり準備や打ち合わせがあるので、子どもと一緒に出るため相方と協力して準備を進める。ここまではスムーズだった。

しかしだ。
あれもこれもと持ち物を準備していたら、すこし遅くなってしまい慌てて子どもと家を出た。
家から5分くらいの広場のようになっている場所で、子どもが「ようい、ドン!」と言ったので、今日のかけっこの練習ね、とわたしも走り出した、その時。地面の砂で靴底がすべり、ズルーッ!と転んでしまった。
「すっころんだ」という表現がぴったりのこけ方だったと思う。(見てないけど)

「あはは、転んじゃった!」と笑う余裕はある。痛むのは手だけだ。と、手のひらを見ると、ズルーッとこけた時に左手をズべーッとやってしまったらしく、けっこうな範囲で皮が削れて流血している。
一瞬「えっと…とりあえず学校行くか…」と思ったけれど、「いやいや、流血して登校してもびっくりされるし迷惑がかかるだけだ」と思い直し、一度帰宅することに。

このままでは子どもが遅刻してしまう。「一人で行ける?」と訊くと「いけない」と。わたしもなんとなく、こういうときは一人で行かないほうがいい気がする。

子どもは「だいじょうぶー?」とは言っているものの、運動会のことで頭がいっぱいの様子。わたしのことを心配していなくてほっとした。(いつもの調子だと、心配しすぎてほかのことができなくなったりする)

家に向かって歩きながら、相方に「転んでけがした 子どもを車で送ってほしい」とメールを入れておくと、家に着いた時にはすでに車を出してくれていた。ナイス。そのまま子どもを乗せて送り出した。相方、手の怪我を見て「あなたが転んだの!?なにしてんのー!」とびっくりしていた。
ほんと。なにやってるんでしょうか。

PTAのLINEで「転んで怪我したので遅れます」と連絡をし、傷口を水で洗い流しながら考える。この広範囲をカバーする絆創膏はうちにはないし、ガーゼで抑えても血などが滲んできそう。ただの擦り傷に包帯ぐるぐる巻きで行くのも、周囲に気を使わせそうで気が引ける…

相方に、帰りにドラッグストアで、大きい傷に貼れる絆創膏を買ってきてくれないだろうかとお願いすると、「まだドラッグストアあいてないよね」と返信が。たしかに…

砂で汚れてしまったTシャツを着替えた頃、相方が帰宅。セブンイレブンで手当グッズを買い込んできてくれた。大きな傷に貼り付けられるしみないガーゼと、ぴたっとフィットする包帯。ナイスすぎる、相方。
呆れられながら貼り付けてもらい、包帯を薄く巻いてもらう。
大袈裟になりすぎずに済んだ。

歩いて行こうとしていたら、車で送るよと言ってくれた。本日二往復め…
すまない、相方…

学校に着くと、ちょうどPTA役員のみんなが運動場に出てきて来賓などの受付を始めるところだった。「結構な怪我やん」とざわつかれながらも、スムーズに進行。

子どもは、プログラム2番でさっそく50m走。今朝のことがあったので、動揺して転んだりしないか、ドキドキしながら見守っていた。

練習の時はいつも3着なんだ、と言っていたので、昨日走る練習をしたあとに「それじゃあ、明日は2着をめざそうか!」と話していたのだけれど、どうかな。本番はいつもより遅くなってしまわないかな。

望遠カメラで子どもを連写しながら姿を追っていて、よくわからなかったのだが、かなりはやく走れていた。正面から見ていた相方から「一着だったよ」とメールが届く。すごい!「一緒に走るTさんがはやい」と言っていたのに。

相方も、こんなに走れる子だったとは、と驚いていた。
走るのには体幹が大事、と走り方講座のYouTubeで言っているのを見た。体操を始めたのがよかったのかもしれない。

子どもの出番以外は、PTAの仕事。受付、トイレ見回り、会場見回りなどをしつつ、後半は暑さにバテて校舎の日陰で休んでいた。
今年はそんな保護者が多く見られた。昨年に比べて明らかに過ごしづらい気候だった。(昨年は逆に肌寒く、Tシャツで着た相方が震えていた。)

子どものダンス演技が始まった。「このあたりにいます」と(運動会の招待状に)書かれていたところにカメラを向けて撮影していたのだけれど、どうも、子どもがいない気がする…嫌な予感、そして、去年の悲劇の記憶が蘇る。

去年、体系図を読み間違え、真逆の場所にスタンバイしていた。あれあれと探した末、後半になってあわてて移動したのだった。もしかしたら、今年も逆なのかもしれない。あらためて体系図を確認するため、がさごそとバッグを手で探りながら、会場の反対側へ急ぐ。

ちょうど「シャッターチャンス」のタイミングだったので、とりあえずカメラを構えた…が、構えたカメラのレンズのファインダー中に、うちの子が、いない。
「え、どこよ…」とオロオロしている保護者が結構いた。(図がわかりづらいんだと思う)

家でも一生懸命練習していたCreepy Nutsが流れ始めた。
やばい。このダンスは全部撮っておいてくれ、と言われている。陽気な前奏が流れるなか、必死の形相で元いた場所へもどる。

人が多く、移動するのも一苦労。「あのへんのはず」のところにやっと子どもの姿を見つけた時には、すでに踊り始めていた。
カメラを構えるも角度が鋭角すぎて撮れない。またさらに移動して、最後の決めポーズのところだけしっかりと撮れた。
でも、子どもが踊っているところをきちんと見られなかったのが悲しい…
わたしは一体、何に翻弄されていたのだろう…

と呆然としていたら、ご近所のKさんから、「しいくんが正面にいて、かわいくて」と踊っている写真が送られてきた。めちゃくちゃうれしかった。
相方も全体の動画を撮ってくれていたらしい。
本日、ナイスな動き連発の相方。ありがたい…

子どもの白組が勝利して(毎年なぜか白が強いそうだ)、事故もなく、熱中症で運ばれる人もなく、無事に運動会が終了した。

PTA役員と有志のお父さんたちでテント片付け。PTA役員はほぼ女性なので、こういう時、男手がほんとうに助かるなと実感。

ちょうど片付け終わったころ、子どもが校舎から出てきた。
一人で帰れない、というので、役員の皆さんより早めにきりあげさせてもらい、一緒に帰る。

相方は、子どもリクエストのマクドを買うため先に学校を出て(ものすごい混雑だったらしい)、先に帰宅していた。

帰り道、子どもに「一着だったじゃん、すごいじゃん。かっこよかったよ」といいながら頭を撫でると、「ぼくね、『ぜったい一着になってやる!』とおもって走ったよ」と言った。

昨日、「二着をめざそう」なんて声をかけた自分が恥ずかしくなった。
すごいな、かっこいいな。
親ですらも、一着になるなんて思っていなかった。
誰も信じていなくても、自分が信じていればいいんだ。

ぼくきのう、神様に「一着になれますように」って祈ったっちゃん。
そうしたら、ほんとうに一着になった!
とも言っていた。子どもの中にはまだ、「かみさま」がちゃんといる。

帰宅してからわたしだけ糖質制限メニュー。(コンビニで購入)
食べ終えるといよいよ頭痛がひどくなって、横になっていても治らないので頭痛薬を飲んだ。(今思うと、この頭痛は糖質制限が原因かも)

15時半ごろすこし改善すると、今度は空腹がしんどくなってきた。胃がひゅーっと縮むような感覚。お腹がぎゅるぎゅるとなるのを久しぶりにきいた気がする。お腹に生き物を飼ってるみたいでちょっと変な気持ち。

夕飯はまたわたしだけ別メニュー。野菜と卵を使ったごはんを、一口一口、噛み締めるように食べた。こんなにしみじみと、おいしい夕食はひさしぶりだった。

食後にストレッチ。朝よりも体がぽかぽかして、汗をじんわりとかいたのでシャワーを浴びた。
怪我をした手が濡れないようにするのに苦労した。

五月十九日(日) 晴れ・暑い

また変な時間に目覚めてしまい、白湯を飲んで日記を書く。
子どもが起きてきたので、二階に上がり、すこし一緒に眠ったけれど、5時半には起きてストレッチ。その後二度寝してしまった。

朝食は昨日と同じ、キウイのスムージー。おいしい。
すこし頭が重い。昨日のような頭痛にならないといいのだが。

今日は東京で、「文学フリマ」が開催されている。わたしは今回会場に行けなかったが、ライター仲間たちと一緒に出展しており、前回同様、わたしの日記Zineも販売をしてもらっている。仲間たちが送ってくれる写真などを見ていると、前回、昨年秋の文学フリマのお祭り騒ぎを思い出して懐かしい。とてもとても、楽しかった。
本好き、活字好きばかりが集まる祭だ。お金がいくらあっても足りないのだ。帰宅時に肩が外れそうになるくらい本を買ってしまっても後悔はなし。
そこで生まれる出会いも、特別な記憶になる。

お昼は野菜と豚肉の中華炒め。やはり、コンビニ食よりも満足感が高いし、腹持ちがいい。その後の空腹がそれほどしんどくならなかった。

食事制限をしてみると、SNSなどにおいしそうな食べ物を投稿している人の多さに気がつく。人は美味しいものを食べたことを伝えたい(残したい)生きものなのだな。

大抵のものは、「ボリュームが重たいな」「カロリーが高そうだ」というふうにしか思わないのだが、なぜかパンケーキがやたらおいしそうに見える。

なぜだ。普段もそんなに食べることはないのに。
外食ができるようになったら、パンケーキが食べたい……
ロイホか、星野珈琲か……

夕方、買い出しへ。食材が足りなくなることは避けたいので(おなかがすくから)、血眼になって食材を揃える。何もかも値上がりしていて、会計がすごいことになる。

白ぶどうフレーバーの緑茶を発見したので、買う。
帰宅して飲んだ。おいしい…
なぜだろう。水を飲むと、食欲がおさまらない。白湯や、あたたかいお茶のほうが食欲が抑えられる気がする。(コーヒーも食欲を増進させるらしい)

子どもがたびたび、チョコやグミなどを「はい!いっこあげるー」と言ってくる。もともとうちの子はわたしにお菓子をあげたい人なのだ。それをことごとく断らなければならない。子どもは不満そうだ。「いいじゃん!一個くらい!」と言っている。ぷりぷりしていてもかわいい。

夜は豆腐そうめんと、ブロッコリーのグリル、アボカドなど。おいしかった。
体質改善のプログラムは、「夜はエネルギー使わないから。エネルギーとらなくていいんだよ」という考え方だ。たしかに夜間の空腹は耐えられる。
では今まで、なんであんなにしっかりと食べていたのだ?という疑問がわく。

動物園の取材で、飼育員さんに、動物園の動物は野生とちがって刺激が少なく、「食べる時間以外は暇です」という話を聞いたのを思い出した。
必要な栄養素がつまったサプリのような餌を与えることはできる。けれどもそれだけでは、刺激がなさすぎてつまらない。毎食、野菜や果物を、違う組み合わせでミックスして、食感が変わるよう切り方を変えたりして与えている、という話だった。

食事は、エネルギーや栄養を摂るためだけのものではない。
味や食感や、だれかとの会話を楽しむためのものでもあるのだ。

五月二十日(月) 晴れ

今日は朝から体が重くてなかなか起き上がれなかった。子どももすやすや寝ている。子ども、運動会の代休。

朝食。トマトのスムージー。このスムージーはメープルシロップが使えるので楽しみにしていたが、メープルの香りは感じなかった。

相方はなにかというと庭に行き、(スモーカーが喫煙所に行くくらいのペースで)メダカのようすを見ている。

朝食を食べてもだるさは改善しない。
マイルドなほうのメニューのストレッチをする。それでもぜんぜんしんどい。

ベッドに横になり、昨日文フリに出展していた仲間たちと昨日の打ち上げはどうだったとか、誰が来てくれただとか、次の文フリでどんなものをつくろうかだとか、楽しいやりとりをしていたら元気が出てきて起き上がれた。

しんどいとき、しんどいことにフォーカスしすぎるとよくないな。

五月二十一日 (火) 晴れ

5時ごろ目覚めてトイレに起きた時、体がふわっと軽い気がした。昨日までの不調が、ラクになっている。

子ども「ぼく、8時まで一生ママとぎゅーするー」
わたし「8時までやってたら遅刻しちゃうよ」
子ども「ぼく瞬間移動できるから、遅刻しないんだよ。」
「あーあー、ぼく孫悟空になりたいなー!」

最近、ドラゴンボールばかり読んでいる子ども。
悟空に憧れるのに世代は関係ないらしい。
相方とドラゴンボールの話を二人でしていたりする。楽しそうだ。

昼からPTAの集まり。はやめに昼食をとる。
食事中、相方が2階からおりてきて、外からこねこの鳴き声がする、といった。

ついに来たか、と思って外に出る。
ずっと見つからなかった野良ミケが産んだ赤ちゃんネコズが、そろそろ動き始める時期なのだ。
相方と二人で、鳴き声がする方向を、風の向きを読みながら見極めたものの、音がしたらしい場所に近づいた時にはこねこの声がしなくなっていた。

PTAの集まりが終わり、子どもと一緒に下校。
子どもは、カービィ(ゲーム)でボスキャラを倒す方法をお友達に教わったことを熱く語っている。わたしはゲームに興味がないので、うんうん、とただ内容をきく。

帰宅し、宿題の途中で、子どもが「つかれた!おおいんだよ!」と言って床にごろりと寝転がった。
「休憩したら?」というと子どもが膝にのって抱きついてきた。疲れているんだな、と思い、しばらく背中をトントンとして、「オレンジジュース飲んだら、すこし元気がでるかもしれないよ」と提案する。
オレンジジュースを飲み終えると、宿題を再開していた。
本当にえらいな。

今日はマミケイ(友人マミさんが宅配してくれるお惣菜)。大好きなコロッケ。新玉ねぎのポタージュ。美味しそうだった…(わたしは別メニュー)

寝る前のこと。
「いまからぼく、反対のことしか言わない」と子どもがいった。
「大嫌い、って言ったら、大好きって意味だからね」と念押ししてから、
「まま、大きらい。ぎゅーしないでおこうかな!」といい、ぎゅーをしてきた。
「おはよう」といってからわたしに背中をむけ、そのまま眠った。

(次回は  6月 6日木曜日 に更新予定です)


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