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6月12日水曜日〜6月18日火曜日の日記

制作に追われ、日記更新が遅れてしまいました。
(日記は書き続けているのですが)

福岡アートブックフェアでひさしぶりの人に会えてうれしかったり、学校でいざこざがすこしあったり、体に痛みが出たり。
それでもいつもどおり、平和な一週間でした。

追伸 『アンメット』が素晴らしいですね。


六月十二日(水) 晴れのち曇り

5時半ごろ目が覚め、原稿の推敲をやり始めた。早朝は静かで集中できる。

もうすっかり暑いので、朝トレやウォーキングをできるだけ涼しい時間に行いたいのだけれど、今朝はそんなわけでできず。

うちの小さな暴君が、起き抜けに「かみきって!」と言った。
ヘアカットをさぼっていたせいで(といっても1か月くらいだと思うが)のびのびになってた髪を朝からカットする。15分くらいで。我ながらすごいと思う。暴君は満足した様子で登校なさった。

子どもが出かけてから朝トレ。すこし股関節が痛い気がするので、今日はウォーキングではなく、キックボクササイズを行う。

昼は冷凍している玄米ごはん、焼きサバ、野菜などを蒸し鍋でまとめて蒸して食べた。おいしい。

しかし、早起きしたこともあってか、昼食後にたいへんな睡魔に襲われる。なかなか去ってくれない。こういう時、以前ならコーヒーをいれて撃退していたのだ。しかし今はコーヒーも食事制限のうちにはいっていて、その手段が使えない。すこし横になっていた。

先週、疲労が出たのか体調を崩した子ども。何らかの対処をしなければ、これから暑さも厳しくなるし、プールも始まるし、同じことを繰り返すだけだろう。

なのでひとまず、今週は学童を一週間休ませている。
「体操教室かピアノ、どちらか休もうか」と子どもにきくと、体操にするというので、体操教室も休ませることにした。

子どもが帰る時間になったので、途中までお迎えにゆく。
暑いから、アイスを買うかい?と誘ってコンビニに立ち寄る。

帰宅してアイスを食べた子どもは、宿題をやり、終わったら動画を30分みて、それからピアノの15分間、タイマーをセットして練習して、というのを自分で勝手にやっていた。
そのきちんと感。自分の子であることが信じられない。

今日は家族のためにカレーをつくった。
いつものごとく、わたしは食事制限で食べられないカレー。ルーを溶かす段階で、大人用と子ども用にわける。
わたしは食べられないけれど。

ふと、「食事制限メニューの炒り卵を、カレー風味にすればよいのでは」と思いついた。同じプログラムをやっている友人たちが、スパイスなどで味付けに変化をつけていると言っていたのを思い出したのだ。

ということで、わたしもカレー気分を味わえた。
豆腐キーマみたいになって、これはとてもおいしかった。

六月十三日(木) 晴れ

今朝も、子どもが登校したあとはすでに暑くなっていて、ウォーキングに出られず。朝のトレーニングと、キックボクササイズを。
汗だくだくになった。

取材先にに校正をお願いしていた原稿が返ってきたので、修正作業。
ものをつくる人に対するリスペクトがある方なので、一緒によいものをつくっている、という感覚がある。
おかげで、さらに良い原稿になった気がする。もうお一方、校正待ち。

今日はピアノ教室。学童を一週間休ませる予定にしていた。
しかし今日は、30分ほど歩いて帰ってきてすぐに家を出ることになり、余計に疲れてしまう。
子どもと相談し、30分だけ学童にいて、その間にできるだけ宿題をかたづける、ということにした。

時間になったので、車でピックアップしに行く。
「しゅくだい終わらせたよ」と子ども。さすが。

車の中で、子どもが気になることを言った。
今日の帰り、クラスメイトのIさんに、玄関で足をかけられて転んでしまった。膝をすこしすりむいた、と。
わたしは、「ここが潮時かな」と思った。

一か月ほど前から、Iさんの話はきいていた。
事が起きるのはいつも放課後。帽子をとって逃げられるのでしかたなく追いかけたり、うしろからランドセルを掴まれたり。やめて、と言ってもやめてくれないという。わたしも一度、彼女を見かけたことがある。

「しいくん!」といって近づいてきた様子からは、悪意は感じられなくて、じゃれたいようにしか見えなかった。
けれども、足をかけるとは。これ以上いくと大怪我をする可能性がある。そして、二人の間には修復できないほどの溝ができてしまうかもしれない。

何度か「やめて」と言ってもきいてくれないのだから、先生に相談しなさい、と子どもには伝えていたえけれど、放課後に起こったことだから、日をまたいで先生に伝えることになり、言い出しづらかったようだ。

「明日、連絡帳に書いて先生に相談するよ。それでいい?しいくんは、それをされてどんな気持ちなの」

というと、子どもは

「うん。それでいい。ぼくはね、『ほんっっとに、めんどくさい!』っていうきもち」

といった。

子どもをピアノ教室に預け、買いものでもしようと建物の外にでたところで、同じクラスに子を通わせているMさんに「どこかいくんですかー?」と声をかけられた。Mさんは?と聞き返すと、「お茶でもしようかなーって」というので、「ご一緒しても?」ときいたら、「もちろん!」と。
二人でシアトルズベストへ。

以前にも書いたが、Mさんとは二年間ピアノの幼児教室で一緒だった間柄。とはいえ子どもに付き添っているので、ほとんど会話をすることがなかった。5月にクラスが上がり、待ち時間に母たちですこし会話できるようになった。

お茶をしながら、今日子どもに報告されたことなど話していた。
Mさんははたぶんわたしより年下だけれど、小学生のお子さんが三人いる。「いろいろありましたよー」といって、にこにこしながら体験談を聞かせてくれて、ざわついていた心がほっとした。

六月十四日(金) 晴れ・真夏日

昨夜、子どもに、学校の休み時間にポテトチップスをつくった、と報告された。今朝、その創作物を見せてくれた。
ポテトチップスの袋も、その中のポテトチップスも、黄色い折り紙でつくられている。手のひらにのるほど小さい。
〈袋をあけたようす〉にこだわったのだそう。

作者は、「ともだちのNさんが、わざと袋をくしゃくしゃっとしてきてね(笑)、それのおかげで、じつにポテトチップスっぽくなったんだよ」と、制作裏話を語った。

そもそもなぜ、ポテトチップスをつくろうとおもったのか。

子どもを送ったあと、相方が「今日ってなにか予定ある?」ときいてきた。
「予定はないね。通常どおり」というと、「太宰府、きょう行かない?」といった。

太宰府では、今日から土日まで三日間、福岡アートブックフェアが開催される。
ちらりとでも見に行きたいと思っていたのだが、明日は土曜参観だし、明後日は友人キヨシくんのお宅におよばれ。
どの隙間に行こうかと二人で話していたのだ。

相方は、ユトレヒトのブースでほしいものがあるそう。
わたしは、ちょっとだけ会場の雰囲気を見たいのと、カレー屋さんの出店が気になるくらい。

どうやら金曜日は比較的仕事がおちついていることが多いらしい相方。
昼から3時間ほど中抜けする、というのでその話にのった。

12時ごろ出発。12時半に到着。
太宰府天満宮の手水のところに、色鮮やかな紫陽花が浮かんでいた。
仮殿の屋根の上の緑は、以前写真で見たのよりずっと生い茂っていた。
どちらもあまりにも素敵で、興奮する。(相方もこの時点でだいぶ満足していた)

おめあてのブースは、太宰府天満宮の文書館という古い建物のほうの会場(メイン会場とは別の場所)にあった。

お寺のような建物で、風が吹き抜けるつくりなのだが、この日は蒸し暑くて、みんな汗をかきながら会場をまわっていた。(出店している人はさぞ暑かっただろう…)

相方はおめあてのものを変えて満足げ。
ぐるっと会場をまわっていると、相方が「このポスター、いいな」という。ブースを見たら、写真家の西山勲さんだった。
もうずいぶん会っていない。挨拶したかったけれど、他の方とお話中で、「わー!ひさしぶりですー!」とわりこむことはできないので、心の中で挨拶を唱えて、とりあえず暑すぎるのとお腹がすいたので外へ出た。

カレーだ。カレーを食べにきたのだ。

会場をでてすぐのところに、飲食店のテントやキッチンカーが並んでいた。
のそりさんというイベント出店メインのカレー屋さん。
三種類のカレーがあり、どれにしよう…と迷っていると、相方が「これは三種盛りっしょ」といってわたしの分も注文してくれた。

汗をかいて喉もかわいている。吸い込まれるように近くにあったレモネード屋さんで注文。

カレー、めちゃめちゃおいしいじゃないか。
まだ食べたことのない味のカレーがあるのだな、やはりカレーって最高だな、と思う。

レモネードも、この暑く蒸した日に、爽やかな気持ちになれる美味しさ。
底に沈んだ薄切りのレモン(シロップ漬け)がまたおいしい。

食べ終えるころ、相方が「やっぱり、さっきのポスターがほしい」と言い出した。会場に再入場して西山さんのブースにもどる。

相方がポスターを買うときに西山さんに声をかけることができた。「おひさしぶりです、おぼえてますか?」ときくと、西山さんはめっちゃ驚いた様子で「おぼえてる!…あやちゃん!」と言ってくれた。

西山さんがそもそも今どこにいるのかを知らなかったので、福岡に帰ってきていると知っておどろいた。
一緒にブースで出店しているのは妻さんだった。
とても仕事ができそうなすてきな方だった。

西山さんは「あやちゃん、全然変わんないね!前髪がなくなったくらい?」といった。
「西山さん、わたし、前髪ずっとないよ」
というと「あれっ?」とか言いながらニコニコしていた。西山さんこそ変わってない。相変わらずの人懐こいキャラクターで、警戒心の強い相方と打ち解けていた。
相方はポスターを買い、わたしはいちばん新しい写真集を買い、サインを入れてもらう。
日付を書く時に、西山さんが「おれ、今日誕生日だ」と言った。「やっぱり忘れてたんだ」と妻さんがいった。西山さんすぎる…

メイン会場はもっと混雑しているという話をきき、帰ってからの仕事もあるし、そちらは諦めますか、と梅ヶ枝餅を買ってささっと帰宅した。

変わらない西山さんに会えたのと、おいしいカレーに出会えたのとで、すっかり満足した。いいイベントだった。

夕方、担任の先生から電話があった。
連絡帳に書いたIさんの件、本人たちに事実確認ができたので、先生から話をしてくれたそうだ。二人で話をさせたところ、うちの子が「嫌だからもうしないで」といい、Iさんが「わかった、ごめんね」と言ったとのこと。

よかった。
「Iさんありがとう…」と、なぜか感謝のような気持ちが芽生えた。

六月十五日(土) 晴れ

子ども、土曜授業(参観あり)にぶーぶー言いながら起床。
休みの日くらいゆっくり寝たいとか、なんで代休がないんだ、とかずっと言っている。そうだね、そのとおりだね、と賛同するのがめんどくさくなるくらいしつこくしつこく言っている。
わたしは、先生がかわいそうだなーと思う。

子どもが出かけたあと、トレーニングを2セット。汗だく。
シャワーをして支度をしていたら、時間がぎりぎりに。相方には先に出てもらい。すこし後を早歩きで学校へ向かう。

学校に入るときに保護者が下げるべき黄色いカードがあるのだが、あれが一生見つからない。いつか出てくるのだろうか。

参観の授業科目は図工で、「ねんどをやわらかくする」ということを、子どもらがひたすらやっているのを眺める、という斬新な内容だった。

帰りに子どもが、お昼は外食がいい、というので、帰り道にある回転寿司屋さんへいく。なぜかいつもより空いていた。

夜。子どもが図書室で借りてきた『シャーロックホームズ』を読み聞かせる。「まだらの紐」というエピソード。昨夜半分ほど読んでいて、今日は30分かけて最後まで読む。
海外ドラマの『シャーロック』(ベネディクト・カンバーバッチ主演)は観たことがあるけれど、小説を読むのははじめて。ストーリーがとてもスリリングで、子どもと一緒にどきどきしながら読む。

「えっこれってどういうこと?」「こういうことじゃない?」など、二人で推理しながら読み進めていくと、子どもが言い当てたのでびっくりした。
「まだらの紐」はシリーズの中でも人気の話のようだ。他の話も読んでみたいねと話しながら眠った。

六月十六日(日) 晴れのち曇り

朝5時に目が覚め、朝トレをしてランニングに出た。
まだ薄暗くて、誰も歩いていない。いつもとはちがう走りやすい道をゆく。
3分走っては歩くを繰り返す。そのうち、2分、1分、と短くなる。
それでもずいぶんと走る割合が増えた。
6時ごろ帰宅したとき、出勤するお隣の父とすれちがった。

今日はキヨシくん宅に遊びに行く予定だった。
子どもたちは「マイクラを一緒にやるんだ」とそれぞれに楽しみにしていたのだが、キヨシくんの子、Iくんが朝から嘔吐で、念のため中止に。
きょうはのんびり過ごすことにした。

早朝、家の裏庭に、ノラねこ親子が引っ越してきていることを確認した。
こねこが4匹もいる。給湯器の裏に隠れていて、わたしたちの姿が見えなくなると、コロコロ出てきておかあさんのおっぱいを飲んだり、コロコロ転がって遊んでいたりする。時々お隣も声をかけてきて、たがいに、頬の緩みがとまらない。

夜、相方が広島風お好み焼きをつくった。広島に帰省したときにスーパーで見つけたキットで。薄い生地を焼き、その上にもりもりの千切りキャベツをのせ、焼いてほぐしておいた焼きそばをのせ、卵をのせて層にしていく本格的なもの。

相方ははじめてつくった、と言っていたが、上手に焼けていた。
ひとあし先に食べた子どもは、「おいしすぎて、おどりだしそう!」と言っている。ホットプレートの上にある、相方の分のお好み焼きが、あまりにもおいしそう……

凝視していたからだろう、相方が「一口いる?」といって分けてくれた。
めちゃめちゃ、おいしい……

「広島駅のお好み焼きよりおいしいじゃんこれ」というと、
「それは言い過ぎ」と相方が言った。

わたしが父の日にプレゼントしたクラフトビールを開けて、「一口いる?」ときいてきたので、それも小さなグラスにすこしだけ分けてもらい、乾杯をした。

乾杯のときになんとなく、「父の日、おめでとうございます」といったら、子どもも「おめでとう!」といい、相方が「ありがとうございます」といって、めでたい雰囲気になった。

お好み焼きを焼いて、食べただけなのだが。

六月十七日(月) 晴れのち雨

深夜2時ごろに目が覚めた。
昨日の夜お客さんから連絡がきていて、先週から気になっていたウェブの件を調べはじめる。解決できたので、朝に届くよう報告メールを送っておいた。

その後、先週の日記のつづきを書く。
原稿に集中している期間、日記の文章を書くのが難しい。
また別の原稿に入るので、書きづらくなるかもしれないな。

今朝、のらねこファミリーはもう裏庭にいなかった。どこに引っ越したのだろう。野良猫をかわいがっている定食屋方面をめざしているのかもしれない。

朝ドラを観ていて思ったのだけれど、思ってもいないことを口にするところから社会はおかしくなっていくのではないか。
赤紙がきて、一切思っていないのに「おめでとうございます」と言うとか。「そういうことになっているから」と、自分の心とは違ったり、どういうことかよくわかっていない言葉を発すると、それを続けていると、何かが良くない方へ向かっていく気がする。

思っていないなら、思っていることを言えないのだとしたら、「何も言わない」という選択だってあるはずだ。
わたしは心にないことを口に出したくない。
嘘をつけないとか、正直な人間だとか、そういうことではなく。

体質改善プログラム中だが、30日を超えて気持ちがゆるみ、モチベーションが上がらない。今日はトレーニングだけ行う。ランはせず。

仲間たちと、「日中のひどい眠気は、運動疲れかもしれない」と話していたのだけれど、運動をしなくても今日一日、ひどく眠かった。
明日からはまじめに運動しよう、と思う。

子どもを迎えに行く道すがら、雨がぱらつきだした。
傘をわすれてしまった。子どもと、ぱらぱら雨に降られながら帰った。

その後、ひさしぶりなくらいの大雨が降った。

六月十八日(火) 晴れときどき雨

朝は雨が降っていて、子どもが家を出るころにやんだ。
子どもが出てすぐに、にランニングに出かけた。

いつもの公園の横の並木道を走っていると、たくさんのきらきらした粉が降ってきた。
何かと思ったら、並木の葉っぱについた雨の雫が、風に吹かれて落ちてきたのだった。手をのばしてもつかまえられない、小さな光る粒。
こういう瞬間があるなら、雨上がりをずっと走っていたいと思う。

ランニングのお供に最近聴いているのは椎名林檎の『放生会』。
エネルギーがわいてくる。サボりたくなったり、ごまかしたくなる自分と闘うための。

帰ると蒸し暑くて汗だく。シャワーをして身支度して仕事。
今月末に終わらせておかなければならない作業があるが、まったく先が見えていない。怖いのではっきりと直視せず、薄目をあけてなんとなくで作業を進めている状態。いつもこうだ。


今日は、小学校が四時間授業。先生たちの研修のため。
お昼ごはんを食べてすぐくらいで子どもが帰ってきた。
子はいつものように宿題をして、動画を観ながらおやつを食べ、宿題のつづきをやっていた。

夕飯はマミケイ。(マミケイとは友人のマミさんの宅配おかず)
宅配に来てくれたマミさんと家の前ですこし喋っていたら、子どもが家から出てきた。そのすこし後に相方も出てきた。マミさんは「わぁ、木下家、全キャスト勢ぞろいだ〜」と喜んでいた。(彼女はずっと日記を読んでくれているので、そういう気持ちになるらしい)
マミさんの棒棒鶏が美味しそうで、夕飯の時間が楽しみ。

しばらくして体操教室へ。子どもが受講しているあいだ、わたしは図書館に本を返しにいった。ついでに、シャーロックホームズの子供向け翻訳版を探し、1冊目「緋色の研究」を借りる。おもしろそうだ。

図書館から体操教室へ向かうとき、股関節にかなりの違和感をおぼえた。
痛いというか、ひっかかってとても歩きづらい。
短い距離なのに時間がかかってしまい、教室に着いたときにはもうすぐ終わるというころだった。

最近、運動を始めたせいだろうか。そういえば、ウォーキングを始めてすこししたころから、足の付け根にすこし違和感があった。
しばらくストレッチや、下半身に影響のない筋トレだけを行うことにする。
せっかく走れるようになってきたところで残念だ。

帰宅して夕飯を食べ終えると(わたしは主食抜き。美味しかった)、子どもはわたしのところに来て「ぼく、つかれた。つかれたよ、だっこ…」といってわたしの上に座ってきた。抱っこされるとおちつく、といっていたのを思い出し、背中をぽんぽんとする。

『アンメット』(びっくりするくらい良いドラマ)の中に、

「脳には内側前頭前野という場所があって、自分と他人を区別する場所なんですけど、大切な人や恋人に関しては区別しなくなるという報告があります。つまり、その人のことを自分のように感じてしまうんです」

というセリフがあった。

脳のどうこうは知らなかったけれど、なんとなくそのことがわかっていて、わたしは定期的に「子どもとわたしは別の人間だ」と言い聞かせるようにしている。

子どもはどうだろう。子どもの脳はまだ未発達だから、きっと区別がつきづらい時があるんじゃないだろうか。今までの子どもの言動を思い返しても、そうなんじゃないかと思えてきた。

こねこが裏庭にきていたとき、保護してあげられるといいね、と言ったら、子どもは「あかちゃんとお母さんを引き離すなんて!かわいそうだとおもわないの!」と憤っていた。子どもにとっては、母親と子どもが離れるなんてありえないことなのだ。

人間の脳は、なぜだか知らないけれどもそんなふうにできているのだ。
ほんとうにおもしろい。そして、かわいらしい。

(次回は  7月4日木曜日 に更新予定です)


コロナ禍に書いた一ヶ月半の日記をZineにしました。

東京の〈日記屋月日〉さんの店頭でもお買い求めいただけます。
下北沢へ行かれたら、是非ボーナストラックへお立ち寄りください。
とてもすてきな場所ですよ。(下北沢駅にはクレープのお店もあります)

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