蝉の声、巡る季節
我が家の近くではツクツクボウシの声が聞こえるように。厳しい残暑が続いているとはいえ、確実に季節は巡り続けていて、秋はきっとすぐそこまで近づいているんだな。
私にとって7月は「生命」「自然」「想」というワードに寄り添い、考え、静かに深く呼吸する…そんな1ケ月だった。8月はそんな7月を振り返りながら、ゆっくり呼吸して、目の前を愛でつつ日常の中の幸せや家族とのぬくもりに今まで以上に目を向ける、心のリハビリのような感覚の1ケ月だった。表すなら「癒」「休」「吸」かな。
人が動こうとするとき、力強く前進しようとするとき、きっとその前には誰もが充電期間がある。少なくとも私は充電時間がないと走り続けられないタイプの人間。物理的にも精神心的にも「ゆっくり休める」ことが苦手なタイプだけれど、この夏は「思い切って心身を休めること」に挑戦して、それが自分にとってものすごくよかったとしみじみ実感した。無駄をそぎ落とすこと、深く深く呼吸することの大切さを感じた。
そのかわり、充電完了後は全力疾走…とまではいかずとも、いただいた仕事に対しては全力で取組み、家のことや子供のことも前向きに頑張れている気がする。
コロナ禍で特に東京暮らしだと外出も気持ちよくできるレベルにはなっておらず、暮らしの中でメリハリを作るのが難しい日常になっているけれど、自分の中でオンオフのスイッチを明確にしておくことはやはり大事。
普段見ない映画を見たり、朝子供と散歩したり、たまには人のいない場所で自然を感じたり。いつもと違う料理を作るだけでも、なんだか気分爽快になるもので。
充電期間に感じたこと、出会った景色や人…それらが今後の暮らしや仕事のヒントになることだっておおいにある。(だから旅が好き。早く気ままに旅できる世の中になるといいな。)
思い切って心身を休めたことで、なんとなくレベルでも「10年後はこんな暮らしをしていたい」「こんなことを大切にしていたい」「こんな価値観でいたい」「こんな家族でいたい」という小さな野心が芽生えた2020年夏。
確実に季節は毎年巡るのだから、小さな野心を胸に抱いてそれらを大切に、いつか叶えるための努力は諦めず、マイペースでもいいからコツコツと。
いつも意識している「暮らし軸」「仕事軸」「家族軸」の3つをより意識しながら、9月は「進」「満」「整」をテーマに日々過ごしていきたい。
ヒグラシの声が聞こえ始める頃には、頭の中も家の中もキレイに整えられていますように。
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