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【アメリカ生活】地元のオーケストラに所属して8年ぶりに音楽活動を再開した話

こんにちは、claraです。

今日は8年ぶりに音楽活動を再開した話。

私は幼少期にイギリスに住んでいた頃にバイオリンを習いはじめ、中高大とオーケストラに所属し、バイオリンを弾いてきました。

夫の海外駐在に帯同し、カリフォルニアでのとある運命的な出会いから地元オーケストラに所属し、8年ぶりに音楽活動を再開することを決めます。

SNS上での運命的な出会い

私はSNSで同じ地域に住んでいらっしゃる方をフォローしています。
その中で私にとってとくに親近感が湧くアカウントがありました。

彼女は私よりも少し先に渡米している駐妻の方で、地元のオーケストラ等で音楽活動をされているホルンを吹かれている方。投稿を見ていくとどうやら近所に住んでいるらしい…。一時帰国をされている際に大学を訪問したというストーリーも見かけてもしかしたら同じ大学のご出身の方かも?!と思い、何を思ったのか気がついたら「もしよければお話を聞かせてください!」と事情を話し、お茶のお誘いをしていました。

彼女(ここではAさんと呼ぶことにします)は快くお茶のお誘いを承諾してくれました。さっそく来週近所のカフェで会いましょうという約束をしました。

バイオリンをアメリカに持ってきていたものの、駐妻生活の間はたまに気晴らしに弾くくらいになっていた相棒。お茶に行くことで「何か新しい発見があるかもしれない!」そんな思いで当時生後4ヶ月くらいの次男を連れて、9月末の朝に約束のカフェに向かいました。

Aさんは実際にお会いすると彼女はSNS上で見るよりもさらに素敵な方でした。彼女には2人の娘さんがいらっしゃって、3ヶ所くらいの地元のオケや吹奏楽団に所属されているとても精力的に音楽活動をされている方でした。そのうちの1つは私でも参加できるかもしれないと思ったオーケストラでした。

話をしていくとAさんと私は高校大学が同じで、気がついたら高校時代の先生の話題で盛り上がっていました。彼女は吹奏楽部、私は管弦楽部(オーケストラ)の所属でした。まさかカリフォルニアで誰かと高校時代の話を共通の話題としてするとは思ってもいなかったので、某女子高校に進学することを選んだのはこのためだったのかもしれないとさえ思いました。

彼女は私と同じく、旦那さんの海外赴任に家族で帯同するために仕事を辞めてきたと言っていました。大学を卒業し、社会人となってからも、ままとなってからも音楽活動は続けていた彼女は渡米してから新型コロナウイルスの影響で音楽活動をはじめられなかったとも言っていました。

「コミュニティに所属していないとすごく孤独で私は何のために生きているのだろう…って思うよね、すごくよくわかるよ」「駐妻していると家族のお世話をして日々が終わってしまうよね、わかるよわかる」と彼女からいただいた数々の共感のお言葉でどれだけ私は救われたことか。

Aさんからは「私からMaestroに話をしておくから、オケに入らない?」とご提案をいただきました。実際にオケの演奏を1度聞いてみてから決めたいと彼女に伝え、10月末のハロウィンコンサートを家族で聞いた直後には入団を決めていました。

私からMaestroに連絡したのは11月、楽器をひさしぶりにメンテナンスに出してちょっとずつ練習をしながら待ち、「バイオリンに空きが出たから練習においで!」とMaestroから返事があったのは翌年の4月でした。

地元のオーケストラで音楽活動をはじめて

練習は毎週水曜日の夜。
練習場所は近くの大学のコンサートホール。
練習への行き方は車。

普段あまり夜間に運転をしない私は、まず「練習にたどり着けるのか…」という不安がありました。そのうえで「boysを仕事後の夫に預けることなんてできるのだろうか…」という不安。私の趣味のために駐在員として働く夫に仕事で疲れて帰ってくる、さらには大学院受験中の夫にそんなことをお願いしていいのか…。そう思いながら、夫の全面協力のもと、私のアメリカでの音楽活動をはじめました。

長男のプリスクールからのお迎え、boysのおふろ、夕食の準備、できるときはboysが夕食を食べ終えるところまで終わらせてから私は練習に行っていました。

初回の練習はAさんの車に乗せていただき、一緒に練習に参加しました。
それからは1人で車で運転を練習に参加していました。
いつしか水曜日が私の1週間で一番好きな日になていました。

行動するほんの少しの勇気

結局アメリカ東海岸への引越しが決まったために、こちらの地元オケでは1年未満の活動でしたが、8年ぶりの音楽活動の再開、憧れの野外コンサート、日系アメリカ人のピアニストとの共演…。

5回もの素敵な演奏会で演奏させていただきました。
イギリスや日本のオケとの文化のちがいも経験できて私にとってはアメリカ西海岸生活の一、二を争うほどの大事な思い出です。

Aさんのほかにも私と似たような境遇で育った韓国人のお友達ができたり、某有名大学で博士課程を勉強しているお友達ができたり、オケに所属しなければ出会わなかったであろうたくさんの方々と出会えて本当によかったです。

Aさんとはまたいつかどこかで共演できたらいいなと思っています。
東海岸でも音楽活動の方法を模索中です。

あのとき、ほんの少しの勇気を振り絞ってお茶のお誘いをしてみて本当によかったと今では胸を張って言えます。


いかがでしたでしょうか。

みなさまにこちらの記事を少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます♡

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