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夏の終わりに

もう夏は終わったか?終わってしまったのか?
夏が終わる。そんなこと分かっている。それなのに、人は何故、わざわざ言うのだ。夏は終わるさ。でもそれは、季節としての。なぜなら、夏は永遠だからね。これの意味が分かったあなたとは、友達になれるかもね。なれないかもね。

ただ、いっさいは過ぎてゆきます。

そんな太宰治のような事を私はわりと真面目に想った、八月最後の青空を見上げながら。忘れたくないことも、忘れてしまいたいことも。いっさいは過ぎてゆく。ロックンロールが降ってきたあの日の夜から、何かが始まっていた。すべてが今に繋がっていた。あの日のリンダリンダも、あの日のローリングストーンズも、あの日のボブディランも。あの日の笑顔もあの日の涙も。全部が私の人生の場面だった。もう二度と行くことはないだろうあの町で見た朝日も、あの日の私には必要だったんだ。なんだか今とっても、センチメンタルな気分だから、こんなことを書いてしまったよ。

ねえ、八月が終わるね。

今年の夏は、暑かったね、熱かったね。最高だったね。青春しちゃった。自転車で下り坂も走った。はじめてのロックンロールにも出会えたし。チャーリーワッツ死んじゃったし。こんな夏もう二度とないかもな。永遠の思い出。忘れないよ。六月と九月に挟まれたのが夏じゃないけど、それでも六月と九月に挟まれたこの二ヶ月間を夏と認定する!誰がなんと言っても夏だった。夏でした。私こそ夏でした。汗びっしょりでさ、どこへでも行けると思った、このオン・ザ・ロード。
路上こそ人生。路上こそ命。そう、私は、転がる石です。どうぞ、蹴飛ばしてくれ!!

そういえば、この夏ずっと持ち歩いていたのよ。オン・ザ・ロード。どこでも読めるようにね。おかげでボロボロになっちゃったけど。本の醍醐味ってそれじゃんか??一枚ずつページをめくる時の紙が指に触れているあの感触がたまらないよ。
むかし、ある人に、同じ本を何回も読む意味が分からん!と一蹴されたことがある。いま思い出してもムカつくぜ。その人は、美味しいモノを一回食べたあと、絶対におかわりしないでほしい。同じ本を何回も読むということは、実に、誠実だ。可愛い。真面目!純粋!敬礼しちゃう!!

何の話だっけ。夏が終わるお話?別にどうでもよくなってきた、そんなこと。それよりも、もっとおもしろい話をしたい。ロックンロールの話が出来たら最高だなあ。。誰か、しよう?ロックンロールの話を。

その前に私には、休養が必要なんです。今朝、鏡を見て幻滅しちゃったよ。一気に老けた気がする。こんなんじゃ生きていけない💢まあ、そろそろ受け入れなくてはいけないところでもあるのだが。先生!まだそんな心の余裕がありません!夏の終わりは、いつもこんな感じな気もしてきた。別に、秋は秋で最高なんだろうし。たしかに。なんなら夏より秋の方が好きな気もしてきた。きっとそうだった。ロックンロールが降ってきたあの日も秋だったしな。9月29日。忘れもしないよ。忘れるものか。

で、何の話だっけ。ロックンロールが降ってきた日の話?それはもう、いいでしょう。

生まれたときから、無敵なんだ。急にどうした。唐突に、そう思った。この性格もこの顔もこの声もこの髪もこの体も全部全部コンプレックスで、生まれたときからコンプレックスの塊みたいに生きてきたけど、なんだか、逆に、逆に?というか、いい加減、認めろよって、誰かの声が聞こえてきた。誰??知らない人かもしれないし、知ってる人かもしれない。なんか分かんないけど、ありがとう。
だから、私はもうこのままでいくわ。あくまでもラフに。タフに。マヌケな生き物。ナマケモノ、ロクデナシ。誰に謝っていいかもわからんけど、生まれてすみません。人間失格?でも、生まれたからには生きてやる。死ぬまで生きるもん、、、

「ミサイルほどのペンを片手におもしろいことをたくさんしたい」
唐突に。
天才すぎて泣ける。この一文だけで泣けるとか、私、天才。おもしろいことたくさんしたいよ、あなたと。別に誰のことでもないけれど、あなたとじゃなきゃ意味がない。意味が分かる?意味はないかも。意味なんかあってたまるか。この心だけでじゅうぶんだ。気持ちいいことをしたいだけ。そんな気持ち分かるでしょう?

世界が元に戻ったら、全力で握手したい、一緒に大声で歌いたい、抱きしめたい!!

愛し合ってるかい??

グッドバイ八月。
グッドバイ夏。

ただ、いっさいは過ぎてゆきます。

ところで、コロナっていうタイトルの、ペスト並みの超大作、今なら書けそうな気もする。気もするだけ。

またね!

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