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休日

公園でただビール飲みながら桜を眺めていただけのなんてことない日だったけど、なんだかとても大切なことを想った気がして、頭がとてもモヤモヤして、何か書きたくて書きたくて帰ったら書こうって思ったのに、眠たくて眠たくて仕方なくてとても長い昼寝をし、夜ごはんを食べたのち、お風呂に入って湯船に浸かりながら書き始めた本当になんてことない日の日記みたいなものだけど。

休日がひさしぶりに天気良さそうだったからお散歩がてら近所の公園で桜見ながらビールでも飲むかーと思い立って家を出た。公園に行く前にスーパー寄って缶ビールだけ買うつもりがお惣菜コーナー通ったら美味しそうなコロッケが3個で100円だったから、まんまと買ってしまったけど後悔はしてない。コロッケの袋を手に持ったまんまなんだかワクワクしながら歩いて公園まで向かった。
近所にわりと広めの公園があって週末は賑わってるんだけど。平日の午前中だからか、まだガランとしていてだだっ広い広場に一人ぼっち、ベンチに腰掛け目の前の遊具を眺めながらコロッケを齧り缶ビールを飲んで、ゴキゲンになった。外で食べるコロッケうま。途中、現れたのは小さい子供と若いお母さん。ふたりブランコで遊んでいた。それから老夫婦は、桜の木の前でツーショットの自撮りをしていた。しあわせな時間ってこういう時間のことだと思った。ボーッとビール飲んでる間に皆どこかへ行って居なくなった。ただ傍観してただけの私だけど、なんでだろう私もここに生きてていいんだって気持ちになった。この狭い街にもいろんな人生が溢れてる。桜はと言えば、こないだの雨風でほとんど散ったとはいえ葉桜もよかった。緑とピンクで色が可愛いし、生々しい桜の姿にそそられる。足元もピンク色に染まって綺麗だった。少し前にお花見した時はまだ七分咲きくらいだったかなあ、満開の時はタイミング合わなくて見に行けなかった。いつだってピークを外れるのが私っぽい。今年、私が見た桜は、私だけの映像として残るんだ。なんだか今年もありがとうって気持ちになったわけ。
歳をとるごとに桜に惹かれるっていうけどそうでもない気もしたりしなかったり。去年は桜を愛でる余裕なんかなくて世界が鬱陶しかった。
四季がある国に生まれたことさえ恨んだね。勝手に移ろってろって気持ちでした。
そこからすると、だいぶ心は落ち着きを取り戻したんだけど、取り戻し、た?
もともと落ち着いてたのかさえ、不明確だ。落ち着いてなんか居られない事象は、日常茶飯事なわけで。目の前の事実を、桜が咲くという現実を、一旦は受け入れる。昔は、満開になって一瞬で散ってしまう儚さこそが桜の美しさだよねって思ってたけど、今年はなんか違った。どんなことがあっても毎年同じ場所でいっぱい花を咲かせる意志と強い霊の繋がりと生命力こそが桜の美しさだなって思いました。どっちもおんなじことか。
心が変われば見方が変わるんだな。青空の下、もっと強くなりたいと願った。
まだ桜の樹の下に想いを馳せるところまでは届いていない。

そうして家に帰ったら、眠たくて眠たくて起きていられなくて、昼寝した。だいぶ長い昼寝をした。ビール飲んだせいかなあ。単に疲れてただけかも。先週、忙しかったし。頭が凄くモヤモヤする。それは、いつもか。春の昼下がりの、あったかいお布団で眠りにつくのって最高だった。夢さえ見なかったなあ。
ボクはいつだって夢見がちなのに。
そんな休日でした。

人生に書き残したい日があるとすれば、今日みたいな日でもいい。ほんの一部でしかないけれど。穏やかな景色を1ページずつ増やしていけたら、いいな。できるだけキミも登場させるよ。
もう、愛してるとか幸せだとか、そんなものに振り回されず生きていたい。

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