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おまじないの絵本
自分の子どもがひとりで遊んでいました。
周りの子たちは皆で集まって楽しそう。
それを見て、どんな風に感じますか?
丑年がスタートしたので
有名な牛の絵本を一冊
THE STORY OF FERDINAND
By MUNRO LEAF
絵 ROBERT LAWSON
あらすじ
Bull = イメージされる雄牛の姿は?
闘い、強さ、自己顕示欲、闘争心、闘牛
そこから派生した Bully =いじめっ子、いじめる
という言葉があるくらいです。
舞台は闘牛が盛んだった頃のスペイン。
周りの仔牛たちが駆け回って遊んでいても
雄牛らしく頭突きし合っていても
そんなものには目もくれず
マイペースに大好きな花の香りを楽しみ
お気に入りの木の下での〜んびり過ごすのが
なによりも幸せなフェルディナンド。
母牛は我が子の様子を気にかけますが
本人が自分の意思でそう過ごしているのだ、と分かると、息子と息子の好きなことを尊重し
そっとしておくのです。
無理に周りと同調させようとはしません。
好きな事を好きだと素直に言える
フェルディナンドの強さと
我が子を受け入れる器の大きな母牛が理想です
こんな親子であり続けたい!
穏やかな気質を大切にされ
自分の心地よいことを続け
そのまま成長するフェルディナンド。
ところがある日、アクシデントにより
闘牛場へ連れ出されてしまいます。。。
焚書の対象となった時代背景
この絵本はスペイン内戦勃発の年(1936年)にアメリカ人作家により発表されました。
「闘争的なはずの雄牛が花の香りを嗅ぐことが好き」、という話は、当時は平和主義・厭戦的だとみなされスペイン、ナチス・ドイツでは発売禁止、焚書の対象とされたそうです。
今では世界中で愛されている作品。
図書館の片隅で見かけることも多いかと思います。
子どもの頃に教科書で読んだという人も!
好きなことや個性を尊重する
このフェルディナンドという牛くん
どこか娘と重なるところがあります
幼い頃から草や葉っぱ、花の好きな娘。
フェルディナンドと一緒に居たらほんわか
ゆったりとした空気が流れそう。
本人も親近感を感じるのか
思うところがあるのか
「大好きー」と一人でも読んでいます。
一人で読んでいる時の目が好きで
どんな思いでいるのかな、と
そーっと見つめてしまいます。
日本の小学校は規律を重んじる場
どちらかと言うと変わり者とされている娘
きっと色々あると思います。
個人懇談で言われて知った事以外にもたくさん。
でも、大丈夫。
わたしはいつも、どんな時も味方だよ。
好きなことは大切にして良いんだよ。
これからも伝え続けていきます。
たとえ伝わらない日があっても
この絵本を思い出してくれたら良い。
そんな、おまじないのような絵本です。
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