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エッセイ

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自分が書いたエッセイをまとめています。
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記事一覧

名前をひらがなで書いていると、忘れていた何かを思い出す

自分の名前を全て漢字で書けるようになったのはいつからだろうか。 小学校へ入学したてのころ…

秋、中天に楕円球。

秋風が吹き始めると私は大きく深呼吸をする。鼻の奥が少しだけ冷たくなり、ツンとした香りが鼻…

祖父と交わした生き方の約束

「ヒロちゃん、ええか。最後は人に使われない人になりなさい」 2年前に他界した母方の祖父は…

ようこそ、赤ちゃん。あなたの「美味しい」のそばに。

ハロー、ワールド。2023年3月25日。午前5時13分。我が家に第一子の女の子が誕生した。小さな手…

「待ち時間」の中にある豊かさ。僕はもうすぐパパになる。

「待ち時間」と聞くと何を思い浮かべるだろうか。 僕の場合は、エスカレーターでの待ち時間が…

まおとりどり。宇宙になって、まおになる。

わからないものです。 人と人の「縁」がどこでどう繋がるかは本当にわからない。 ましてやそこ…

誰かを応援すると、人はちょっと元気になる。

「宇宙まお」がデビュー10周年記念の作品を創るために仲間を募るプロジェクトを開始した。 彼女はこれまで、プロサッカーチーム「水戸ホーリーホック」の公式応援ソングアーティストとしての活動や、「ROCK IN JAPAN」を代表とする様々なフェスやライブにて活躍しているシンガーソングライターだ。 通称「まおぴ」。 そのまおぴの10年間の集大成として、ファンの皆さんも巻き込んでCD制作をしていくというこのプロジェクトに僭越ながら僕も少しだけ関わらせてもらっている。 それはプ

僕のオケツとあなたのオケツで「ニケツ」は生まれる。

自転車の荷台に何を乗せて、ペダルを漕ぐだろう。 文字通り「荷物」を運ぶ人もいれば、全く違…

ピンク髪とヒョウ柄で、僕は今日も東京にいる。

どうにもこうにも人の目を見て話すのが苦手だ。 相手が男であろうとも女であろうと関係はない…

あの日の香りが連れてくる思い出に、僕らはいつも見えない涙をこぼす。

春が近づいてきた。地下鉄にマフラーがちょっと息苦しい。北風と南風が混ざったぬるいビル風は…

自分の百エン玉で、ガチャポンを回したい。

今日も街はハリボテで成り立っていた。屋外広告がどんなにリアルになってもその裏側は極薄の有…

黒猫の目に、雪は何と映っただろうか。

しんと舞い降りるひとひらの雪は、地上に落ちると一つの塊になる。個性豊かな「それぞれ」から…

返して、僕らのスーファミ。

市民プールへ、20インチで駆ける。 河川敷の草花は青嵐と共にささくれ立ち、僕たち二人はギヤ…

雪を見上げて深呼吸すると、伝統技術が感じられたお話。

その日、名古屋は珍しく大雪に見舞われていた。雪は静かに音を立てながら積み重なり、足元はギュギュと雪が圧縮される音を奏でる。空気はピンと張り詰め、大きく深呼吸をすれば、普段であれば気づかないようなささやかな冬の香りが鼻腔を震わせた。 雪が、私の五感をいつも以上に研ぎ澄ませてくれていた。 その日、私は「写真×香り」の個展を開催しており、最後の在廊のために名古屋にいた。 特段、友人や知り合いもいない土地なので個展在廊以外にすることがなかったのだが、ひょんなことから東京で知り合