占いと刀剣展行ってきた!

ハローハローこんにちわ!

実は先日、岡山の備前長船刀剣博物館に行ってきて、「占いと刀剣」という展示を見てきました。
日本における刀剣を使った占いにフィーチャーした展示です。

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今回の展示は写真撮り放題だったので、パシャパシャとやってきました。

というわけで、今回はその展示を見てきたレポートを兼ねて、どんな仕組みで占っていたのかを記録しておきます。

刀剣の製作日で占う

鎌倉時代末期には、刀剣の製作の日取りに吉凶があったようです。

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フリップボードによれば、こんな感じ。

吉日:うし、とら、とり、たつ、み
凶日:ね、むま、さる、いぬ、う、ひつじ

主に、十干十二支を用いて吉凶が定まっていますが、
室町時代以降には、陰陽道や宿曜道も使われた模様です。

鎌倉の頃には亥がいない子扱いされていたのが、室町以降には吉日扱いになってるのはちょっと興味深いところです。

剣相で占う:疵の位置

室町時代末期には、刀剣の相を観る占いが生まれた模様です。

最初に紹介されていたのは、刀剣の疵の位置で占うやり方。

刀剣を五分割して五行を割り当てたり、
十二分割して十二運を割り当てたりしていた模様。

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最終的には傷の形状なんかも見たんじゃないかと思います。

剣相で占う:剣の長さ編

安土桃山時代には、剣尺という道具を使って刀剣の長さに基づいて占うやり方が生まれていた模様。

刀剣の長さでその刀剣の属性が決定され、
持ち主の十二支においてその属性がどのように作用するのか……みたいな占い方のようです。

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剣相で占う:刃文編

江戸時代には剣相占いが盛んになり、たくさんの流派が生まれたそうです。

その中で刀剣占いの道具として注目された要素が刃文。

刃文を何かに見立てたり、あるいはイレギュラーが発生している位置に注目して占う模様。

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刃文に丸い山が3つ連なっていると「三光」で縁起がいい!とか。
刃文が乱れていると良くない「大凶」とかですね。

疵の位置で占ってたやつの刃文バージョンといったところですね。

位置の象徴性(たとえば十二宮)と、モノの象徴性(たとえば惑星)を組み合わせて占っているパターンといえば、親しみやすい占い方ですね。

剣相で占う:銘文

刀剣に刻まれた銘で占うやり方。

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「下坂下原等には下ると云文字ありとて嫌う人あり」

という説明から見るに、一種のダジャレみたいな連想で縁起の良し悪しを占ってた模様。

この辺の文化は今と変わらない安心感がありますね。

剣相占いと作刀

んじゃ縁起の良い剣相を目指してラッキーソードとか作れるじゃん!
って感じで作刀にも取り入れられることもあったみたい。

みんなゲンを担ぎたいんですよね。

剣相占いに対するみなさんの反応

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「縁起のいい剣相の刀より、身の丈にあった刀使うのが吉やろ」

草。

禿同。

まとめ

という感じ。

展示の最後には、日本刀とそれを占ってみた結果のフリップが大量に置かれており、
実際に占ってみつつ答え合わせもできる展示になっていました。

実践を体験できる展示で楽しませてもらいました。

アルバムを共有しておくので、興味のある方は見てみてください。

https://photos.app.goo.gl/GCbTkFV7uZb7fbps6

それではまた!

アディオス=アミーゴ!!

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