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中学校の部活、選んだ理由は何でした?

今通っているオンライン大学で
「相手がどんな人か知りたければ、中学校の部活は何だったかを聞いてみたら良い」と言われた。
中学校の部活というのは、自分が属するコミュニティを主体的に選ぶ最初の機会だ。だからそこで、何を基準に選択するかに、その人らしさが出るのだと。

ふ〜む。なるほどね、と思ったので、
今日は私の中学校の部活選びの話を書いてみました。


運動オンチの私が「卓球部に入る」と言い出したので、母が驚いて心配したのを覚えている。ど田舎の中学校の部活には選択肢がなく、文系の部活は吹奏楽部くらいで後は運動部しかなかった。
帰宅部なんてないし、全員に部活が義務づけられていた(もちろん、野球部は全員が坊主頭だった)。まぁ、普通に考えたら私の行き場は吹奏楽部なのだけど、なんか違うと思ったのだ。

 吹奏楽部の見学に行ったけれど、いまいちピンと来なかった。音楽室は暗い印象で、なんとなく先輩達が怖そうだな、と思った覚えがある。
一方、卓球部にはクラスで一番仲良くなった子が入ると言っていた。その子と一緒に部活をやるのは魅力的だったし、小さな球を打つ卓球なら、私でもやれるかも…と思った。
自分が運動部を選ぶなんて想定外で、今後どうなるか予想できなかった。

仲良くなったばかりの新しい友達。やったことがない初めてのスポーツ。
これから何が起きるんだろう!と、
その分からなさ、何かが広がっていく感じにワクワクした。

 この“よく分からないけど、なんかこっちがいい気がする”という選択を、その後も私は続けていく。
突然、大学院への進学を決意したり、会社の異動を断ってフリーランスになったり。
このなんとも説明できない衝動を、とある大学教授がうまく言い表してくれた。その彼はゼミの歓迎飲み会でこう言ったのだ。

 「迷った時は、わけが分からない方を選べ!」と。

 人生には“こうなるだろうな…と予想がつく道”か“どうなるかよく分からない道”が現れる。その時、分からない方を選べと彼が言った理由は忘れてしまったが、教授の教えに共感した。
わけが分からない道に進む、まっさらな感じが最高に好きなのだ。

 どうなるか分からない白紙の人生に飛び込む時、私は自分が自動操縦になる気がする。考える前に、自分はこれをやると決めてしまっていて、物事が勝手にどんどん進んでいくのだ。
後から振り返ると、“なんで、怖がったり躊躇ったりしなかったんだ?”と思うけど、その時は前しか見ずにうわーっと突っ走れてしまう。
その感じを最初に体験したのが、中学校の部活選びだった。

あれは私が初めて、自分で自由を掴んだ時だったのだろう。

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