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海に漕ぎ出す

2019年、ここから先、自分がどこに向かっていくか知りたくて
ビジョンワークをした時、見えたのは海だった。

私が乗った小さな舟の下には
キラキラに青く澄んだ、透明な海が広がっている。
行き先なんて、関係ない。
ただ、目の前の海がキレイで、嬉しくて、
ここにいるだけで、爆発しちゃいそうな喜びが込み上げてくる。

そのうち、私は小さな島に流れ着き、
小屋を建てて、そこで分厚い羊皮紙のノートに
海の上での出来事を書き始めた。

小屋には人が出入りするようになり、
ああ、あのノートで繋がった人達が
行き来しているんだな、と思う…。

と、そんなビジョンを見たけど、
私は「こりゃあ妄想だ」と切り捨てた。

膠着したパートナーシップを早く結婚に進めたかったし、
適職だけど天職じゃない仕事も変えたかったし、
それに、書くことに対しては、
猛烈な憧れと、それ故の強い抵抗があった。

どこにも辿り着かないうえ、
自分が書いたもので人と出会うビジョンなんて。
そんなの起きっこない、と見ないことにしたのだ。

でもその後、2020年の春に、コロナが起きた。

いつ、すべて失うか分からない状況で、
全部、当たり前じゃなくなったから、
私は、書かずにはいられなくなった。

書いているうちに、もどかしくなってきた。
ササっと、スラスラーっと文章を書けるけど、
でも、そうじゃないんだ。
自分の実感を言葉にしたい。
書いたものに、自分でうなずきたい。
うわっつらのキレイな言葉じゃ、嫌なんだ。

この3年間、オンラインでもリアルでも、
自分と繋がって書くこと、語ることに必死だったし、
そこから、出会った方達と繋がってきた。

書いて、描いて、語って、
笑って、涙して、抱きしめて。

パートナーとのご縁は途切れて終わったけれど、
わたしの旅路は、にぎやかになった。

改めて、あの日のビジョンの通りだったなぁと思う。
この3年間に、出会ってくれたあなたに、改めて感謝したい。
ありがとう。

























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