金継ぎで、こころもいっしょに修繕する。
年末年始に手がけていた「金継ぎ」が仕上がった。コツコツと修繕していたものが完成する瞬間は、何度体験してもここちよいものである。素人だから仕上げは決して誇れるものではないけれど「なんとか完成できた。よかった!」などと考えながら、できあがったものをしみじみと眺めるのは楽しい。
不思議なもので、ずっと愛用している茶碗が「欠けて」しまうと、単純に破損したというだけではなく、自分の一部が損なわれたような感覚になることがある。自分で選んで入手したものはもちろん、いただいたものであれば、