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大晦日といえば、我が家はすき焼きだった。

今年ももう終わり。
コロナで人と会わない期間が続いて
人とのふれあいの大切さに気付いた一年だった。

12月31日は毎年実家に帰って
家族みんなですき焼きをやるのが我が家定番の過ごし方。
母と姉とあーだこーだ言いながら
母のお店のテーブルにすきやき鍋の準備をして
全ての準備が整ったころ、「あーや!おかえり!」と言いながら父が特上のお肉を手にして元気よくお店に入ってくる。

父の分のビールをサーバーから注いで、
私は定番のハイボールを作る。
母特製のからあげときんぴらごぼうはいつだって争奪戦で、
食卓に運ぶ前にたくさんつまみぐいしたもんだ。
お手伝いしたから、その特権だとかなんとか言って。

我が家は、酒が強い。
後半はみんなで芋焼酎の水割りを飲む。
なんだかんだ言っていつも私の席の近くに割りものが置いてあって、みんなの分を作る。これがまた、楽しいのだ。

私はお笑いが好きなんだけど、
家族みんなで集まる時はガキ使ではなく紅白にチャンネルを合わせる。
70を超える父と母が米津玄師を知っていて、
なんなら口ずさんでいることに感動した。

紅白も大トリになる頃、
普段は家族の集まりに顔を出さない兄も、
この日だけは顔を出してくれる。
「美味しい、お肉があるって聞いたから…」
毎年どんだけツンデレやねん。
なんだかんだ顔出してくれる兄が好きだよ。

今年はこんな年だったね~とかそんな話は特になく、
みんなが元気に集って、ただただ美味しいものを食べて。
そんな幸せな年末を、当たり前のように、毎年過ごしていたなんてね。

帰るの面倒って思う時もあったけど。
帰る場所があるって幸せなんだなって改めて。

来年こそは、気軽に実家に帰れる世界線になりますように。
みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。

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