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中古で買った築19年の自宅を査定額以上で売り切った話 #5

こんにちは、あやです。
結婚式前の2010年まで遡って、中古住宅を購入して7年後に購入時の価格そのままに売却した話をしたいと思います。
その当時、私27歳・無職、夫24歳・転職1年目の飲食店勤務
(私が無職だったのは、妊娠のつわりで動けなくなったので退職を勧められたため)
私たちは主人の実家に居候しながら、新しい住まいを探していました。
(広さ的にも義両親の家にそのまま同居は無理だったから)
夫の給料や勤続年数から、借りられる金額は2000万円以下だったので
新築の家を買うなんて到底、無理。
その家は義両親が探してきてくれたもの。
リフォームなし・築12年の中古住宅を見つけ、1450万円で購入することになりました。
ローンは35年、変動年利 1%で、毎月の支払いは約41,000円。
ちょうど長男が生まれる1ヶ月前に、新居へ引っ越しました。

購入時の状況

その当時の夫の給料は、手取りで24万円ほど。
月々のローンが4万円の支払いで、年度末には住宅ローン控除が受けられたことは、金銭的にかなり助かっていて。
*住宅ローン控除は年末のローン残高の1%が所得税から控除される。
例:もし月々の所得税が2万円、年間で24万円であれば、最大14.5万円が控除されるため、年末調整で14.5万円が還付される可能性あり。

賃貸だと住宅ローン控除はない・地域の相場的にも4万円の家賃で借りられる賃貸は1ルームくらいしかなかったので、この当時の私たちはこの家に住む以外の選択肢はなかったし、それが身の丈にあっていて妥当だなと感じていました。
リフォームしたりしてずっとこの家に住み続けるのだろうな〜と私は思っていたのですが、主人は違っていました。

売却のきっかけ

売却の話が持ち上がったのは、家を買った7年後。
三男が生まれて、半年後のタイミングで夫は飲食店を辞めて、自営業にシフトチェンジ。
その仕事で飲食店勤務時よりも給料を取れるようになっていた頃でした。
主人はもともと家を持つことに乗り気ではなく、義実家からの圧力で仕方なく購入したとずっと話していました(知らんがな)
自分が組めるローンの金額が少なすぎること、その当時の手取り給料が少なすぎることに情けなさを感じていたらしい。
私も妊娠していて職場をクビになって、収入が大きく減ったことも夫のプレッシャーとなっていたのだそう。
中古で狭くてマッチ棒みたいな家。全然好きじゃなかったと
今でもその当時を振り返って文句を言うほど(笑)
その家に愛着は持てなかったらしい。
それに加え、この地域に住み続けたくない、小学校区を変えたい、家が狭いといった理由から、夫主導の元、業者とのやりとりなど諸々全て動くのは私。で、売却を進めていくことになりました。

査定と市場調査

3社ほどネットや電話で問い合わせた不動産業者から見積もりを受けました。
購入時すでに築11年の物件、私たちが住んだのが7年。
築19年となり、水回りのリフォームもしていなかったため、査定額は900~1100万円と評価。
まあ、妥当だよねとは思いつつ、残債が残るのは嫌だな〜と思っていたので夫とも話し合って、ダメもとで1450万円で売りに出すことを決めました。
その時は、今の家を売りに出して新しい家を買って住み替えるイメージだったので、新しい家(もちろん中古)を探す、同時並行で進めていました。

売却活動

不動産業者からは、”中古物件が売り切れるまでの期間は、地域や市場の状況、物件の価格帯によって異なりますが、一般的には3ヶ月から6ヶ月が平均的な期間とされています。ただし、人気のエリアや価格設定が適切な場合は、もっと早く売れることもあります。逆に、価格が高すぎたり、需要が少ないエリアでは、売却までに1年以上かかることもあります”
と説明を受けていて、私たちは売れたら引っ越す、急いでいないことをアピールしました(焦っていると足元を見られるらしい)
実際に私たちが、家を売りに出して売却完了するまで6ヶ月ほどの期間が必要でした。
最初は問い合わせも全くなくて、値下げした方がいいかな〜など迷いも出ましたが、3ヶ月を過ぎた頃からポツポツと問い合わせが来るようになりました。大体、2月くらいだったと思います。
その時期は4月の新学期に向けて、転勤・新学期・転職などで家を探す人が増える時期なのだそう。
オープンハウスを予約制で開催し、引っ越し前に3組の見学者を迎えました。その結果、1ヶ月後に退去することを条件に売却の契約を交わすことに成功しました(値引き交渉なしで!!)

最終、家を購入してくれたのは・・

驚いたことに、隣人が物件情報を見て購入を決めました。
その方は、引っ越してきた当初、町内会の組長をされていて地域の活動などについて詳しく教えてくれる親切な方でした。普段から挨拶を交わす顔見知りで、旦那さんは会社勤め、奥さんは看護師さん。
ローン滞納とかもなさそう。
お子さんは3人いて、そのうちの1人が離婚されて小さなお子さんを2人連れて帰って同居されていたので、おばあちゃん、ご夫婦、お子さん3人、孫2人。ずっと手狭だし、、と近所で家を探していたんですと教えてくれました。
値引き交渉もありましたが、私たちは情に流されることなく(ひどい)値引きを了承しませんでしたが、そのままの価格で快諾してもらえたことも運が良かったなと感じました。
そして、手数料などを引いた後に100万円が残りました。

家族で過ごした7年間

長男出産後、夫は自損事故で1年しか乗っていない車を大破するわで、散々だった1年目。
不規則すぎる飲食店勤務の旦那には頼れず、ワンオペ年子育児で疲弊し切って、産後うつ気味だった2年目。
自分を奮起して、ワンオペ育児しながら通った職業訓練で簿記2級を取った3年目。
その後、3男妊娠が発覚して、産むかどうかの選択を義両親と夫に迫られた4年目。
もういよいよ、自宅で仕事する以外道はない!と、終わりが見えない内職に勤しんだ5年目。この時に出会った海外発送の内職が、夫のシフトチェンジに大きく影響している。
長男が小学校に入学した6年目。次男が小学校に入学した7年目。ここですでに家の売却はほぼほぼ固まっていて、その年の8月に引越し。怒涛のスケジュール。
すごい濃い7年間だった。

感想と振り返り

家の売却は、業者に任せきりにせず、しっかりと自分たちの希望額を設定することはとても重要です。
売却を急がないこと、焦らないことも重要だと感じました。
近所の人に声をかけることは、予想以上に効果的かもしれません。
仲介業者を入れずに成立できたかもしれません(仲介業者の手数料をお互いに節約できたかも)
隣人が購入を決めた理由は、戻ってきた娘と孫との同居が、自宅だけでは手狭だったため、近くで家を探していたことが理由でした。
家族を近くに住まわせたいという希望は多くの人に共通するもので、これが今回の売却を成功させた要因の一つだったと思います。
結果として、私たちは思った以上の価格で家を売ることができ、次のステージへ進むことができました。もし家を売る際には、隣人へのアプローチを考えてみることをおすすめします。

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