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明石焼屋と通りすがったお店と。

神戸に行けた!

2月最初の3連休に計画していた
私と子ども3人+東京からの母と合流しての
5人での神戸旅行。

実は10日程前から、
「イ」のつく流行病をもれなくもらってきた
我が家の中1、小4の姉妹。
出発ギリギリまで体力が戻らず、

私まで看病疲れかフラフラで
最低限のことをするのに精いっぱいになり

昨年は「コ」のつく流行病で
神戸旅行を泣く泣くキャンセルしたことが
何度も頭をよぎったけれど、
なんとかなんとか行くことができました。

今年は旅行に行きたい。経験がほしい。させたい。

今回は
「六甲山のふもとにある
私の祖父母のお墓に子どもたちを連れて行くこと」
「地方に住む子どもたちの視野をひろげる」
をメインに行動しました。

モノより経験!を
もっともっと小さい頃から
意識していればなーと思う私、
ぎりぎり(長男すでに高1)であがいています。

今、住んでいるところでは、
電車に乗ることがほとんどない子ども達が、

交通系カードにチャージして、
自動改札を通り抜けたり、
電車やバスの乗り換えをすることだけでも、
いい経験になります。

神戸はいつも優しい。


6歳まで神戸にいた私、
何度来ても、神戸愛が強まります。

生まれてからから
30年間神戸にいた70代の母は
もう一度住んでみたいと思ったそうです。

優しい。あったかい。おっとり。
私が神戸を形容するとこんな感じでしょうか。

人に干渉するわけじゃないけれど。
少し歩み寄ると
あたたかい優しさでこたえてくれる。

お店でも、ホテルでも、
車内でも、駅でも。
心地よかったです。

モロゾフ本店でお茶をした時には、
周りのテーブルから聞こえてくる
おだやかな神戸の言葉に
1人キュンキュンしていました。

お墓まいりの他にも、
北野、南京町、ハーバーランドにも行けました。
小さい頃いただいていた
『イスズベーカーリー』もいただけました。

街歩きということを普段しない子どもたちは
「まだ歩くの?!」と、
やたら言っていましたが、
そんなことを含めて、
見たもの、食べたもの、感じたことが、
心の引き出しに、
少しでも入ってくれていることを祈ります。

明石焼、予想がつかず諦める。

今回食べたかったし
食べさせてみたかった明石焼き。

タイミングができたのが、
最終日の空港に向かう前の
10時過ぎ~11時半。

開店は11時だったので、
きわどいかなー、
どれくらいの大きさのお店なのかなー、
もしかしてもう並んでたりするのかなーと
10時半前にいったん様子見に。

店の前には誰もいなかったので
ドア越しにちらっと中を覗き込んだら、

レジにいたおばちゃんと目が合い、
出てこられたので、
「開店と同時に入れたとすると、
どのくらい待てば、いただけそうでしょうか」
とお聞きしようとしたものの、制され、

「並んだりしないでね。
隣近所に迷惑でいつも言われちゃっているんだから」
と、不機嫌そうにドアをぴしゃりと閉められてしまいました。


…きっと毎日、大変なんですね。
と、少しざわつく気持ちを捨てて、
またの機会にリベンジすることを決めて
空港へ向かうことにしました。

待ち時間が少なさそうなお店に入る。

着いた頃にはお昼の時間帯ということもあって、
飲食店はどこも混雑。

「ご当地」とか、
ここで食べる意味のありそうな
お店を選ぶことが好きな私なのだけど

今は”搭乗時間”という時間的制約もあり
そうもいってられないので、

比較的、待ち時間が少なさそうな
目についたお店に決めました。

店内を見まわしてみると、
2人席が2つあいていて、
4人席や6人席は埋まっている様子。

食後のドリンクでのんびりされている方々が多くて
座席がなかなかあきそうもない。

仕方ないよねーと思いつつも、
限りある時間なので、少しずつ焦ってくる。

焦る自分がいやで
意識をお店観察にむけてみると、

ホールをまわしている店長さんらしき方の
笑顔(目がなくなるくらいの笑顔)と
観察力(常にお店全体を見ている)が
あれあれ、なんだか素敵じゃないですか。

よく見るとスタッフさんも、
のびのび働かれている印象で、
いい感じのお店なんだなー、と
ちょっと嬉しくなりました。

でも焦りは時間の経過とともに
強くなってくるわけで、

ここは諦め時かな、
何か持ち込んで機内で食べるかな、
と思ったまさにその時、

笑顔店長(勝手に)さんがそっといらして、

「ごめんなさいね。
あきそうであかないですよね。
申し訳ないです。
入口前のカウンターは寒いのですが、
椅子を増やしますので、
大丈夫そうならそこで食べていただいてもと
思いますが、いかがでしょうか」
とのこと。

もう出ようと決める直前だったにもかかわらず、
その笑顔店長(勝手に)さんのお気持ちが
嬉しくて、お願いすることにしたら、

すかさず店員さんがいらして
オーダーまでサクサクっとすすめてくださいました。

その後、お料理が到着する前には
「あちらにお席がご用意できましたが
いかがされますか」
とスタッフさんがいらして移動すると、

「寒かったですよね。
待っていただいてありがとうございました」
という、笑顔店長(勝手に)さんの言葉。

単純な私も、家族もニコニコで
もう嬉しくすらなっているわけです。

結果、気持ちにも時間にも余裕まで出て、
ありがたい気持ちでお店を後にさせてもらいました。

こんなことも今回の旅行の思い出になるわけで。

午前中の明石焼屋さんでの
「一言でテンション急しぼみ」もあったので、

ハード(お店)への期待値があるかなしかに関わらず、
ソフト(サービス)次第で、

お店のイメージは黒にも白にも
いかようにも変わるものだなと

久しぶりに思わせてもらえた一件でした。

伊丹空港の1階にあるバルカフェさん、
ありがとうございました♡

午前中のお店も、
おばちゃんも嫌なことがあったのかもしれないし、
たまたまお疲れだったのかもしれないですよね。

神戸が大好きだと思った今回だけれど、
日本にも世界にも、
もっともっと好きになるところが
これからあるかもしれない。

良いとか良くない
ということに振り回されずに

これからも、
ご機嫌に
新しい場所や人に
出会っていきたいなと思えた
今回の神戸旅行でした。

次こそは明石焼きを…!



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