見出し画像

代表的な猫の名画に隠されたお話

半休だったので、仕事終わりに広尾「山種美術館」で『犬派?猫派?展』を見てきました。

平日午後でしたが会期の終わりに近いからか、はたまた「犬猫」の可愛らしさに魅了されてか、多くのお客さんが。

円山応挙の子犬や藤田嗣治、歌川国芳の猫など有名な作品が並んでいて一つ一つどれもが十分な見応え。

中でもやはり、竹内栖鳳の『班猫』は圧巻でした。
ふわふわの毛並みと輝くようなエメラルドの瞳。今にも動き出しそうな足や尻尾の描写。しばらく見入ってしまった。

そして、この子のモデルになった実在の猫ちゃんの写真が…!
こちらをうかがうような上目遣いの目線と、突っ張った足、そして何よりチャームポイントの口元のブチ模様。

重文なのに写真撮影OKなのが嬉しい。


今回初めて知ったのですが、このモデルの猫ちゃん、竹内栖鳳が旅先で一目惚れし、元の飼い主に頼み込んで譲ってもらったのだとか。

猫飼いとしては「そんな…」と思ってしまったけど、この子が後世まで残る絵画になったのだから元の飼い主さんも少しは気持ちが晴れていたらいいな…。

※でもさらに気になって調べたら、京都の自宅に連れ帰った後、猫ちゃんは家から脱走して行方不明になってしまったのだとか。。元のお家に戻りたかったのかなぁ。


他の作品もどれも見応えありで癒される事間違いなしなので、ご興味のある方はぜひ。


長沢芦雪(円山応挙のお弟子さん)が描いた『菊花子犬図』も写真OKですよー!