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#3-4 スコープの作成と優先順位付け技法

前回(昨日)の記事で、スコープの定義において「優先順位付け」という作業が必要になる話をしました。

↓前回(昨日)の記事

今回は、スコープの作成と「優先順位付け」の方法についての話です。

大まかな流れとしては、要求事項の収集を行い、スコープの作成をします。
集まった様々な種類の情報から、スコープという切り口で、新たな文書表現をしなければならないのですが、情報量が多いほど、取り扱いの難易度が高くなるので、間にデータの加工のような作業を挟みます。

要求事項の収集
  ↓
データの加工
  ↓
スコープの作成

データの表現手法

データを加工するにあたって、そもそもどのようにデータを表現をするかという切り口で、2つの手法をご紹介します。

マインド・マッピング

「マインド・マップ」は有名なので、ご存知の方も多いかもしれません。
樹形図のように沢山のアイディアを繋げて、一つのマップにまとめて、
共通点や相違点を明らかにする技法です。

状況を整理したり、代替案などの新しい発想が必要な際に有効です。

非常にザックリしたものですが、私のnoteを一つのプロジェクトをみなした時のコンセプトをマインド・マップで整理してみました。

私の「note」のマインド・マップ

noteを始めた頃はあまり内容が定まってなかったのですが、今現在は「自分のアウトプット出来る範囲」で、発信をしています。

親和図

親和図(アフィニティ・ダイアグラム)も、情報をグループ化して分析し、整理する方法です。
データの中に類似点を見つけてグループ化して、複雑な情報を整理しやすくします。

親和図の作り方(一例)
1、目的を決める
 :整理するトピックを明確にする
2、ブレストチームを構成する
 :多角的な視点で分析するため、様々な経験やスキルを持ったメンバーでブレインストーミングを行う
3、データをリストアップする
 :2のブレストにおいて、情報のリストアップを行います
4、項目をカテゴリー別に分類する
 :リストアップされた情報から共通点を見つけて、カテゴリー別に分ける。

親和図の例

優先順位付け技法

プロジェクトの作業には、必ず優先順位が付けられます。
優先順位を付ける場合、基本的に価値・リスク・依存条件の面から、適したバランスの取れた選択を取るのが適切とされています。

狩野モデル

1984年に狩野紀昭氏が提唱したモデル。
「顧客に喜びや感動を与える」と考えられる事項から先に作成する手法。
特定の機能を、Basic、Performance、Excitementと評価して、必須の機能や他社製品と差別化できる要素の機能に優先度を高く付ける。

MoSCoW(MSCW)分析

MoSCoWは「もすこう」と読みます。
機能を
 ・Must  :必須 
 ・Should  :対応すべき
 ・Could   :出来れば対応(できたらいいな)
 ・Would  :出来れば対応(あったらいいな)
ー--
 ・Won't  :当面対応不要(スコープ外)
に分類する。

最小限の実行可能なプロダクト(MVP:Minimum Viable Product)を特定する。
個人的に、使用頻度が高い手法です。

一対比較法

2つの要求事項を比較して、二つのうちどちらの優先順位が高くなるかを設定する。

100ポイント方法

各ステークホルダーに100ポイントを与えて、すべての要求事項に対して投票を行い、優先順位を決める方法。

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