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学校が疲れるのはなぜ?自分のブロックやプレッシャーに気づき、自分を大切にしたいことに明確になること

この記事が学校が疲れる、しんどいと感じる子どもやその保護者に届くといいなと思っています。

学校が疲れる、しんどいと感じるのは何故だろう?

まず私が考える結論から

学校が疲れると感じる時、自分を縛っていること、緊張させいることがあると思う。
それに気づけたて、無理せず、自分の大切にしたいことを心地良く選択する挑戦が少しずつでもできたらいいな。

それができない時も自分はそれが大事にしたいんだだねと自分の気持ちを理解し、そう感じる自分を大切にして、受容できたらいいなと思います。

私は50歳を過ぎて、息子たちの不登校からそれにやっと気づき、少しずつ取り組む中で今その心地良さを感じてきています。

そして息子たちといろいろな話題を対話する中で、彼らが自分に無理させたり、緊張させていたことに気づき、自分の大切にしたいことを選択できるようになれたらいいなと思っています。

その緊張やプレッシャーは私がかけてしまったこともたくさんあるので、対話からそこも解きほぐしているところです。


今回は自分を疲れさせているものとその理由とブロックの外し方を書いてみたいと思います。

自分を疲れさせたり、苦しめているものはなんだろう?

3人の息子たちが学校がしんどくなってしまったことで、彼らの力になるものは何かを探して、様々な分野(脳科学、トラウマ、モチベーション、傾聴、NVC、オープンダイアログなど)の本を数年読み続けてきました。

そこで彼らが「自分や社会、周りの人に対してどう感じているのか」=「信念」が根っこにあって、それが今の言動選択に大きく影響しているのではないかと思うようになりました。

そこで息子たちといろいろな話題を対話をしたり、自分の今までを振り返って、選んできた言動はその「信念」から作り出されていることを実感しました。

その信念のせいで

  • 自分にプレッシャーをかけていないか

  • 自分を責めていないか

  • 無理して頑張ることを強いていないか

  • 自分でないキャラを演じていないか

  • 自分の気持ちより「こうあるべきや正しさ」に縛られていないか

  • 周りの期待や求めることに無理して応えていないか

  • 安心した人間関係が築けないとかんじていないか

ここにカギがあると思っています。

【子どもの場合】

  • 学校

  • 友達

  • バイト先


【親の場合】

  • 子ども時代

  • 学校

  • 就職していた頃

  • 妻として

  • 母として


それぞれの場で上記のようなことをしていないか振り返ってみて欲しいです。

これらの言動をしてしまうのは


  • ありのままの自分はダメだ

  • ありのままの自分では社会では否定されるとか、バカにされる、危険だ

  • ありのままの自分では人とつながってもらえない


こんな風に感じていたり、思い込んでいることが多いのではないかと思うようになりました。

でもこんな風に自分のままで居ることは危険だと思い込み、無理したり、期待に応えてばかりだったり、自分ではない人を演じていては疲れてしまうのは当たり前。


そして日本の教育や風潮ではこの思いが育ちやすい。

表面的なことや言動で良い悪いと判決が下され、そこに本当はどんな気持ちが在るのかは誰も聞いてくれないから。

学校では正解、不正解と評価される問題が多かった。

アメリカの授業では「なぜそう思うのか?」まで表現することを求めらると言われています。

そして一人一人の考えが尊重されることが日本より多いと思います。

でも日本は表面的な正しさだけで判断される。

そこに何か理由が在っても、それより正しさや求めていることに合わせることや応えることが重視される。


私も「何もわかっていないのに、勝手に決めつけないで」と思うことがあったなと感じる。

同じように人のことも表面に見えている言動、様子だけで勝手に判断してしまうこと多くないですか?

勝手にこんな人と決めつけてしまうこと、私は以前はよくやっていました。


でもそれこそが日本の苦しさを生んでいると思います。

それは戦中、戦後、人の感情を大事にすることができなかったことも大きく影響していることを知りました。

私の両親は終戦直前と戦後の何もない時代に生まれ、大人に余裕がなく、気持ちを受け止めてもらることは難しかった。

そして迷惑にならないように、正しいことをすることが求められる子ども時代を過ごし、その後日本経済の発展のため、猛烈に働くお父さんと一人で育児をするお母さんとして過ごしてきた。

ここにも今の日本の苦しさの根っこがあると知りました。


では今の私たちはどうしたらいいのか?

自分を理解して、自分の気持ちに合った言動を選択する練習をしていくこと

一人一人の気持ちより正しさを優先する社会で育って、周りに合わせることが良いことと思ってきたけれど、それでは疲れたり、しんどいと思うことが増えてしまいます。

  • 自分の感情や大切にしたいことを抑圧して、誰かの期待に応える

  • 自分の心身の限界を超えて、無理して頑張る

  • お互いに本当の気持ちを表現できずに、わかり合えなくて孤独を感じる

これらを変えていく為には少しずつ安心できる場や人から練習していくことが大事だなと思います。

そのためにまず大事なのは本当の自分は何を大切にしたいのかを理解していくこと。

自分を理解して、自分の気持ちに合った言動を選択する練習をしていく

これが凄く大事だと思っています。

でも今まで合わせたり、無理することが当たり前だった場合、簡単ではないですよね。

私も取り組みながら難しさを感じてきました。

一方で少しずつでも挑戦してみると、できること、できる場所や人が増えていくことも体験してきました。

いつも何でも自分のペースで、少しずつ積み上げていけばいいんだな。
それで変わっていくんだなと感じています。

①まずは自分の感情をじっくり感じてみる

まずは一人一人が自分が感じていることをじっくり感じてみること。

  • なぜ苦しいと感じているのか。

  • どんな時に感じているのか

  • それは何をしなければならないと思っているからなのか

  • どんな自分でないとダメだと思っているのか

  • どんなことに違和感があるのか

  • どんなことに憤りがあるのか

など自分が感じていることに気づき、それがどんなことで反応し、どうしなければならないと思い込んでいるからなのか、なぜしんどさにつながっているのかを丁寧に見にいく。

例えば

  • 良い成績を取れないとダメだ

  • みんなに好かれないとダメだ

  • 友達は多くないとダメだ

  • 人と同じ意見や同じ好みでないとダメだ

  • おしゃれでないとダメ

  • 痩せていないとダメ

たぶん一人一人違うと思います。
またいくつも当てはまる場合も多いと思います。

私は親の立場で自分を縛っていたことが在ります。

  • いつも栄養バランスを考えた食事を作らないとダメ

  • 片付けができないとダメ

  • 子どもの健康を守らないとダメ

  • 子どもの力になる親でとないとダメ

まだまだあるかも…。

そんな風に自分を縛って、心身に余裕が無いのに、無理して頑張ったり、できないことは自分を責めてきました。

そこに気づいていくことで本当はどうしたいんだっけ?と問い直すことができます。


自分を縛っている言葉に気づき、そう決めつけているとそれを得るために自分が疲れていても無視して頑張ったり、本当はやりたくないのに合わせたり、好きじゃないことを好きと言わないといけなくなってしまい、自己一致していないので、すごく疲れてしまうと思います。


「そこで感じる苦しさや、辛さ、残念さ、悲しさを丁寧に感じてみる。」

ここをじっくりやることが違う選択をするパワーになります。


②自分が大切にしたいことや願いに気づき、パワーにつながる

そして本当はどうしたいのかを感じていく。

自分の大切にしたいことや価値観、願いに気づくことです。

ここがとっても大切。

例えば

  • ありのままの自分はダメだと思いたくない。自分を大切にしたい

  • 無理して頑張るのではなくて、自分がやりたいと思うやり方や内容を選択したい

  • 本当の気持ちを表現し、相手の本当の気持ちを受け取りたい


自分が何を大切にして、それをどんな風に取り組みたいのかを感じてみる。

例えが勉強だとすると

良い成績をとらなければいけないという正しさから取り組むとすごいプレッシャーがかかります。

勉強に取り組めない自分はダメな自分になってしまう。

また結果が悪ければそれもダメな自分で、自分を責めるしかなくなってしまう。

それではどんどん苦しくなるという負のループに入ってしまいます。

それより自分が勉強することは大切だけど、自分を追い込む形では取り組みたくないという願いに気づけたとしたら、それを創造していくことパワーにつながれると思います。


勉強も今までの教育の仕組みからではなく、自分が覚えやすいとか、やる気が出るものを選択できると思います。

視覚優位の子どもの場合、映像授業を聞くことや図解されているものなど視覚から受け取るもののほうが勉強になる場合もあります。

また自分で問題を作ってみることも力になることもあります。

どんな視点から問題を作ると理解できているかを確認できるのかという問いから問題を考えることはテスト作成者の意図に気づきやすくなり、ミスを誘われやすい場がわかることにつながったりします。

勉強方法を自分に合った形にカスタマイズすることも自分を理解することにつながり、得意や苦手は在っていい、それをどう活かすかという発想になりやすく、苦手はダメということにつながりにくいと思います。

自分の大切にしたいこと、価値観、願いに気づくとそれを叶える為に何ができるのかを創造していくことに時間と力を使えるようになります。

未来思考で、自分ができることを探求する問いになるので、自然と前向きになり、力とエネルギーが湧いてきます。

そしてこれは正しさではなくて、今の自分に合うことがとても大事です。

今の自分が

できること
やりたいこと
やりたい時

自分が望むことを選択することが自分を縛ったり、苦しめたりすることから自由になることにつながります。

そしてもう一つ大切なことが在ります。

それは自分の大切にしたいことに気づいても、それを大切にできなかった時に自分を責めないこと。

③できない時に自分を責めないで、他に大切にしたいニーズに気づく

自分を縛ったり、苦しめていたことに気づき
自分の大切にしたいことや願いに気づく
そして今自分ができることを選択していくこと

でもそれができない時も在ります。

相変わらず周りに合わせてしまう自分。
無理して頑張り過ぎてしまう自分に気づき、今度は自分の願いをできない自分に落ち込み、責めてしまうこともあると思います。

でもそれは今までのパターンと同じですよね。

自分を大切にすることが正しさになって、こうあるべきになってしまうとまた疲れる、しんどいにつながってしまう。

正しさができないと自分を責めたり、自分の感情を抑圧して正しいことをしようとする。そのやり方を手放していけたらいいなと思います

またその時に自分の感情を丁寧にみていくと違う願いやニーズ(必要としていること)があるんだと気づきます。

大切な人だから合わせることで安心したいニーズ
頑張って終わらせることで達成感を得たいニーズ

どれも自分にとって大切な願いやニーズだったりします。

それに気づいて、毎回自分を理解し、受容すること。

そしてその時々で何を選択したいのかを意識すること。

できない時はその他のニーズがあること。

これらを理解して、意識することで以前とは違った選択ができたり、違う選択ができない時も納得感を感じられるのではないでしょうか。


そして自分が疲れた、苦しいと感じた時にはまず自分を休めることもとても大事です。

しっかり休んでから今回書いたことを問いかけて、感じてみることで自分軸ができたり、そうせざるを得ないから自分で納得して選択していると思えることが自分を楽にしていくと感じます。

そしていつだって自分のやりたい時に、やりたいことを、自分のペースで。

安心から選択することができることを願っています。

皆さんにも、自分にも…。