2024.03|短歌・自由律俳句
全36首
※画像は心理士なべた様よりお借りしました。
03.01 ≪自由律俳句≫
二月兎耳は短く靴下履いて
03.01 ≪お題:状況しばり「初恋」≫
モノクロの君はヒロインに恋しててわたしは君に恋かもしれない
03.03 ≪お題:ひなまつり≫
桃の花買い帰るべし某君のママと呼ばれるわたしのために
03.04 ≪お題:詠み込み「さようなら」≫
いずれまたさようならと言うために君のストライプの傘持ち帰る
03.07 ≪お題:詠み込み「たまらない」≫
真夜中に住んでる小人がPCのクッキー抜いててたまらないんだ
03.07 ≪お題:詠み込み「はじめての」≫
はじめてのチュウ歌う君と、はじめてのデート、カラオケ、はじめてのキス
03.07 ≪お題:即詠「トランプ」≫
スペードのクイーンを無くしてしまった君のいない教室のようだよ
03.09 ≪お題:「地獄」≫
蟻地獄に飲まれる蟻をあなたと見たプールで溺れかけた日に
03.09 ≪お題:故鳥山明氏の作品に関する短歌≫
春節に舞う神龍と孫悟空飛行機で来た鳥山チャイルド
03.09 ≪お題:「皺」≫
今日からハッピーポケットと呼べばいいだからお笑いライブ行こうよ
03.10 ≪お題:「ガラス」≫
瓶ラムネの中たゆたうガラス玉よわたしたちを連れて去ってくれ
03.10 ≪お題:詠み込み「五時間目」≫
五時間目ベル鳴れば来るきっと来るA先生とあの子の生霊
03.14 ≪お題:「空き缶」≫
空き缶の底に貯まる一円は結局行き先見つからなくて
03.14 ≪お題:「反」≫
反抗期と君が呼んだ呪いまだ解けずランチにビール開けてる
03.14 ≪お題:状況しばり「教室の中」≫
背が伸びる薬を飲んだアリスみたいだ参観日保護者のわたし
03.15 ≪三越伊勢丹花々祭応募短歌≫
特別な 春の記憶に 咲く花は 四月に生まれた 君の名すみれ
03.16 ≪お題:「路地裏」≫
路地裏に住み世間様の大通り歩いたことなし一度もなし
03.17 ≪お題:恋愛短歌≫
ガード下歩道橋駅前ロータリー笑える話だけで歩いた
03.19 ≪お題:「角」≫
角が立つであろう話だ名も知らぬ隣席の人よそれは悪口
03.20 ≪お題:「ライフ」≫
やっぱ好きになれない仕事だと呟いているライフ・イズ・ビューティフル
03.20 ≪お題:「スキマ・隙間」≫
簡単なことアプリで隙間という隙間埋めて空腹を満たすように
03.23 ≪自由律俳句≫
三月はなんかさ君のせいで落ち着かないのわかるでしょうあぁもう色彩にまみれて
03.23 ≪お題:なし≫
999は悪魔の数と怯える子零士について話そうかメーテル
03.23 ≪お題:「息」≫
人生の合格点が高すぎて息ができないコントのように
03.23 ≪お題:詠み込み「強すぎ」≫
Wi-Fiの繋がり力が強すぎて君の前世まで見えてしまう
03.23 ≪お題:「卒業」≫
泣くための卒業式は前の夜に失恋ネタでポエム量産
03.23 ≪自由律俳句≫
正午に落ちた君の白き影あれはこの冬最後の雪となり
03.24 ≪自由律俳句≫
拡散するわたくしとしての染井吉野
03.25 ≪お題:「桜」≫
接ぎ木され燃え上がりゆく君のバズ四月の桜も萌えながら散り
03.25 ≪お題:「別れ」≫
あなたとも永遠にさよならだろう来世も前世も信じてないから
03.26 ≪お題:「知らせ」≫
今頃のあなたも泣いている知らせ天気予報が外れた雨は
03.29 ≪お題:「性」≫
【男・女】点に丸してみたくなる回答欄の小さな反抗
03.29 ≪お題:「におわせ」≫
におわせに気付かぬふりでスクロールあれからずっと非表示なまま
03.30 ≪お題:なし≫
春先のみかんを一つ玄関先に忘れられてる母の家
03.30 ≪お題:「花・桜」≫
鉢植えのヒトリシズカに水をやる吾の右手は母に似ていて
03.31 ≪自由律俳句≫
今君に送った桜あれは昨日の桜だった「咲いたよ」と添えて
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