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雪の中、オランダの小学校が再開!

ご無沙汰しております。
昨年末のロックダウン強化でオランダ全土の学校が休校になり、やっと2/8から小学校が再開になって私も自分の時間を持てるようになりました。

休校中、思いの外ホームスクーリングの内容が盛り沢山で、語学的にまだ未完成な我が子は私のヘルプが常に必要な状況でした。

我が子の学校の場合は
朝20~30分くらいのZoomによるオンライン授業。
(現在は動物学にフォーカスされていて毎日動物についてのディスカッション)
その後、算数、英語、オランダ語、美術などの課題がgoogle classroomで送られてきます。

これが、各教科ともになかなかのボリュームで、普段授業でもプリントワークみたいなことは殆どなく、宿題も全くない学校生活に慣れていた子供にとっては衝撃的な内容。
私が先生から送られてくる課題をプリントアウトするプリンターの音を聞いただけでも「まだあるの?!やめてー!!」と耳をふさぐくらい苦痛だったようです。
半年前まで日本で毎日のように宿題やってたはずなんですけどねぇ???

特に大変なのは算数の文章問題で、式を3,4個作らないと正解に繋がらないような結構難しめの問題がA4で3ページくらいやってきます。
答えもシンプルに数字と単位だけで答えるのではなく、文章でズラズラと書かないといけないのがまた一難(汗)。
あれれ?普段学校でそんなに勉強してたぁ?と不思議に思います。

そんな苦痛に満ちた自宅学習の隙間を癒してくれたのが美術の課題です。
先生が必要な材料をパックしてそれぞれに配布してくださいました。
そのパックの中身が美しい!

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これらを使って各自好きな時に気晴らしに制作し、クラスのアートのサイトで共有。みんなで褒めたり、質問したり、良いコミュニケーションの場になっていました。

このようなアート以外は楽しさの微塵もない苦行の期間を経てやっと2/8に小学校再開!!
この日をどれだけ心待ちにしていたか!!
やっと解放される!!
娘も私も小躍りしながら登校の準備開始!!

それが

なんと

うそでしょ?

まさかの記録的大寒波による大雪で休校延長のメール(涙)。。。
校長先生も愕然とする親子を想像したのでしょうか。
メールには、2/8はホームスクーリングじゃなくて、ただのお休みです!
オンライン授業はなく、家族で雪を楽しんで!と言うことでした。

それならばと朝から雪の森や公園を散歩、午後は近所のクラスメイトのパパ(オランダ人)がそり滑りに行くから一緒に行こうと誘ってくれたので丘へ繰り出しました。
オランダは山もなければ豪雪地でもないのに、何故かみんなソリを持っています。
丘に向かって家いえからソリを引きずって親子が溢れ出てきてます(笑)。
そのソリはよくイラストでサンタさんが乗ってるような、あの木枠の立体的なソリです。

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オランダの冬初体験の我が家にはもちろんソリなんてないので、何か使えるものはないかな?と探し、キッチンにあったアレを使うことにしました!

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まな板にお花用のセロファンを巻き、リース用の赤いリボンをハンドルにちょうど良い長さに切ってくくりつけたら即席ソリの完成です。
これが滑る!しかも思わぬ回転がかかることもあって子供達にも人気のソリになりましたよ。
しかしブッシュに激突してセロファンが破れてからはスピードが落ちて残念ながらただのまな板に戻りました(笑)。
次回は破れないビニール素材をゲットしないと!
いや、正統派の木製のソリを買おう!

日本でもおなじみのプラスチック製のソリや、ペラペラなシートみたいなソリ、スケートボードのタイヤを外したもの、各自色々な遊び道具を持ち出して笑顔いっぱいで丘へ向かう人々がなんとも可愛らしかったです。

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そんなこんなで、休校になったものの大人も子供も楽しむき満々のオランダ人の様子を見ながら楽しいソリ遊びになりました。

今朝の登校の様子。
薄暗い中、あちらこちらの家から親子が出てきます。
ソリに乗って(笑)。
現地校に通うお母さんの話では、学校からの連絡で
・ソリでの通学をお勧めします。
・ソリには名前を書きましょう。
・今日は自転車置き場をソリ置き場として解放します。
とあったそうです。

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滅多にない大雪の通学時にサラッとソリを交通手段として推奨するのが面白過ぎです。
子供達にとってはロックダウンで楽しさ半減のこの冬でしたが、ある意味この大寒波が天からの遊び道具のプレゼントの様でした。
そしてしっかり付き合う大人たち。一緒に楽しむ気持ちも忘れていない様子が印象的です。

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今日も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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