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より、cooperative game へ。(その2)

その1のつづき。

「オニミチ」をユニバーサルデザインなボードゲームに進化させるべく、必要だと思われる材料を集めて、改良作業をスタート。

ここから先の内容は、「オニミチ」の遊び方を知らない方にはちょっと分かりづらい点があるかもしれません。「そんなの関係ないやい!」という方は読み進めていただき、「遊び方を知りたいぞ」という方は、こちらの動画をどうぞ。


まずは、すごろくのマス目がどこにあるかが分かるように、ひとつひとつにタックペーパーという透明のシールをマス目の形に切り取って貼ってみました。目をつむって触ってみると、確かに「ここにマス目がある」ということが分かり、それだけでちょっと嬉しいから不思議です。
そしてこれは、今あるデザインに全く影響を及ぼさずにできることでした。

目で見ると分かりづらいけど触ると分かる


次に、「開いた目」のマス目に、鬼の目をフェルトでつくってみました。触った時に「目があるな」と分かれば良いのですが、大阪の日本ライトハウス情報文化センターで見せてもらった(その1参照)、「絵本に貼られていたフェルト」がどうしてもやってみたくて、まずはやってみることにした、というのが本当のところ。

もともと切り絵のデザインだからね…

弊社の社員さんに「見て見て!」と自慢気に見せたら、
「うわ!目が出っ張ってる!こわ!笑」
と笑われたけど、あくまでも「触って分かる」ことが大事。同時に、見える人にも「きも!笑」と言われるのも結構大事。
ひとつひとつハサミで切ったので、大きさや形が微妙に違うけれど、「目の形をしていて、ボコっと真ん中が出っ張っている」というのは伝わるかと思います。多分…。
ちょっと触ってみたくなるでしょ?

開いた目のマス目に止まると、鬼が1枚起ます。


次に、「宝物」が置かれるマス目は、重要かつ、「宝物」を取ってしまうと「ただのマス目」になってしまうので、強調される方が良いなと思い、マス目をフェルトで囲ってみることにしました。そして、「オニミチの遊び方」には「★に宝物のカードを置く」とあるので、星の形をしたシールも貼ってみました。私も目をつむって触ってみたけれど、触っただけでは「星だ」と(私には)分かりませんでした!…でも、オニミチでは「フェルト生地で囲われたマス目には星マークが描かれていて、そこには宝が置かれる」ということが分かればよいはず。
と、信じてぐんぐん進みます。

今回の改良で、一番テンションが上がったのが、「黄緑色のマス目」。
「ヤツデのカード」というアイテムをゲットしていると、「好きな黄緑色のマス目に移動することができる」というルールがあるのですが、どうしたら「黄緑色」を触ることで認識してもらえるかな?と考えたら、

「芝生しかない!」

ということで、100円ショップで、芝生を探していたところ…
ダイソーに、「芝生調シート」というシール地になっている、完璧な商品を発見!!!

見つけた時は店内で、「これだ!これこれ!」と興奮し、その時手にしていた、人工芝の足拭きマットを速攻で返却。(足拭きマットを切り貼りしようとしてた…)
肝心の手触りも、「芝」の手触りで、「みどり(自然の意)」と表現しても伝わるかもしれない???とさえ思います。そして、見える人にとっても、「ずっと触り続けたくなっちゃう感触」で楽しめることでしょう。

星のシールon星のマークと、触りたくなる「黄緑色」の芝生

100円ショップというところは、本当にすごくて、こういう手作り作業のための材料を見つけるには最適です。
「芝生調シート」と同じくらい見つけて「これだ!」とニヤニヤしたのが、「眠った目のマス目」に使ってみたこれ。

眠った目のマス目に止まると、鬼が1枚寝ます。

今や、つけまつげさえも100円ショップで買えるのですねぇ。(しみじみ)
普段自分の目には絶対に使わないものなだけに、工作材料として安く手に入るのは本当にありがたいです。心置きなくハサミで切って小さくして貼り付けてみました。
見た目がちょっと「虫」っぽいけれど、手触り的には良い感じ。まつ毛の長さをハサミで切りそろえようかな、とも思います。

次は、ハシゴ。
黒いハシゴと黒いハシゴの間に、「茶色いハシゴのカード」を置くと、近道ができるので、黒いハシゴも手触りで分かるようにすれば、「茶色いハシゴのカード」を置けるかな?と思い、これまた100円ショップで購入した髪をとめる「からまないゴム」を切って貼りつけました。
細かい話ですが、「黒いハシゴ」と「茶色いハシゴのカード(アイテム)」は違うものなので、手触りで違いが分かるように、ゴムっぽいものをあえて選択しました。

伝わりますかね…(触ってほしい…)


また長くなってきたので今回はここまで。
作業は、もうちょっとつづきます。
(他の人にとっておもしろいのか分からないけど…また書きます。)



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